2010年3月29日月曜日

ラーメン / めん処 みずほ (喜多方市)

 以前は寺町の大和川酒蔵北方風土館の近くに在ったのだが、いつの間にか閉店していた。

美味いラーメン屋がまた一軒無くなってしまったとしきりに残念がっていたのだが、昨日偶然「みずほ」と書かれた暖簾を見つけた。

店の方に確認したところ、確かに寺町に在った「みずほ」に間違いが無く、一年以上前に関柴町へ移って来たとの事。

もともと関柴町辺りが地元なので、商売上なにかと勝手が良いと言うお話だった。

この場所は、今は喜多方市役所前に店を構えている「とんこう」が入って居た店舗だと言う。店内の片隅には何やら小さな池のような物が設えてある。

店内は広いのだが駐車場が無いに等しく狭い。


間も無く運ばれて来たラーメンは、スープが綺麗に澄んでいて、脂がほとんど無くスッキリと端正だ。

スープをレンゲで一口啜ってみると、あまりの淡白さに少し頼り無く感じる。

押し付けがましい所が全く無いのだが、主義主張が無いのではない。

すごく穏やかな人に正論で静かに諭されているような気持ちになるラーメンだ。

ラーメンには完成スタイルが幾通りか有ると思うが、みずほのラーメンはその一つだと思う。

派手なパフォーマンスや人目を引くだけの趣向を有りがたがっている場末の野幇間などには、みずほのラーメンの良さは解らないだろうと思う。

ラーメン / めん処 みずほ (喜多方市)

■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : めん処 みずほ

住所 : 福島県喜多方市関柴町平林反田1063-2

電話 : 0241-24-5156

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~19:00

写真 : ラーメン 550円(税込み)

2010年3月22日月曜日

生クリーム大福 / シャトレーゼ (喜多方市)

 シャトレーゼは、山梨県甲府市に本社を構える昭和30年創業の、アイスクリーム・パン・飲料・和洋菓子などの製造販売店で、全国に430以上の店舗を持つ。


家人にすすめられて生クリーム大福を食べて、とても気に入ってしまった。

シャトレーゼの生クリーム大福は全部で13種類。

 ・ココアクッキークランチ

 ・桜

 ・モンブラン

 ・ブルーベリー

 ・粒餡

 ・紫いも

 ・バナナ

 ・苺

 ・抹茶

 ・チョコ

 ・塩キャラメル

 ・カフェオレ

 ・黒蜜きな粉

生クリーム大福 / シャトレーゼ (喜多方市)

まだ全種類を食した訳ではないが、粒餡は絶品だ。

餡と乳製品との相性の良さは他の食品でも知られたところだが、メレンゲを併せた求肥で粒餡と生クリームを包んだ大福には、本能に直に働き掛けるような満足感を感じる。

まるで天女の太腿の内側にかぶりついているような、背徳と退廃と至福が入り混じった感覚を覚える。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : シャトレーゼ 喜多方店

住所 : 福島県喜多方市関柴町上高額字東原1237-4

電話 : 0241-24-3018

営業時間 : 9:00~21:00

駐車場 : あり

写真 : 生クリーム大福 各種 84円(税込み)

2010年3月15日月曜日

毒りんごサブレー / 山口製菓本店 (喜多方市)

 全国的に有名な喜多方ラーメン店“あべ食堂”の真向かいに在るパン屋兼菓子屋兼ラーメン屋である。

入り口付近には「お土産は 贈って笑われる 毒りんごサブレー」と書かれた手書き看板がある。

店内に入るとパンの陳列棚には「日本一まずいバターパン」とか「頭のよくなるソーセイジパン」などの変なパンが並んでいる。

自虐的と言うよりは一種の照れ隠しのような物かと思ったが、毒りんごサブレーを買い、箱に貼られたラベルの能書きを読んで、店主はタダの変な人なのではないかと思うようになった。

ラベルには、

 毒りんごサブレーの上手な食べ方

 ・頭の悪い人は頭にあててから食べると、頭が良くなります。

 ・口の悪い人は口にあててから食べると、言葉がやさしくなります。

 ・顔の美しい人は顔にあててから食べると、さらに美しくなります。

 ・それなりの顔の人は顔にあてても、直りません。

 ・毎日食べると、体の毒を取ります。

などと書かれているが、正直言って全然面白くない。

これじゃ効能書きであって、毒というよりも薬に近い。毒をもって毒を制すという事か。

毒りんごサブレー / 山口製菓本店 (喜多方市)

この辺で“毒”と言ったら先ず思い起こすのが那須の殺生石だ。

白面金毛九尾の狐という妖怪が、中国や天竺で散々の悪行を繰り返した末に来日し、美貌を誇る女性に化けて鳥羽上皇の寵愛を受けた。

やがて正体がバレて遁走した後に那須に出現し、旅人や現地の人たちを食い殺すなどの行為を繰り返したため、鳥羽上皇の命を受けた討伐軍により殺害されて、毒を吐く巨大な石と成った。

この毒により近隣の住人や動物などが死んでしまう被害が続出したため、源翁心昭(玄翁)という僧が、その巨大な毒石を打ち砕いたという。

現在でも有毒ガスは出続けており、現地には危険である旨が書かれた立て札がある。

ことほど左様に毒という物は、いつまでもしつこく、しかも無差別に害を及ぼさねばならない。

暢気に人の頭や口の悪さを改善していてはイケナイのである。


毒石を砕いた玄翁という僧は、喜多方市熱塩温泉の示現寺を再興した人だ。

喜多方はこれほど毒に因縁が有る土地柄なのに、山口製菓本店からは毒に対する畏怖の念が感じられないのが残念の極みである。

毒りんごサブレー / 山口製菓本店 (喜多方市)

さて、毒りんごサブレーの味だが、強烈に甘い。

甘さ控えめが昨今の風潮だが、そんな事は全く意に介する様子は無く、ひたすら甘く作られている。

サブレを2枚重ねて間にジャム状の物を挟み込んであるのだが、私はてっきりリンゴジャムとばかり思い込んで食べていた。

しかしそのジャムの色は赤く、イチゴの種のような小さな粒々がある。

これってイチゴジャムなんじゃね?

パッケージの原材料の欄を見てもイチゴは書かれていない。

なんだか悶々としてきた。

あっ、この悶々が毒なのかっ!

毒りんごサブレー / 山口製菓本店 (喜多方市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 山口製菓本店

住所 : 福島県喜多方市字緑町4532

電話 : 0241-22-0336

定休日 : 不定休

営業時間 : 10:30-19:00

駐車場 : 2台

写真 : 毒りんごサブレー 100円/1枚(税込み) 箱入りは、5個と10個がある

2010年3月1日月曜日

ラーメン / 喜多屋 (喜多方市)

 有名ラーメン店“坂内食堂”の通りを北へ80メートルほど行った小さな四つ角に在る。駐車場は狭く、車体を道路にはみ出す格好でやっと2台が停められる程度だ。

住所を調べるとNTTハローページや多くのサイトで「喜多方市小田付道下7150-1」と記載してあるが、googleをはじめ幾つかの地図検索では、その住所はいずれも実際の場所より150mほど東にずれた場所を示している。

ラーメン / 喜多屋 (喜多方市)

数年前はもっと物静かで女性的なラーメンだったが、いつの間にか押しの強い男性的なラーメンに様変わりをしていた。

喜多方にしては僅かに細目の麺を使用している。

浮き脂が多めだがそれが故にかえって端正な出来上がりのスープとの相性が良く、立体的で躍動感に溢れるものに成っている。

チャーシューは箸で摘み挙げるのが困難なほどに柔らかい。

チャーシューを柔らかく仕上げるために脂身の多い部位ばかりを使用する店が在るが、喜多屋はそんな姑息な事はせず、赤身の部分までがトロトロに柔らかく仕上げてある。


水がとても美味かったが、湧き水を使用しているのかも知れない。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 喜多屋(きたや)

住所 : 福島県喜多方市小田付道下(番地不明)

電話 : 0241-22-0415

定休日 : 月曜日

営業時間 : 11:00~17:00頃

駐車場 : 2台ほど

写真 : ラーメン 550円(税込み)