2009年12月31日木曜日

じぇんとる麺(醤油) / こうへい (喜多方市)

 世の中のラーメンには背脂を散らすサービスがある。

いわゆる「背脂チャッチャ」だ。

このサービスはほとんど場合、50円~150円程度の追加料金が徴収される。

私はこの追加料金が妥当なものなのか判断できず、いつも悶々とする。


   チャッチャ料金=背脂材料費+光熱費+チャッチャ技術料


このチャッチャ公式により追加料金は算出されているはずだ。

光熱費は知れた物である。

チャッチャ技術料も知れた物である。と思う。

『俺っちはよぉ、チャッチャ2級技術士の資格もってっから、お天道様の下で堂々と、何はばかる事なくチャッチャできんだぜい』などと言っているラーメン屋を見た事が無いから、特殊な技術ではないはずだ。

チャッチャ悶々問題の根本原因は背脂材料費が幾らなのか解らない所にある。

近所の肉屋に「背脂あります」等と書かれたノボリが立てられているのを見たことも無ければ、スーパーの精肉売り場に背脂が並んでいる所も見た事が無い。

だから値段が判らない。

チャーシュー麺なんかのチャーシュー乗っけ料は、材料費も光熱費も手間代もおおよそ見当が付くので、「この店のチャーシュー麺はお徳な感じだなぁ」とかの感想が出てくるのだ。


このチャッチャ悶々問題を一気に解決してくれる店が喜多方に在る。

以前、漆黒ラーメンで紹介した“こうへい”である。

全てのラーメンメニューに無料でチャッチャしてくれる。

で、チャッチャした物を「じぇんとる麺」と呼ぶ。

『タダでチャッチャすんだから、名前くらい好きに付けさせてくれよ』と言わんばかりの傍若無人的命名である。

初めて「じぇんとる麺」と聞いただけで、背脂を散らしたラーメンを的確に思い浮かべる人間がどれだけ居るだろうか。

私なんかの俗人は、“スッキリとしたスープに細目の麺”という正反対のアッサリ系ラーメンを思い浮かべてしまう。

背脂がジトジトと浮いているラーメンの姿は、私的には「田吾作どん」って感じである。

チャッチャ悶々の金銭面の問題は解決したものの、新たに命名問題が生まれてしまった。

生まれいずる悩み。


今回は醤油ラーメンのじぇんとる麺をお願いした。

メニューには、「すべてのラーメンにジョイント OK」とだけしか書かれていないので、各ラーメンと組み合わせたときの呼び名が判らない。

注文の際、どのように伝えれば良いものかと熟考に熟考を重ねた結果、『醤油ラーメンのじぇんとる麺ひとつ、お願いします』と長々と言うと、オバちゃんは厨房に『しょうゆじぇんとる いち~!』と端的に伝えた。

じぇんとる麺(醤油) / こうへい (喜多方市)

アッサリした物を瞬時にコッテリ系に変貌させる霊験あらたかな背脂だが、その活躍の場はなぜかラーメンだけに限られている。

様々な料理がそのご利益に与っても良さそうなものだが、チャッチャ飯やチャッチャ味噌汁やチャッチャ鍋やチャッチャサラダなどの存在は風の噂にも聞いた事が無い。

なろう事ならば、私のこのパサパサした人生にもチャッチャして頂けないだろうか。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : こうへい

住所 : 福島県喜多方市字沼田6981

電話 : 0241-22-4328

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~20:00

駐車場 : 無し

写真 : じぇんとる麺(醤油) 550円


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2009年12月21日月曜日

富士の湯 / 会津若松市

 会津若松駅から南へ300m程の所に在る日帰り温泉施設で、交通の便が良いのと、料金が格安なためか、入り口付近には開店時刻の10時前から数人の客が待っている。

湯船の種類は多く、大浴場の他に、天然の生薬が配合された“薬湯”、高温サウナとスチームサウナの2種類の“サウナ”、気泡によるマッサージ効果がある“ジェットジャグジー”、背中から足先へぬるま湯が流れる“足湯・座り湯”、半透明の屋根が掛かった“露天風呂”、信楽焼きの壷で微温湯に漬かる“壷湯”、寝湯などが有る。

大浴場は、石の湯と木の湯が有り、1週間交代で男女入れ替わる。

どの湯も熱くはないが、上がった後もいつまでもポカポカと温かい。流石は天然温泉100%の掛け流しだ。


壷湯は、ちょうど人一人が入れるほどの焼き物が二つ並んでいて、温めの湯がチョボチョボと流れ込んでいる。

たいていお年寄りが入っていて、傍の通路を誰かが通る度に壷の上に出た首がそろってそちらを向くのが奇妙で面白い。


露天風呂は、屋根が有るので正確には露天風呂ではないが、それ風の造りになっている。

半透明の屋根が有るので全天候型ではあるが、開放感に乏しく、野趣を全く感じられないのが残念だ。


富士の湯入浴を観光コースの一部に組み込み、ノンビリと過ごすのも面白い観光プランではないでしょうか。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 富士の湯 (ふじのゆ)

住所 : 会津若松市駅前町2-13

電話 : 0242-32-1126

定休日 : 年中無休

営業時間 : 10:00~24:00 (最終受付 23:00)

入湯料 : 390円(税込み)

駐車場 : 500台

2009年12月13日日曜日

昭和ゴールデン / アジアン食堂 (喜多方市)

 老舗「上海」の隣にいつの間にか出来ていた新しいラーメン屋。

新しいラーメン屋だが、レトロっぽい。

昭和の雰囲気が有るのだが、架空の空間っぽい。

ドラマのセットとかイベントの模擬店のような、現実味の無い懐かしさを感じる。

アジアン食堂という店名も、“喜多方マーケット銀座”という狭い路地に在る事も、店内にセピアがかった古い写真が掛けられている事も、どれも仮想空間っぽい。

昭和ゴールデン / アジアン食堂 (喜多方市)

店内ではFM喜多方の放送が流れているが、ここはそれらしく気張って、西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」とか、菊池章子の「星の流れに」とかを丁度良い悪い音質で流して欲しいものである。

園まりの「逢いたくて逢いたくて」もいいな。


メニューは3種。どれも名前がふるっている。

 ・あっさり系の“昭和ゴールデン”。

 ・背脂こってり系の“平成チャッチャ”。

 ・濃厚コクうま系の“平成ガッツ”。これは1日20食の限定らしい。

昭和の頃には頻繁に使われて今は然程でもなくなった言葉に“ゴールデン”とか“デラックス”とかがある。

“デラックス”は車でもチョコレートでも家電品でも何でもかんでも、ちょっと良い物にはデラックスと付いていた。

せっかく昭和ゴールデンなどという古臭いネーミングにしたんだから、チャッチャとかガッツとか興ざめするような事は言わずに、“平成デラックス”とか“平成ロイヤル・デラックス・ハイ”とかにして欲しかった。


この店の基本形かなぁと思われる“昭和ゴールデン”を注文。

厨房とフロアがカウンターで完全に仕切られていて往来が出来ないので、厨房から離れた奥のテーブル席に座ると、「お待ちぃ」とカウンターに置かれて、自分で席まで運ぶ事になる。

ラーメンの丼って熱くて思いのほか重かった。正直めんどくさい。

食べ終わったら自分で食器を返却しなきゃならないのかと心配をしたが、それはしなくてもいいらしい。

昭和ゴールデン / アジアン食堂 (喜多方市)

鶏の割合が大きいスープで、醤油少なめ塩多めの味付けをしている。

あっさり系と言うことだったが、鶏油の粘りつくようなコクがある。

会津地方のラーメンスープはやや塩辛いのが特徴だが、ここのスープはかなり塩辛い。

《スープを飲み干して完食とする》と言う鉄の掟(自分で勝手に決めたんだけどサ)を破ってしまい、半分ほどズルルゥと飲んだだけで残してしまった。

麺はやや太めの中太縮れ麺だが、茹で加減が柔らかい。も少し硬いほうがスープに合うような気がする。

チャーシューは良く味が染みたやわやわのバラ肉。煮崩れる寸前と言ってもいいほどのやわやわ。美味い。

ネギがたっぷりなのが良かった。鶏系スープにはネギが物凄く合う。


いわゆる喜多方ラーメンとは方向性が違っているような気がするが、これからが楽しみな店だと思う。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : アジアン食堂

住所 : 福島県喜多方市二丁目4650-29 喜多方マーケット銀座内

電話 : 0241-23-6161

定休日 : 未確認

営業時間 : 11:00~15:00 / 18:00~22:00

駐車場 : 無し

写真 : 昭和ゴールデン 550円(税込み)

2009年11月16日月曜日

チャシュウ麺 / きぬ多 (喜多方市)

 時々無性に食べたくなるのが喜多方市の“きぬ多”のラーメンだ。

お年寄り夫婦が作っているので、勢いの有る今風のラーメンなどではない。

マー油を入れたり、醤油を焦がしたり、チャーシューを炙ったり等はせず、当たり前のラーメンを当たり前に作っている。

風変わりな小手先の調理法を施さなくても美味いものは美味いのである。

全体的に丁寧な仕事が施してありながらも、押し付けがましさや不必要な自己主張などは全く無く、優しい仕上がりに成っている。

一杯のラーメンが持っている物静かで落ち着きが有って優しい感じが、無性に食べたくなる原因なのでないかと思う。


今回頂いたのは“チャシュウ麺”だ。チャーシューではなくチャシュウと言う所がニクイと言うか変だなぁと言うか。

このチャシュウ麺は以前は“やきぶたそば”という名前で出ていたはずだが、いつの間にか名前を変えていた。

チャシュウ麺 / きぬ多 (喜多方市)

“やきぶたそば”の頃は、ばら肉のともも肉の叉焼が載っていたが、今はばら肉叉焼だけであるが、これはばら肉をタコ糸などで巻いて調理した物で、脂身近くはホロホロと柔らかく、赤身の部分は肉の食感が残る理想的なバランスの物で、とても美味い。

チャーシュー以外にも麺やスープにも変化が見られた。

麺は以前よりも少し太くなり硬めに茹で上げられていてとても良い。

スープは少し塩辛いが、どっしりと落ち着いた更に深い味になっていてこれもまた良い。


世間のラーメン店は小麦などの材料費が高くなったのを期にメニューを幾らかずつ値上げしたが、こちらでは昔と変わらない値段で賞味できる。

こういう店を大切にしないと後々に我々が泣く事に成るのである。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : きぬ多(きぬた)

住所 : 福島県喜多方市字通船場2

電話 : 0241-23-3168

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~18:00頃

駐車場 : 4台くらい

写真 : チャシュウ麺 650円(税込み)

2009年11月9日月曜日

みそラーメン 大盛り / さくら亭 (喜多方市)

“さくら亭”では過去何度と無くご馳走になっているが、大抵の場合、桜の花の塩漬けがのった“さくら咲くらーめん”を頂く事が多く、他のメニューを食べた記憶が幽かにしか無い。


毎年山々が紅葉する時分になると、どういった訳か味噌ラーメンが食べたくなる。

さくら亭のラーメンには全てのメニューに味玉が漏れなくトッピングされていて、それが実に美味い。


みそラーメンには、さくら咲くらーめんのような個性は無いものの、ほんわかとした雰囲気が有り、「みそラーメンにして良かったぁ」と思わせるものが有る。

この個性が弱いながらも食べた後に来る幸福感は、喜多方ラーメン独特のものではないだろうか。

みそラーメン 大盛り / さくら亭 (喜多方市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : さくら亭

住所 : 福島県喜多方市押切南1-169

電話 : 0241-23-0757

定休日 : 無休

営業時間 : 11:00~20:00 (木曜日…14:00まで)

駐車場 : 10台くらい

写真 : みそラーメン 大盛り 800円(税込み)

2009年11月2日月曜日

中華そば / 丸見食堂 (喜多方市)

喜多方駅から北へ延びる道路の拡張工事に伴い、店舗が幾分後ろへ下がった。それを期に新築して大きく開かれた窓の有る明るい店に生まれ変わった。

以前の古い店にはいつ頃の物なのか、随分と古いレジスターが有り、現役で活躍していた。

丸見食堂は昭和初期の創業だと言う。ひょっとするとそのレジスターは戦前の物だったかも知れない。

その頃の店内は窓が無く、壁にはメニューやらビールのポスターやらが貼られてノスタルジックな雰囲気が満ちていた。昼日中から酒を飲んでいても罪悪感のカケラも感じることの無い雰囲気が有った。

新しい店舗は大きな窓から自然光が入るし、厨房との間仕切りは無いので、随分広く感じられる。

気に成るのはその厨房で働く人たちである。 元気が無い。

「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」の声が小さく、何が原因かは知らないが意気消沈という感じだ。

せっかく美味いラーメンを作っているのに勿体無い。

厨房の間仕切りを取り払ったと言うことは、調理人も接客に参加すると言う事である。挨拶くらいちゃんとしましょう。

髪を整えて髭を剃れば尚宜しい!

さて、住所だが、ネットで調べてみると、町田8279-1・町田8273・町田8257-2・町田8257-5の4種類が見つかった。

ここでは喜多方老麺会のサイトに記載されている「町田8257-5」をそのまま載せておきます。

中華そば / 丸見食堂 (喜多方市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 丸見食堂 (まるみしょくどう)

住所 : 福島県喜多方市字町田8257-5

電話 : 0241-22-0506

定休日 : 火曜日

営業時間 : 10:00~19:00

駐車場 : 4台くらい

写真 : 中華そば 600円(税込み)

2009年10月26日月曜日

みそラーメン / 菊水 (喜多方市)

菊水は本業が蕎麦屋だが、なかなか美味いラーメンも食べられる。

醤油・塩・味噌と各種揃っているが、何と言っても味噌がお勧めだと思う。

キャベツやもやしなどの野菜がたっぷりで、なかなか麺に辿り着けないくらいだ。

食べても食べてもどこまでもどこまでも野菜である。

ふと、自由律俳人“種田山頭火”の句、『分け入っても分け入っても青い山』が頭に浮かぶ。

食べたのが大分涼しく成って来た時分だったのでキャベツが少し硬くなっていたが、初夏の頃までの柔らかいキャベツを使った菊水のみそラーメンは実に美味い。

みそラーメン / 菊水 (喜多方市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 菊水(きくすい)

住所 : 福島県喜多方市寺町南5062

電話 : 0241-23-2200

定休日 : 水曜日

営業時間 : 11:00~15:00 / 17:00~20:00頃

駐車場 : 3台くらい

写真 : みそラーメン 650円(税込み)

2009年10月19日月曜日

喜多方ラーメン / いそべ食堂 (喜多方市)

いそべ食堂

いそべ食堂は喜多方の中心街から3kmほど東へ外れた場所に在るうえに休みが不定休。公共交通機関をお使いの方々泣かせのラーメン店だ。

スープは煮干の香りが強いがしつこさは無くあっさりとした仕上がり。

ほんの少しだけ硬めに茹で上げられた中太縮れ麺がスープと良く合う。

喜多方ラーメン / いそべ食堂 (喜多方市)

昼時には注文の電話が何度も鳴り、店の人が頻繁に出前に出入りするので少し落ち着かない感じがするが、地元に人気の有る店と言う証拠。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : いそべ食堂

住所 : 福島県喜多方市熊倉町熊倉宮西1557-5

電話 : 0241-22-1870

定休日 : 不定休

営業時間 : 11:00~14:00 / 17:00~19:30

駐車場 : 3台くらい

写真 : 喜多方ラーメン 550円(税込み)

2009年10月5日月曜日

熟成しょうゆラーメン / 喜一 (喜多方市)

 喜一のオープン当初のラーメンは斬新なものだった。

極太の麺。欧米の料理を連想させる、今までに無かった香りと不思議なコクのスープ。

喜多方の他のラーメン店では決して味わえない異質なものだった。

それから時々通うようになったが、段々とその特異性が薄れて行き、他のラーメン店との差が小さなものに成ってきた。

しかし、他の店では味わえない独特の風味は目だないながらも健在である。

ただあの極太麺は姿を消してしまったようで残念で仕方が無い。

まるで饂飩のような麺の、モチモチと言うかゴワゴワと言うか、存在感の塊のような食感をもう一度味わってみたい。

熟成しょうゆラーメン / 喜一 (喜多方市)

オープン当初に比べると、現在の喜一のラーメンは上品になって落ち着いた感が有る。

喜一は朝ラーが出来る店のひとつで、朝7時から開店しています。

今回頂いた熟成しょうゆラーメンは税込みで500円。

以前は喜多方のどの店もラーメン一杯500円が標準だったが、小麦価格の高騰を期に50円から100円程度の値上げをした。そんななか現在も500円と言う価格は安価な部類に入る。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 喜一 (きいち)

住所 : 福島県喜多方市字大谷池田3923

電話 : 0241-24-2480

定休日 : 不定休

営業時間 : 7:00-19:00

駐車場 : 20台位

写真 : 熟成しょうゆラーメン 500円(税込み)

2009年9月28日月曜日

そばドッグ / 道の駅裏磐梯 (耶麻郡北塩原村)

 “道の駅裏磐梯”は桧原湖の西側、459号線と会津米沢街道の交差点近くに在る。

駐車場に面して売店が幾つか並んでいる中に、「そばドッグ」が売られているのを見つけた。

売り子のお姉様に伺うと、ホットドッグのソーセージの代わりに日本蕎麦と野菜類を挟み込み、そば汁で味付けをした物とご説明を頂きました。

ホットドッグ界の“ヒデとロザンナ”的な存在である。


縦に切れ込みを入れた自家製のパンをホットプレートで加熱している間に蕎麦の下味付けをし、頃合いを見て取り出したパンに下味を付けた蕎麦を挟み込み、トマト・レタス・長ネギなどの野菜をトッピング。

仕上げのそば汁を少し垂らし、天カスを散らして出来上がり。

仕上げのそば汁はワサビ入りとワサビ無しを選べる。


私はワサビ入りをお願いしたが、ワサビ無しの方がパンに合うような気がする。

自家製パンは、表面がパリパリとしていて香ばしく、とても美味い。

そのパンとそば汁と天カスの相性は想像以上に良いものだった。

この相性抜群の3点が有れば、挟み込む物は蕎麦以外にも饂飩や素麺でもソコソコいけそうな気がする。

そばドッグ / 道の駅裏磐梯 (耶麻郡北塩原村)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 道の駅裏磐梯

住所 : 福島県耶麻郡北塩原村桧原南黄連沢山1157

電話 : 0241-33-2241

定休日 : 無休

営業時間 : 8:30~17:30

駐車場 : 75台

写真 : そばドッグ 430円(税込み)

2009年9月8日火曜日

藤田五郎の墓 / 阿弥陀寺 (会津若松市)

 会津若松市の現在の繁華街は、鶴ヶ城から会津若松駅へと続く新明通りだが、江戸の頃は鶴ヶ城北西部の七日町付近までが城下町として賑わっていたらしい。

阿弥陀寺はJR只見線の七日町(なぬかまち)駅の真ん前に在る。


この寺には藤田五郎の墓がある。

藤田五郎とは、新撰組三番隊組長である斎藤一が明治維新後に使った名前である。

藤田五郎は本名を山口一という。その後、斎藤一・山口二郎・一瀬伝八と変え、明治の初め頃に藤田五郎と改名した。

いずれの名前にも数字が入っているが、どういう拘りが有ったのだろうか。

藤田五郎の墓 / 阿弥陀寺 (会津若松市)

父、山口祐助は明石藩(現在の兵庫県明石市あたり)の浪人で、江戸に出て来て御家人の株を買ったらしい。

藤田五郎は父が江戸に出てきてから生まれたとするのが通説。

近藤勇とは道場試衛館の頃からの知り合いだったが、いつ頃から正式に新撰組の隊員と成ったかについては、藤田五郎の行動に不明な点が多すぎる事と、新撰組自体が統一された行動をとっていない事などにより明確になっていない。

戊辰戦争時には会津藩の指揮下で白河口の戦い・母成峠の戦いに参戦。

会津藩の降伏後は、塩川(現:福島県喜多方市)・高田(現:新潟県上越市)で謹慎生活を送った。

その後、青森県五戸町に移り、2度の結婚をする。

東京で警視官に採用され、西南戦争に参戦。

1891年に退職し東京高等師範学校などに警備員として勤務し、1915年9月28日死去。


「波乱万丈の生涯」とは、彼のような事を言うのだろう。

本人の希望により会津若松市の阿弥陀寺に墓が建てられたらしいのだが、なぜ彼がこの寺を指定したのかなどは不明。

この阿弥陀寺には明治初期に鶴ヶ城から移築された御三階が在る。


■□■ 店舗情報 ■□■

寺名 : 阿弥陀寺

住所 : 福島県会津若松市七日町4-20

電話 : 0242-27-7445

駐車場 : 無し

写真 : 藤田五郎の墓

2009年8月31日月曜日

亀ヶ森古墳 / 会津坂下町

亀ヶ森古墳は会津坂下町にある国指定史跡の4世紀後半築造の前方後円墳だ。

会津坂下町教育委員会による案内板には、「町では、古墳の恒久的保存と郷土学習の場としての史跡公園整備をめざして、史跡の公有化事業を進めています。」とあるが、昭和51年5月に国指定史跡を受けてから随分と時間が経っているが、何ひとつ進んでいないように見える。

亀ヶ森古墳 / 会津坂下町

亀ヶ森古墳 / 会津坂下町

雑然と墓地や社が建てられて木々が生えるままの状態よりも、整備され芝生が植えられたこんもりとした丘の方が、古墳が造られた当時の雰囲気により近いのではないだろうか。

山形県南陽市の稲荷森古墳などは古墳広場として綺麗に整備されている。

会津坂下町教育委員会各位には「各員一層奮励努力セヨ」と東郷元帥の言葉を贈りたい。

2009年8月17日月曜日

道の駅会津柳津の足湯 / 河沼郡柳津町

 柳津町は福満虚空蔵尊圓蔵寺と粟まんじゅうと温泉で広く知られる。

福満虚空蔵尊圓蔵寺は凡そ1200年ほど前に徳一大師により開創された弘法大使縁の名刹だ。

近くには名物の粟まんじゅうを商う店が点在していて、饅頭を蒸かすいい香りの湯気が漂っている。


道の駅会津柳津は、そう言った参拝客で賑わう所から少し離れた国道252号線沿いに在る食事処・お土産店・足湯・トイレ・齋藤清美術館などの複合施設で、駐車場は約60台分くらい。

道の駅会津柳津の足湯 / 河沼郡柳津町

この道の駅の足湯は“足湯散歩道”とでも名付けたいほどの凝った造りで、幾つかの浴槽が小石を並べた足ツボ歩道で繋がっていて、ぐるりと歩けば足の疲れが和らぐと言う案配になっている。

屋内にも足湯が有るので悪天候でも利用できる。

道の駅会津柳津の足湯 / 河沼郡柳津町



■□■ 足湯情報 ■□■

足湯名 : 道の駅会津柳津 (みちのえき あいづやないづ)

    ほっとinやないづ湯足里(ゆとり)

住所 : 福島県河沼郡柳津町大字柳津字下平乙181番地1

電話 : 0241-42-2324

定休日 : 道の駅会津柳津=無休

    齋藤清美術館=毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日が休館日となる)

営業時間 : 9:00~18:00

駐車場 : 約60台

入湯料 : 無料

2009年8月9日日曜日

会津赤ベコ公園 / 会津若松市

 赤ベコとは福島県会津地方の郷土玩具の一種で、赤牛の形をした首振りの張子人形である。

会津赤ベコ公園には、その赤ベコを模した大小の遊具が設置されている。

会津若松の中心部から会津坂下町へ向かう国道49号線沿い右手に在る小さな公園だ。

大赤ベコは内部が空洞で入って遊べるようになっているが、いつ通っても子供が遊んでいるのを見た事が無い。

会津赤ベコ公園 / 会津若松市

水飲みも赤ベコだ。

会津赤ベコ公園 / 会津若松市

隅には50cm程度の小赤ベコが行儀良く並んでいて、これがなかなか可愛らしい。

会津赤ベコ公園 / 会津若松市


■□■ 公園情報 ■□■

公園名 : 会津赤ベコ公園

住所 : 会津若松市神指町高久付近の49号線沿い

駐車場 : 3台 (狭いです)

2009年8月3日月曜日

カツカレー / 若竹 (喜多方市)

 前回、若竹のソースカツ丼を食べて大いに満足したので、カツカレーに挑戦することにした。

運ばれて来たカツカレーを見て、私と連れは同時に「オ、オーッ!」と感嘆の声を上げてしまった。

ソースカツ丼は巨石墓ドルメンを連想させるような威風堂々とした物だったが、このカツカレーは巨大な岩山のジオラマ模型のような、雄大ささえ感じてしまうような圧倒感を漂わせている。

このようなカツカレーを見た場合、「オ、オーッ!」と感嘆の声を上げるのが妥当な態度である。

諸兄も是非、若竹で感嘆の声を上げてくれ給え。

カツカレー / 若竹 (喜多方市)

カツの肉厚は30mm位で、脂身はほとんど無く、スプーンでカットできる柔らかさである。

カレールーは大衆食堂のカレーに共通の、カレー粉を小麦粉で伸ばした黄色のタイプで、カレー専門店のようなスパイスにこだわった物には程遠い。

ご飯とカツの間には薄い千切りキャベツの層が有り、ショリショリとした不思議な食感のカツカレーになっている。


前半は余裕のハイスペースで食べていたが、カレールーが些かまったりとしているので後半から飽きが来てしまった。

この量を食べつくすには、もっとスパイシーなルーが理想である。

しかし風の噂では、大盛りを平然と食すツワモノが結構居るとの事。

私はかなり苦しみながらもどうにか完食し、しばらくはカレーもカツも食べたくないなと思うのであった。

小鉢とスープが付いて1,100円は、カツ丼同様にかなり良心的な価格だ。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 :若竹

住所 : 福島県喜多方市塩川町小府根字畑ケ田1

電話 : 0120-27-5169

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~20:30位

駐車場 : 10台位

写真 : カツカレー 1,100円(税込み)

2009年7月20日月曜日

ソースカツ丼 / 若竹 (喜多方市)

 “若竹”がある場所は以前は耶麻郡塩川町と言ったが、現在は吸収合併されて喜多方市になっている。


11:30頃入店した時は客は皆無だったが、昼前にはあっと言う間にほぼ満席状態になった。

孫たちを連れたお年寄りや、作業着姿の客が目立つ。地元に愛されていると言う事だろう。


ソースカツ丼文化圏内に在りながら、煮込みカツ丼がオススメ品という少し変わった店だ。

しかしながらソースカツ丼を注文。

7分ほどで運ばれて来たのは巨石墓ドルメンを連想させるようなカツ丼だった。

普通サイズのカツを複数枚使った紛い物ではなく、“一枚物”の巨大トンカツを大胆にカットした物が載ったソースカツ丼である。

ソースカツ丼 / 若竹 (喜多方市)

写真を見ると小さな器に盛られている様に見えるが、まぎれも無く普通サイズの丼だ。

メニューを見ても、“ジャンボ”とか“ドカ盛り”などの巨大さを表す言葉は全く記載されていない。

「これ、ウチの標準だから。肉はこのくらいの厚さが無いと旨味が逃げちゃうからね」的な豚肉に対する思いと、美味い物を提供したいという志が伝わって来るような気がする。

肉厚は30mm強。肉質は上質な鶏胸肉を思わせるサクリと噛み切れるもので、硬い部分などは全く無く、脂身がほとんど無い。


ソースは市販のトンカツソースに酸味を加えたような味で、甘味が抑えられていて最後まで飽きずに食べられる。

わかめスープと漬物が付いて900円は良心的過ぎる価格設定だ。感服致しました。

電話番号はメニュー表の片隅には0120-27-4169と記載されているが、0120-27-5169が正しい。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 若竹 【わかたけ】

住所 : 福島県喜多方市塩川町小府根字畑ケ田1

電話 : 0120-27-5169

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~20:30位

駐車場 : 10台位

写真 : ソースカツ丼 900円(税込み)

2009年7月13日月曜日

会津味噌らーめん / 味噌蔵 小豆屋 (会津若松市)

 “味噌蔵 小豆屋”は、おそらく会津地方で唯一の味噌ラーメン専門店である。

もともとは喜多方市に在ったが2004年の夏頃閉店し、いつの間にか会津若松市に移転していた。


メニューは次の5種類が基本形。

1. 会津の赤味噌を使用した辛めの肉味噌の会津味噌らーめん。

2. 揚げねぎと揚げにんにくがトッピングされた仙台味噌らーめん。

3. 炒りごまと擂りごまを使用した白味噌の信州味噌らーめん。

4. 五種類の合わせ味噌と鰹節のトッピングでコクを醸し出す別撰味噌らーめん。

5. ガツンと来る辛さが特徴の辛し味噌らーめん。

更にこの5種類を基に、野菜や炙りチャーシューのバリエーションメニューが用意されている。

また、夏場のみの特設メニューに“冷たい味噌らーめん”が有り、興味をそそられる。


今回は会津味噌らーめんをお願いした。

赤味噌と言うと素朴で単調で、どこか田舎臭いイメージが有るが、肌理が細やかで滑らかなスープに仕上がっていた。

少し辛味の有る肉味噌が良く合い、とても美味しく頂いた。

ただ、麺の茹で加減が柔らか過ぎたのが残念だった。

極太のメンマが印象的。

会津味噌らーめん / 味噌蔵 小豆屋 (会津若松市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 味噌蔵 小豆屋 (みそぐら こまめや)

住所 : 福島県会津若松市東千石1-3-3

電話 : 0242-28-0615

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~20:30

駐車場 : 5台位

写真 : 会津味噌らーめん 730円(税込み)

2009年7月8日水曜日

桜ソースカツ丼 / 桜鍋 吉し多 (会津若松市)

 “桜鍋 吉し多”は、会津若松市役所の東隣りに在る馬肉料理専門店である。

「桜肉も有ります」ではなく「桜肉しか有りません」と言う所がいさぎよい。

ラーメンなども、「醤油も味噌も塩もとんこつもなんでもやってます」と言う店よりも、「ウチは醤油しかやってません」という頑なな店の方が好感と期待が持てるのと同じで、“桜鍋 吉し多”にも同様の強い期待を勝手に抱いて鼻息も荒く店内に突入した。

カウンター席と一枚板の天然長テーブル席と座敷がある。

桜さしみ定食や桜すし定食にも気持ちが惹かれたが、他の店ではお目に掛かった事の無い“桜ソースカツ丼”に決定した。


桜ソースカツ丼は、直径4cm程の棒状のカツを一口大にカットしたのが載った物で、鼻息を荒くして入店しただけの甲斐が有る想像以上に美味いカツ丼だった。

肉は外側だけに火が通ったカツオのたたきの様な状態。

薄く付けられた衣のサクサク感と、刺身に近い食感の肉との相性がとても良い。

これはハイボールウイスキーにきっと合う。

桜カツを肴にハイボールを飲む事を想像して、鼻息は更に荒くなった。

桜ソースカツ丼 / 桜鍋 吉し多 (会津若松市)

厚焼き玉子と湯通しした野菜、それに漬物が付いてランチタイムには850円だが、夜の営業時間帯には1,200円になってしまう。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 桜鍋 吉し多 (さくらなべ よした)

住所 : 福島県会津若松市東栄町5-14

電話 : 0242-28-5533

定休日 : 不定休(主に日曜日)

営業時間 : 11:00~14:00/17:00~22:00

駐車場 : 10台くらい

写真 : 桜ソースカツ丼 850円(税込み・ランチタイム価格) 夜:1200円

2009年7月6日月曜日

中華そば / ハトヤ食堂 日新町本店 (会津若松市)

大町四つ角から七日町駅方向へ向かう途中、左へ折れた所に在る。

店内はだいぶ油などで汚れていて、椅子やテーブルも油でベトベトしている。久し振りにこういったタイプの店に入った。

今ではこういう店はずいぶんと珍しくなってしまい、探してもなかなか見つからない。


子供の頃、休日に家族そろって買い物などに出かけた時など、昼食はその辺の食堂で済ませる事がしばしば有った。

当時は客も保健所も、衛生面に関してそれほどやかましく考えていなかったようで、テーブルも椅子も油分でベトベトしている店が結構在った。

そんなテーブルにはピーナツの販売機が据え付けられている事が多かった。

販売機と言っても、現在ファミレスやラーメン屋などで時々見かける100円コインを入れる星座別おみくじ販売機があるが、丁度そのような形と大きさだったように覚えている。

ピーナツの料金は5円とか10円位だったように思う。

今のように個々に包装されている訳ではなく、レバーを引くと油で汚れたテーブルの上にピーナツがバラバラと飛び出してくるのだ。

受け皿が用意されているでも無く、ボックスティシュなどが無かった時代なので、ただバラバラと撒かれたものを大人も子供も摘んで食べていた。

ハトヤ食堂本店は、そんな大らかな時代を思い出させる店である。

中華そば /  ハトヤ食堂 日新町本店 (会津若松市)

さて、肝心のラーメンだが、スープは煮干の香りがするものの魚系スープと言い切れる程の主張は無く、穏やかと言えば穏やかだが、ボンヤリと言えばボンヤリした味だ。

麺は手打ち風で、所々に茹できれていない粉っぽい所が有り、モソモソとした風変わりな食感だ。

ハトヤ食堂は会津若松市に3軒あるが、日新町に在るのが本店で、他には鶴ヶ城近くの城前店と七日町のハトヤ分店が有り、それぞれ親戚関係にあるという。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 日新町本店 ハトヤ食堂

住所 : 福島県会津若松市日新町14-14

電話 : 0242-27-2138

定休日 : 不定休

営業時間 : 11:30~20:00

駐車場 : 3台

写真 : 中華そば 500円(税込み)

2009年6月29日月曜日

ラーメン / アトリエ喫茶 ホビー館 (会津若松市)

東北地方で最も古い部類の古墳に属する“会津大塚山古墳”が立地する大塚山の近くに、無線機器部品販売と漫画喫茶と居酒屋を兼ねた「アトリエ喫茶 ホビー館」が在る。

前もって相談を頂ければ、営業時間の延長や通常メニュー外の料理にも応じると言う柔軟さが有る。

ホビー館が在る付近は住宅地として開けつつある土地なので、居酒屋が何件か在っても良さそうなのだが見当たらない。

バブル崩壊後は住宅ローンが家計に重くのしかかっているので、新興住宅地ほど倹約家の家庭が多く、外での飲食を控えているのだろうか。

ラーメンを頂いた。背脂が散らしてあるが全くしつこさは無く、あっさりとしたラーメンだった。

ラーメン / アトリエ喫茶 ホビー館 (会津若松市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : アトリエ喫茶 ホビー館

住所 : 福島県会津若松市中島町3-40

電話 : 0242-93-9301

定休日 : 水曜日(水曜が祭日の場合は木曜日)

営業時間(平日) : 11:00~19:00

営業時間(土日祭日) : 10:00~19:00

駐車場 : 5台くらい

写真 : ラーメン 500円

2009年6月15日月曜日

ソースかつ丼 / とん八 (会津若松市)

会津若松市の飯盛山から來龍や大塚山の横を通り、118号線へ抜ける通りに在るとんかつ専門店が“とん八”だ。

この場所に店が出来てからはまだ数年だが、そもそもは昭和45年創業で老舗の部類に入る。

初代社長の石田八郎氏に因んで店名を“とん八”としたそうで、「8」へのこだわりはなかなかの物が有る。

例えば、多くのメニューの価格に80円の端数が付くし、電話とFAX番号の末尾にも8が付く。

極めつけは、開店時刻が11:08で閉店時刻が23:08。どんだけ“8”が好きなんだ!?


店内は琴のBGMが流れる和風な雰囲気で、4人掛けテーブル席と、奥には座敷もある。

食事以外にも宴会の会場としても十分に利用できるほどにメニューが豊富だ。

子供用・女性用のメニューも用意されている。


ソースかつ丼をお願いして待つこと15分ほど。

大衆食堂とは一味違った幾分凝った器に盛り付けられている。

味噌汁とひじきの煮物と漬物が付く。

ソースかつ丼 / とん八 (会津若松市)

丼がかなりおおきめなので中身が少なく見えるが、食べてみるとなかなかの量である。

10mmほどの厚みのロース肉で、「トンカツらしいトンカツ」と言える肉質だ。

ソースは柔らかく上品な味だが、少ししょっぱい。

このしょっぱめのソースがダバダバと惜し気も無く掛けてあるので、器の底はソース茶漬けのような有様に成ってしまっている。

提案だが、ソースかつ丼も定食などと同様に、別容器にソースを用意して頂き、個人の好みで掛けて食べるようには出来ない物だろうか。


735円の平日日替わりランチや弁当も有り、お薦めの店だ。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : とん八

住所 : 福島県会津若松市扇町80-2

電話 : 0242-22-1078

定休日 : 第一水曜日

営業時間(平日) : 11:08~23:08(平日のみ休憩15:08~17:08)

営業時間(土日祝) : 11:08~22:08

駐車場 : 8台くらい

写真 : ソースかつ丼 924円(880円+外税)

2009年6月4日木曜日

ソースカツ丼 / 來龍 (会津若松市)

白虎隊で知られる会津若松市飯盛山付近は、観光地にもかかわらず気軽に食事が出来る店があまり無い。

飯盛山から徒歩で10分ほど北へ行った所に「來龍(きりゅう)」と言う店が在る。

駐車場は10台以上駐車できるスペースがある。


町の中華屋さんと言ったところで、観光客を当て込んでの観光用郷土料理などは置いていない良心的な店だ。

会津の郷土料理というと、棒タラの煮付け・ニシンの山椒漬け・小づゆ・蕎麦などが挙げられるが、そのどれもがいちどきの食卓に並ぶことは、一般家庭ではいくら何でも無いと思う。

インド人が毎日カレーを食っているのとは訳が違うのだ。

棒タラの煮付け・ニシンの山椒漬け・小づゆ・蕎麦などをひとつの膳にこれでもかと盛り付けた観光用郷土料理を数千円も出して食べるより、ラーメンやソースカツ丼を食べた方がより現実的な会津の味を知る事になると思う。


やや強面のご主人が作る料理は、大抵のメニューが甘みを抑えてシャープに仕上げてある。

ソースカツ丼も同様で、香辛料を効かせたスパイシーですっきりとした味だ。

やや塩辛いが、これは会津地方共通の傾向のような気がする。

黒が基調の器と味のイメージが合っていて、「なるほど」とニンマリして頷いてしまう。

ソースカツ丼 / 來龍 (会津若松市)

肉は10mm程の厚さで、決して上質ではないがトンカツに合った存在感の有る物で、脂身が美味い。

この「脂身が美味い肉」にはなかなか巡り合えないもので、他には“お食事処 むらい”と“いとう食堂”くらいでしか脂身が美味いと感じたことが無い。

沢庵3切れと味噌汁、そして練り芥子が付く。

黙っていても練り芥子を付けてくれる店は無く、大抵の場合「すんませ~ん。練り芥子くださ~い!」と言わなければならない。

営業時間は未確認だが、11:00頃から20:00頃まで開いているようだ。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 來龍 【きりゅう】

住所 : 福島県会津若松市中島町2-24

電話 : 0242-22-3826

定休日 : 月曜日

駐車場 : 10台くらい

写真 : ソースカツ丼 900円

2009年6月1日月曜日

ラーメン / 大黒天 (喜多方市)

喜多方駅から一番近いラーメン屋である。

居酒屋のような小料理屋のような造作で、なんとなく居心地が良い。


以前、隣には“平和食堂”といって、店頭に巨大な招き猫が置かれ、外壁にはテレビで放映された事を殊更に強調する張り紙が張られ、店内には芸能関係者のサイン色紙がベタベタと張られた、何とも奇妙なラーメン屋が在ったのだが、いつの間にか整地されて、一部が大黒天の駐車場となっていた。

平和食堂が在った頃は、大黒天で食事をしていても、平和食堂の客呼びのアナウンスが大音量で流されているのが聞こえ閉口したものだ。

ラーメン / 大黒天 (喜多方市)

大黒天のメニューは、ラーメンとチャーシューメンの2つだけ。

それぞれ普通の麺か手打ち麺かを選べる。

スープは少し塩辛いが、バランスが取れていて美味い。

チャーシューは更に塩辛い。しかし、厚切りで柔らかく良質。

柔らかさばかりを追求して、脂身の多い肉を使う店が有るが、大黒天のは肉の旨味がしっかりと味わえる物になっている。

喜多方らしいラーメンである。


開店時刻は昼12時だが、うっかりして閉店時刻を確認するのを忘れてしまった。

以前は23:30頃までの営業だったはずだが、今は酒のつまみのメニューが無くなっているので、早めの閉店になっている可能性が有る。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 大黒天

住所 : 福島県喜多方市町田8272-1

電話 : 0241-23-0770

定休日 : 不定休

営業時間 : 12:00~

駐車場 : 4台くらい

写真 : ラーメン 600円

2009年5月25日月曜日

ジャンボカツ丼 / ラーメン処 天神 (会津若松市)

地理に不案内な方には随分と判りにくい場所に在ります。


店名に「ラーメン処」と冠が付いているが、私はいまだに天神のラーメンは食べた事が無く、ご飯物ばかりを食べている。


ここ天神のジャンボカツ丼は、ジャンボと言ってもトンカツそのものは大きくはない。

厚さ10mm程度の普通サイズのカツが二枚載っているダブルタイプである。

「ジャンボ」は、とんかつ自体が巨大であってこそ初めて名乗れるものではないだろうか。

総量としても「ジャンボ」を名乗るほどでは無く、「大盛り」程度のネーミングが妥当だと思う。

ジャンボカツ丼 / ラーメン処 天神 (会津若松市)

ソースは特に特徴の無い記憶に残りにくい味だ。

玉子でとじる煮込みカツ丼は、食べる部分によって微妙な変化が楽しめるが、ソースカツ丼の場合、丼に盛られた飯・キャベツ・トンカツを食べ続けるだけなので、ソースの味が平坦だと途中で気持ちがダレて来るのである。

トンカツの天辺に乗せられたパセリがダレ始めた気持ちを僅かに戻してくれた。

天神のカツ丼には梅干が合うような気がする。


天神の各テーブルにはバナナやオレンジなどのフルーツが籠に盛られていて、無料サービスとなっている。

ジャンボカツ丼 / ラーメン処 天神 (会津若松市)

■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : ラーメン処 天神

住所 : 福島県会津若松市天神町26-51

電話 : 0242-27-0004

定休日 : 年中無休

営業時間 : 11:00~20:30

駐車場 : 大駐車場有り

写真 : ジャンボカツ丼 1,100円

2009年5月18日月曜日

漆黒ラーメン / こうへい (喜多方市)

“こうへい”は、喜多方市立第一小学校のすぐ南、星医院の向かい側に在る。

残念なことには駐車場が無いので、近くの喜多方市厚生会館の駐車場をお借りした。

聞く所によると、この場所はフランチャイズ展開に余念の無い“来夢”が在った所で、こうへいのご主人は来夢で修行をなさったらしい。

しかし、メニュー構成も味も来夢とは全く違い、手作り感の強い味が印象的だ。

ここにはバンジーラーメンという豆板醤が効いたラーメンメニューが有る。

冬になるとそれが酷く恋しくなり、味噌バンジーをハフハフ言いながら食べるのが寒い時期の楽しみの一つである。


メニューを見る度に気になっていたのが“漆黒ラーメン”だ。

日本全国あちらこちらにたまり醤油や濃い口醤油をつかった黒いスープのラーメンが存在することは知っていたが、まだ食べた事が無かった。

今回はついにその漆黒ラーメンを食べることにした。


漆黒ラーメン / こうへい (喜多方市)


濃い口醤油を使用しているので、スープの見た目はかなり黒く、麺が褐色に染まるほどだ。

しかし、塩辛いとか醤油の匂いが鼻につくなどと言うことは全く無い。

一般のラーメンスープに比べ、旨味成分を多く含むためか、味が滑らかな感じがする。

魚系の香りと相まってとても美味く思える。


喜多方高校が近く、高校生の客が多いためなのだろうか、他店よりも麺の量が多いような気がする。

脂分が多くこってりとしているので、食べ盛りの年頃にも満足できるメニューだと思う。

見たところ家族経営のようだが、ご主人をはじめ皆さんが明るく気さくなのが印象的。

明るくハッキリした挨拶をされると気持ちが良い。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : こうへい

住所 : 〒966-0804 福島県喜多方市字沼田6981

電話 : 0241-22-4328

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~20:00

駐車場 : 無し

写真 : 漆黒ラーメン 550円


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2009年5月1日金曜日

大内宿 / 下郷町

大内宿は福島県会津若松と栃木県日光を繋ぐ会津西街道の宿場町だった。

参勤交代に使われた上に、山々に遮られた環境のため独自の宿場町として発展した。


大内宿全体が保存の対象となっているので、乗用車の乗り入れは規制されている。

少し離れた所に有料の駐車場があり、そこから徒歩で宿場内に入る。

宿場の通りは、一度は道路が舗装されたらしいが、一帯が国指定史跡に指定されてからは舗装は撤去され、茅葺の屋根を残す家々が増えたと言う。


大内宿 / 下郷町


メインの通りの左右には豊かな水量の堀が流れ、飲料などを冷やしている。

通りに面した家のほとんどが何らかの商売をしており、蕎麦・団子・餅・民芸品などが売られている。

運良く屋根の吹き替え現場を見ることが出来た。

2009年4月30日木曜日

塔のへつり / 下郷町 (2009)

大川に面する岩肌が侵食されてできた景勝地で、国の天然記念物に指定されている。

“へつり”とは、険しい崖や急斜面の事を指す言葉らしい。

新緑と川面の色が美しい。

つり橋で対岸に渡り、侵食されて通路のようになった所を散策することが出来る。


塔のへつり / 下郷町

塔のへつり / 下郷町

■□■ 景観情報 ■□■

住所 : 福島県南会津郡下郷町大字弥五島字下夕林5331

駐車場 : 有り

2009年4月29日水曜日

中山風穴公園足湯 / 下郷町

湯野上温泉駅からさほど離れていない国道沿いに「中山風穴」の看板が見えた。

その入り口に小さな公園があり、その片隅に足湯があった。

駐車場など無いので、路肩に駐車するしかない。

足湯が有る公園ってなんだかイイですよ。

中山風穴公園足湯 / 下郷町

足湯名 : 中山風穴公園足湯

住所 : 福島県南会津郡下郷町湯野上

駐車場 : 特に無し

2009年4月28日火曜日

湯野上温泉駅舎 / 福島県下郷町

芦ノ牧温泉から118号線を更に南下すると、左側に湯野上温泉の茅葺の駅舎が見えてきた。ちょうど桜が満開で、茅葺屋根と桜の録り合わせの案配がとても綺麗だ。普段はあまり人が居ないのだが、観光客やスケッチをする人たちが大勢居た。

湯野上温泉駅舎 / 福島県下郷町


■□■ 駅舎情報 ■□■
駅舎名 : 湯野上温泉駅
住所 : 福島県南会津郡下郷町湯野上乙74
電話 : 0241-68-2533
駐車場 : 有り

2009年4月27日月曜日

足湯「足ぽっぽ」 / 芦ノ牧温泉 (会津若松市)

会津若松市内から118号線を南に下り、トンネルに入る直前の信号を右折するとすぐに在る源泉かけ流しの足湯だ。足湯利用者は芦ノ牧プリンスホテルのご厚意でホテル駐車場の一角を利用できる。

足湯「足ぽっぽ」 / 芦ノ牧温泉 (会津若松市)

公園とも散策道ともつかないスペースがあり、ベンチに腰掛けていると温泉の匂いが漂ってくる。

足湯「足ぽっぽ」 / 芦ノ牧温泉 (会津若松市)

近くには“出会いの湯瀧”というのがある。道路に面した斜面に惜しげも無く湯を流している。
湯量豊富な温泉地ならではの贅沢なのだろうが、何だか勿体無い気がする。

足湯「足ぽっぽ」 / 芦ノ牧温泉 (会津若松市)


■□■ 足湯情報 ■□■
足湯名 : 足ぽっぽ
住所 : 福島県会津若松市大戸町芦ノ牧
駐車場 : 芦ノ牧プリンスホテルの一角

2009年4月20日月曜日

さくら咲くらーめん / さくら亭 (喜多方市)

ラーメン店が集中している喜多方市役所付近から外れた静かな場所に在るため、観光客が殺到する事の無い穴場的なラーメン店。さくら亭では過去に何度も食べているが、食べる度に美味くなっているような気がする。

ここのラーメンは全てのメニューに味玉がトッピングされている。
今回は「さくら咲くらーめん」を頂いた。

さくら咲くらーめん / さくら亭 (喜多方市)

塩漬けの桜の花びらが載っていて、ほんわりと立つ湯気が微かに桜の香りがする。
魚系のダシが効いたコクの有る塩味で、縮れた麺に絡んで実に美味い。

さくら咲くらーめん / さくら亭 (喜多方市)

さくら亭の特筆すべき事柄に、接客マナーの良さを挙げるべきだろう。
入店から帰るまで、慇懃になることの無い柔らかな接客態度には感服する。
まさに桜のように優しい接客だ。
お勧めラーメン店の1軒だ。


■□■ 店舗情報 ■□■
店名 : さくら亭
住所 : 福島県喜多方市押切南1-169
電話 : 0241-23-0757
定休日 : 無休
営業時間 : 11:00~20:00 (木曜日…14:00まで)
駐車場 : 10台くらい
写真 : さくら咲くらーめん 600円

2009年4月19日日曜日

ラーメン丼 / 蔵の湯 (喜多方市)

喜多方市熱塩加納町の「夢の森」と言う温泉施設へ行ったが臨時休業だった。昨年の11月に汲み上げ用ポンプが落下する事故が有り、その後ポンプを引き上げたものの湯量が減ってしまい営業できない状態にある旨の張り紙があった。

しかたが無いので、同じ喜多方市内で「夢の森」からさほど離れていない所に在る道の駅「喜多の郷」の日帰り温泉施設「蔵の湯」に行った。
大浴場とサウナと露天風呂のみのシンプルな施設だがなかなかの賑わいだ。
ここの露天風呂は半分ほど屋根が掛かっていて、雨や雪の時でも支障が無いのが良い。
体に雪を受けずに雪見風呂が楽しめる。

湯から出ると丁度昼時だったので、館内のふるさと亭で「ラーメン丼」を食べた。

ラーメン丼 / 蔵の湯 (喜多方市)

醤油風味の味付けがしてあるご飯の上に、チャーシュー・ゆでたまごスライス・メンマ・ナルト・紅生姜のラーメン風の具が載っていて、ちょっと見には正しくラーメンである。


■□■ 店舗情報 ■□■
店名 : 道の駅 喜多の郷 蔵の湯
住所 : 福島県喜多方市松山町鳥見山字三町歩5598番地1
電話 : 0241-21-1139
定休日 : 第1水曜日
営業時間 : 9:00~21:00
駐車場 : あり
入湯料 : 500円
写真 : ラーメン丼 600円

2009年4月15日水曜日

ソースカツ丼 / 同気食堂 (西会津町)

同気食堂【どうきしょくどう】は、49号線を新潟方面へ向かい、ロータスインへ入る交差点の手前を右に入った所に在った。肉屋を併せて営業しており、ここの馬刺しは事の外に美味いと聞く。
まるで肉屋の裏口のような戸が同気食堂の入り口になっている。

肉屋さんが経営する食堂のカツ丼だけあり、肉の質は非常に良い。
しかしカツ丼の素材としては力不足のような気がする。
特にソースカツ丼のようなシンプルなメニューにはもっと力の有る肉が合うように思う。
ソースは非常に甘く、また塩気も強い。
トンカツは小さめだったが、ソースの味が濃いので丼飯を残すことなく食した。
注文取りも運びも粗野で雑なのが気になった。

ソースカツ丼 / 同気食堂 (西会津町)

こちらは連れが注文した中華そば。

中華そば / 同気食堂 (西会津町)


■□■ 店舗情報 ■□■
店名 : 同気食堂【どうきしょくどう】
住所 : 福島県耶麻郡西会津町野沢字原町乙2168  
電話 : 0241-45-2852
定休日 : 第3水曜日
営業時間 : 11:00~19:00
駐車場 : あり
写真 : ソースカツ丼 750円

2009年4月14日火曜日

天ザルそば / 可祝屋支店 山形県米沢市

野暮用が有り山形県米沢市に向かうことになった。午前中に用向きを片付け、蕎麦が食べたくなったので昼を少し回った頃に城西3丁に在る可祝屋支店 【かしゅくやしてん】に入った。
ここは蕎麦・うどん・ラーメンを商っており、蕎麦専門店と言う訳ではないようで、客の多くはラーメンをオーダーしている。

福島県の会津地方も蕎麦処として知られているが、会津での蕎麦の位置付けは、米飯の代替品と扱われているような所がある。
ところが山形県では米と同格として扱われ、主食として十分に認識されているように感じる。
それは食べる側にも提供する側にも共通に有るように感じる。
私は会津若松市に住んでいるが、外食をする際に蕎麦をチョイスする事がほとんど無い。
ところが山形県を訪れると、食事にはまず最初に蕎麦が頭に浮かぶ。
それぞれの地方での蕎麦の扱われ方が影響しているように思う。

天ザルそば / 可祝屋支店 山形県米沢市

さて、可祝屋支店の天ザルそばだが、天ぷらはナス・しいたけ・オクラ・南瓜・カニ・海老2本など。
蕎麦自体はそれほど美味くは無いが、蕎麦汁との愛称は良く考えられており、蕎麦と天ぷらと蕎麦汁との総体的なバランスはなかなかの物だった。

蕎麦湯が出て来ないのには少しガッカリした。
蕎麦専門店では無いにもかかわらず、これだけのレベルの天ざるを供する山形県の蕎麦レベルはかなり高いと思う。


■□■ 店舗情報 ■□■
店名 : 可祝屋支店 【かしゅくやしてん】
住所 : 山形県米沢市城西3丁目5-22  
電話 : 0238-23-1446
定休日 : 火曜日
営業時間 : 11:00~20:00
駐車場 : 12台
写真 : 天ザルそば 1,350円

2009年4月13日月曜日

ソースカツ丼 / 若松食堂 (会津若松市)

会津若松市の大町四つ角から、宇佐美食堂とは反対の北へ5分ほど歩くと若松食堂がある。創業が昭和5年という老舗中の老舗だ。
入り口には昔ながらの食品サンプルが並べられており、懐かしい昭和の雰囲気が感じられる。
店内は飾り気の無い質素な雰囲気。

待つこと10分ほどでソースカツ丼が運ばれてきた。
最近は見た目にも派手さが求められ、トンカツをやたらと丼からはみ出させる店が見受けられるが、ここではその様な野暮な盛り付けはせず、きっちりと器に納まっている。

ソースカツ丼 / 若松食堂 (会津若松市)

5mm程度の薄めの肉をサクサクと食感良く揚げてある。
ソースはバランスが良く、カツにもご飯にもキャベツにも合う味になっている。
全体的に強い特徴は無いが、そのバランスの良い味が何よりも記憶に残る。
こういうのを老舗の味と言うのだろう。とにかく安心感が伴う美味さだ。
スープと漬物が付いて800円。お薦めしたい一品です。


■□■ 店舗情報 ■□■
店名 : 若松食堂 【わかまつしょくどう】
住所 : 福島県会津若松市大町2丁目7-1  
電話 : 0242-22-2284
定休日 : 無休
営業時間 : 10:00~21:00
駐車場 : 道路を挟んだ向かいの駐車場に3台分
写真 : ソースカツ丼 800円

2009年4月7日火曜日

肉そば / 坂内食堂 (喜多方市)

会津若松市から車で北へ30分ほど行くと喜多方市だ。蔵とラーメンで知られている街である。
都心や大きな街などの人口密集地でのラーメンはその個性の競い合いの結果どんどん個性的になり、食べていて気持ちの落ち着かないものに成ってしまった感がある。
喜多方のラーメンは今でこそ観光の目玉となってはいるが、そもそもは町興しなどとは全く無縁なところから始まっている。
言わば郷土食であり、競争原理とは全く無縁のものだった。
その結果、どこの店も基本的には同じような味付けとなり、「喜多方ラーメン」というジャンルが出来上がった訳だ。

喜多方は古くから醸造業が盛んだった関係上、喜多方ラーメンは醤油味が基本形である。
その喜多方ラーメンの中では少し異色なのが“坂内食堂”のラーメンだ。
少量の醤油を使用していると言う話だが、塩味と言い切っても良い味付けである。
坂内食堂の名を知らしめた要因のひとつとしてチャーシューのトッピングが挙げられる。
肉そばは丼の表面を覆い尽くすチャーシューに圧倒される。
バラ肉を使用しているので脂身のしつこさが気になるが、それでも時々食べたくなってしまう。

肉そば / 坂内食堂 (喜多方市)

喜多方には「朝ラー」という言葉がある。
朝食としてラーメンを食べることだが、その朝ラーが出来る店が喜多方には何軒か在り、坂内食堂はその中の1軒で、朝7:00からの営業です。
朝一の“肉そば”は、郷土食のパワー・ブレックファーストと言う位置付けですな。


■□■ 店舗情報 ■□■
店名 : 坂内食堂 【ばんないしょくどう】
住所 : 福島県喜多方市字細田7230 
電話 : 0241-22-0351
定休日 : 木曜日(祝日の場合営業)
営業時間 : 7:00~19:00
駐車場 : 5台位
写真 : 肉そば 大盛り 1000円

2009年4月6日月曜日

ロータスイン / 西会津町

会津若松市内から49号線を車で新潟方面へ30分ほど行った所が西会津町だ。国道から少し外れたところに「ロータスイン」がある。
ここは宿泊も出来る温泉施設で、日帰り客は400円で入浴できる。
休憩所は個室も使えるが、食事所がある大広間が便利。
施設内には本格的なフレンチが味わえる“レストラン桐”もある。
このレストランでは手打ち蕎麦などの和食メニューも食べられる。
以前、こちらで天ざるを頂いた事があるが、一切の手抜きの無い蕎麦にいたく感動をした。
天ざる ロータスイン / 西会津町

みそおでん ロータスイン / 西会津町

大広間の食事所もなかなか良い。
ラーメンやカレーライス等をはじめ、生ビールや冷奴や焼き鳥などのおつまみ類もあり、温泉気分を満喫できる。
しょうゆラーメン(400円)とみそおでん(200円)を頂きました。
しょうゆラーメン ロータスイン / 西会津町

ラーメンは小西製麺製と思われる喜多方風の中太麺で、とても美味い。
やや甘めの味噌ダレのみそおでんを食べながら、窓の外の木々の立ち並ぶ風景を見ていると、何とも言えないノンビリした気分になった。

浴場はジャグジーが有り露天風呂が洋風の所と、寝湯が有り和風露天風呂が付いている所が男女日替わりとなる。


■□■施設情報■□■
店名 : ロータスイン
住所 : 福島県耶麻郡西会津町登世島下小島187 
電話 : 0241-45-2900
定休日 : 第4月曜日(祝日の場合は翌日)
営業時間 : 10:00~21:00
駐車場 : 100台位
料金 : 400円
洋風と和風が日替わりで男女入れ替わり
露天風呂・大浴場・打たせ湯・ボディーシャワー・サウナ (ジャグジー・寝湯は男女入れ替わり)
休憩所と個室部屋あり
食事所あり
宿泊可能

2009年3月16日月曜日

ソースカツ丼 / 宇佐美食堂 (会津若松市)

大町四つ角から南へ数軒行った所に在るのが“宇佐美食堂”です。あまり目立たない店ですが老舗の風格を感じます。

入り口は路面から一段下がっていて、雪が多い地方にしては珍しい造りだと思いました。

店内は外見同様に昭和の雰囲気が漂っています。
テーブルや椅子や本棚に大衆食堂らしさが強く感じられます。
宇佐美食堂は“伝統会津ソースカツ丼の会”の加盟店で、店頭にそれを示す幟が立っています。

とんかつの切り方や盛り付けに、この道数十年の手練れの技のような物を感じました。
スープが付きますが、宇佐美食堂独特の和風な味わいにホッとします。
全体的に個性を抑えた仕上がりですが、美味しく頂きました。

ソースカツ丼 / 宇佐美食堂 (会津若松市)



■□■店舗情報■□■
店名 : 宇佐美食堂 【うさみしょくどう】
住所 : 福島県会津若松市大町1丁目1-51  
電話 : 0242-27-3514
定休日 : 不定休
営業時間 : 11:00~19:30
駐車場 : 無し
写真 : ソースカツ丼 800円