会津若松市から車で北へ30分ほど行くと喜多方市だ。蔵とラーメンで知られている街である。
都心や大きな街などの人口密集地でのラーメンはその個性の競い合いの結果どんどん個性的になり、食べていて気持ちの落ち着かないものに成ってしまった感がある。
喜多方のラーメンは今でこそ観光の目玉となってはいるが、そもそもは町興しなどとは全く無縁なところから始まっている。
言わば郷土食であり、競争原理とは全く無縁のものだった。
その結果、どこの店も基本的には同じような味付けとなり、「喜多方ラーメン」というジャンルが出来上がった訳だ。
喜多方は古くから醸造業が盛んだった関係上、喜多方ラーメンは醤油味が基本形である。
その喜多方ラーメンの中では少し異色なのが“坂内食堂”のラーメンだ。
少量の醤油を使用していると言う話だが、塩味と言い切っても良い味付けである。
坂内食堂の名を知らしめた要因のひとつとしてチャーシューのトッピングが挙げられる。
肉そばは丼の表面を覆い尽くすチャーシューに圧倒される。
バラ肉を使用しているので脂身のしつこさが気になるが、それでも時々食べたくなってしまう。
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