2010年8月31日火曜日

半田屋 郡山東口店 / 福島県郡山市

10代の終わり頃、頻繁に仙台へ行っていたが、その頃昼飯によく利用していたのが“シェーキーズ”と“めしのはんだや”だった。


シェーキーズはランチタイムには450円でピザが食べ放題で、店頭でソフトドリンクの無料券を配っていた。

今はもう仙台店は無くなってしまい、東北では盛岡店のみである。


“めしのはんだや”は当時仙台市内に3店舗ほど有ったように記憶している。

当時のはんだやのシステムは、お盆を持ちケースに並べられた惣菜やご飯などを自由に選び席に着いて食べる。店員のオバちゃんがそっと背後から近付き、食べている物をチェックし伝票に書き込み、お盆の脇に置いて行く。店を出る時にその伝票で清算するという具合だった。

壁にはご飯の料金が書かれた紙が張ってあり、大盛りの金額の所には「とても食いきれません」と言った内容の文言が書かれてあったように思う。

当時、400円も有れば歩けなくなるほど満腹になれ、とても重宝したものだった。


その“めしのはんだや”が“半田屋”として生まれ変わり、直営とフランチャイズ併せて44の店舗が北海道から九州までに展開している。。

福島県内には、福島本内店・郡山東口店・いわき駅ビル店の3店舗がある。

昔の“覗き見チェック清算方式”は姿を消し、惣菜を選び取って好みの量のご飯と味噌汁を注文した直後に清算する形になった。

メニューは豊富で、主食はカレー類・そば・うどん・ラーメン類。惣菜は煮物・焼き物・炒め物・揚げ物、納豆やキムチなどの各種小鉢類がある。


この日は遅めの朝食を摂ったっきり、ようやく食事の時間が出来たのが22時頃だった。郡山に居たので半田屋郡山東口店で晩飯を頂く事にした。

空腹のあまり、考えもしないで惣菜に手を伸ばしたら、ジャンボチキンカツ・鶏の唐揚・茄子味噌炒めの油っこい物ばかり3品を取ってしまった。

飯は中サイズを注文。

総カロリーは1,853kCal。金額650円。当然満腹。

半田屋 郡山東口店 / 福島県郡山市

半田屋の魅力は美味過ぎない所に有る思う。完全無欠の味では無いところに気軽さを感じる。その魅力と低料金の相乗効果で、また食べたくなるのである。

会津にも半田屋のような店が現れないものだろうか。そして福島県内にもシェーキーズができないものだろうか。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 半田屋 郡山東口店

住所 : 福島県郡山市横塚2-1-6

電話 : 024-953-8835

営業時間 : 24時間営業

駐車場 : あり(台数未確認)

写真 : ジャンボチキンカツ・鶏の唐揚・茄子味噌炒め・めし(中) 650円(税込み)

2010年8月23日月曜日

らーめん / 天高盛 (喜多方市)

“天高盛”は喜多方市の喜多方スターボールの向かいに在り、「てんこもり」と読む。

営業時間は11時から14時半までと短い。しかも、スープが無くなれば更に早仕舞いとなる。

店内はまだ新しさが感じられ、開店からさほど日が経っていないように思われる。

5席のカウンターと卓が4つのあまり広くは無い店内に、客が引っ切り無しに入る。

ラーメンのメニューは醤油味のみ5種類。化学調味料は使用していない旨がメニュー表に記載されている。

らーめん / 天高盛 (喜多方市)

さて、そのラーメンだが、麺は柔らかめ。

豚系の強力なスープだが些か単調。ディープ・パープルとステッペンウルフが一緒に4畳半で生活しているような印象。

塩を多めに使用しているのか、あまり醤油らしさを感じない。

分厚い煮豚(チャーシューではない)が3枚も載っているのは驚きだが、もう少し柔らかく、そしてもっと味が染みていると更に良い。

このレベルのラーメンを500円で提供している陰には、人知れず相当の努力が有る事だろうと思う。


食べている間に来店した客は、口々に「味、濃い目で」とオーダーするが、私にとっては丁度良い塩加減である。会津地方は何を食べても味付けが濃いが、天高盛のラーメンは程々の中庸だと感じた。


天高盛では土日祝日は禁煙である。とても良い事だと思う。このまま全日禁煙にしてしまえ!他のラーメン店も見習うべきである。

食事をするスペースで喫煙する人間も人間だが、それを許している店も店だ。


駐車場は線で区切られたりしていないので、停め方によっては10台程は置けそう。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 天高盛【てんこもり】

住所 : 福島県喜多方市豊川町米室アカト5246-115

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~14:30(スープ切れ次第終了)

駐車場 : 10台位

写真 : らーめん 500円(税込み)


2010年8月16日月曜日

極太手打ちラーメン / 食堂なまえ (喜多方市) 2010

佐原病院近くに在る「食堂なまえ」は、喜多方の数あるラーメン店の中でも特異な部類に入ると思う。

濁りが全く無い透明度の高いスープは、原材料が何なのか全く想像できない味だ。豚とか鶏とか煮干とかの特徴的な味とか香りが感じられない。

何かひとつの材料だけが飛び出る事の無いように、上手い具合にバランスが取られている。

極太手打ちラーメン / 食堂なまえ (喜多方市)

麺は極太手打ち麺と普通の麺とが選べる。

「食堂なまえ」と言えば極太手打ち麺である。当たり前的に「極太手打ちラーメン」をオーダー。

使い込まれた丼が店の雰囲気に合っていて良い。

極太の手打ち麺は、モチモチとした独特の食感が楽しめる。

今回は体感的にも「早過ぎんじゃね?」と思うくらいに茹で時間が短かったので、モチモチと言うよりは、ワッキラワッキラという食感だった。

ラーメンと言うよりはスイトンに近い感じだ。


店内は昭和30~40年代のままの雰囲気で、今では見かける事が少なくなったチープなテーブルと椅子が置かれている。

そんな中で液晶薄型テレビが異質なオーラを放っていた。

食堂なまえ (喜多方市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 食堂なまえ
住所 : 福島県喜多方市永久7693-3
電話 : 0241-22-6294
定休日 : 不定休
営業時間 : 10:00~19:00
駐車場 : 4台
写真 : 極太手打ちラーメン 520円(税込み)


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2010年8月9日月曜日

地域保健福祉センター 夢の森 / 喜多方市

日帰り温泉施設“夢の森”が在る熱塩加納町は、現在は喜多方市に合併され喜多方市熱塩加納町となっているが、以前は耶麻郡熱塩加納村と言い、空海由来の古刹“示現寺”や、熱塩温泉・日中温泉がある地として知られていた。


“地域保健福祉センター 夢の森”は喜多方市の中心地からは随分と外れた場所にあり、観光コースに組み込むのは些か難しい為か、あまり込み合う事の無い日帰り温泉施設である。

地域保健福祉センター 夢の森 / 喜多方市

汲み上げポンプの落下事故で1年4ヶ月ほど休業していたが、新たにボーリングし直して、2010年5月に再開。

湯量は豊富ではないが、湯温は日帰り温泉の中では熱めの方。

露天風呂は簡単な屋根が架けてあり、その周りを大きな石や樹木が取り囲んでいて、鳥の声を聞きながら入浴していると気持ちが落ち着く。

入湯料は、ポンプの落下事故以前は500円だったが、現在は300円に値下げに成っている。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 地域保健福祉センター 夢の森

住所 : 福島県喜多方市熱塩加納町米岡字下平乙609

電話 : 0241-36-3112

定休日 : 月曜日(祝祭日の場合は翌日)

入湯料 : 300円

営業時間 : 9:00~21:00

駐車場 : 30台以上可(正確な台数は未確認)

2010年8月4日水曜日

ロースかつ丼(ソース) / お食事処 むらい (会津若松市)

日本列島は連日暑い日が続いているが、雪国会津も例外ではない。

毎日毎日30℃を越えていて、かなりゲンナリしている。

1年を通しての気温を均して、過ごしやすい温度にできないものかと思う。『どうにかしろよ、気象庁!』と八つ当たりをしたくなるほどの暑さである。

こう暑い日が続くと食欲も衰え、キュウリとか素麺とかばかりを食べるようになるが、ここはひとつトンカツでも食ってみっかと思い立ち、超ビッグサイズのソースカツ丼で全国的にも有名な“お食事処 むらい”に行ってみた。

店内はクーラーが寒いくらいにギンギンに効いている。


ロースかつ丼をお願いして待つこと暫し。人間用の食事とは思えないほどのドカ盛りカツ丼が運ばれてきた。

1枚物の巨大トンカツの最大肉厚は35mmくらい。齧り付くのも一苦労の厚みだ。

ロースかつ丼(ソース) / お食事処 むらい (会津若松市)

肉質が均一でなく、硬いところや脂身もあり、「私は今、豚の一部を喰っている」と言うワイルドな気持ちになる。

ソースは突出した部分がない均整のとれた食べやすい味。

しかし、この膨大な量のカツ丼を食べきるには、もっとスパイシーなソースの方が良いのではないか。

ご飯は丼の底に申し訳程度に敷いてある。“トンカツを安定させる台”程度の扱いである。

邪魔なトンカツを一時仮置きする器が付いてくるので、数切れをそちらに移動しなければ、ご飯を食べる事ができない。

食事と言うよりも、土木工事に近い感覚がある。

ロースかつ丼(ソース) / お食事処 むらい (会津若松市)

意を決して食べたソースかつ丼だが、暑さのせいなのか年の加減なのか、完食する事ができなかった。

凄まじい敗北感を感じる。

“むらい”では過去に数回食事をしているが、完食できなかった事は無かったのに。若竹でも十文字屋でも全て完食したのにぃ。

なんだかとっても虚しい。

食べ切れなかった物を持ち帰れるように、レジの所に持ち帰り用のパックが10円で売られている。

高校球児が甲子園の砂を持ち帰るように、残ったトンカツ2切れをパックに入れて、うな垂れて店を出た。

“お食事処むらい”に有って欲しい物は、試合終了のサイレントと練り芥子だと思った。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : お食事処 むらい

住所 : 福島県会津若松市門田町大字中野字屋敷107-1

電話 : 0242-26-1037

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~14:00 / 17:30~20:00

駐車場 : 3ヶ所(計30台くらい)

写真 : ロースかつ丼(ソース) 1,150円(税込み)