2020年11月26日木曜日

玄翁石 / 耶麻郡猪苗代町

伊佐須美神社に在る殺生石

岩代國一之宮 伊佐須美神社に在る殺生石稲荷神社には大小2つの石が祀られている。
これは源翁心昭(玄翁心昭)が那須町湯本にある殺生石を打ち砕いた時に飛び散った物のひとつだが、耶麻郡猪苗代町にも同様に那須から飛んで来た殺生石の一部と伝わる玄翁石【げんのういし・げんのうせき】がある。

猪苗代町の玄翁石

殺生石稲荷神社の石よりもはるかに大きく、表面にはノミの跡の様な穴や縦横の線がある。
後に源翁心昭は猪苗代町に訪れ、那須から飛来した石を更に2つに割った。玄翁石にはその時、踏ん張った時に着いた源翁和尚の右足の跡と言われる窪みがある。

耶麻郡猪苗代町の玄翁石の場所

辺りには場所や地元に残る言い伝えなどを記した案内板などは全く無く、非常に分かりにくい場所に在る。
福島県道7号線(猪苗代塩川線)の麻郡猪苗代町磐根土田3444の角を北へ折れ、100m強を進むとクランクになる。
左折し、非舗装道を200m程進むと右折する道が現れる。
そこで左側を見ると道とは言いかねる畑の通路がある。
その通路を南へ歩くと玄翁石が唐突に現れる。
ご堪能ください。

■□■ 玄翁石情報 ■□■

石名 : 玄翁石 (げんのういし・げんのうせき)

住所 : 福島県耶麻郡猪苗代町磐根(以下不明)
駐車場 : なし

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伊佐須美神社 / 大沼郡会津美里町

2020年11月23日月曜日

ペグマタイト岩脈と鹿島大神宮 / 郡山市

ペグマタイトとは鬼御影とも呼ばれ、マグマが冷えて固まった岩石で、大きな結晶が特徴。
昭和の前半には焼き物の釉薬やガラス類の材料として採掘されていて、阿武隈山地は国内でも有数の大産出地だったようだ。
現在ではほぼ採掘され尽くされた状態とのことだが、鹿島大神宮の境内の推定埋蔵量約14,000トンものペグマタイトは、古来日本の磐座・磐境の信仰による所の御神体という事もあり、採掘を免れたらしい。

鹿島大神宮は781年(天応元年)9月15日に、茨城県鹿嶋市の鹿島神宮より勧請したのが始まり。
毎年4月の例大祭では境内の神楽殿において、神話にある所作を舞う出雲系神楽である太々神楽が奉納される。
令和2年は、4月18日と19日、および9月20日の午前10時から神楽奉納があった。

写真を見ると、流れてくる溶岩が社殿の寸前で止まったように見えるが、そういう訳ではない。

境内のあちらこちらにはペグマタイトが土中から顔を覗かせていて、小さな社が点在している。

仏様が線刻された巨石が境内のあちこちに在る岩角山岩角寺や、非日常的異空間民芸集落の高柴デコ屋敷は比較的近くに在る。

■□■ 岩脈・神社情報 ■□■
神社名 : 鹿島大神宮
岩脈名 : ペグマタイト岩脈 (天然記念物)
住所 : 福島県郡山市西田町丹伊田宮作239

2020年11月20日金曜日

龍興寺 / 大沼郡会津美里町

伊佐須美神社の天海大僧正手植桧木でスッカリ天海モードに成ってしまったので、伊佐須美神社から約1kmほど北に位置する龍興寺にお邪魔した。
龍興寺は天海大僧正が出家得度した寺であり、境内には天海の両親の墓が在る。

2007年7月にお邪魔した事があり、その時は蓮の花は開いて居なかったものの池いっぱいに蓮の葉が広がっていたが、11月も後半に差し掛かった今は、葉も茎も茶色に枯れて、池の周りに配置された石に生えた苔の緑が際立っている。

この龍興寺は、経の一文字毎、下に蓮の葉の装飾を書き入れた国宝一字蓮台法華経開結が保存されている事で知られている。

龍興寺 / 大沼郡会津美里町

天海が随風という名で修行していた頃、夢のお告げで「浮目」と呼ばれる水田から土仏観音像を発見した。1559年に浄林と言う方がこの土仏に似せた木造の観音像をつくり、その胎内に土仏を納めて祀ったとされている。
今は龍興寺境内の浮身観音堂に秘仏として納められている。


天海僧正のご両親のお墓をお参りしようと思ったが、場所を思い出せずウロウロしていたら、運良くご住職に声をかけられ、墓の場所を教えてもらって無事にお参りができた。
ご両親の墓は、浮身観音堂のほぼ真西に在る。
大僧正の両親の墓だからといって仰々しくしていない処が好感が持てる。


□■□龍興寺情報□■□
山号寺号 : 道樹山 龍興寺
住所 : 福島県大沼郡会津美里町龍興寺北甲2222-3
電話 : 0242-54-2446
駐車場 : 寺の裏手に在り
定休日 : 年中無休

※国宝拝観には御志納金及び事前予約が必要。直接龍興寺へご予約ください。

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2020年11月18日水曜日

伊佐須美神社 / 大沼郡会津美里町

Googleマップで伊佐須美神社を見ていて、その境内には「天海大僧正手植桧木、殺生石稲荷神社、縁結びの紅葉」など気になる物が点在している事に気付いた。

天海大僧正は安土桃山時代から江戸時代初期にかけて実在した天台宗の僧だが、生まれ出自については諸説ありながらも、100歳以上の長寿だったと伝えられている怪僧である。
その天海僧正が植えた桧なら一目見たいものだ。

殺生石と言えば栃木県那須町の那須湯本温泉近くの物が有名だが、それと関わりが有るのだろうか。
栃木県のそれと同様に今も火山性ガスを噴出しているのだろか。

興味が湧いて来た!


と言うことで伊佐須美神社に到着。
大きな木が立ち並び、歴史のある神社の趣きタップリ。

駐車場の傍には池があり、鯉や鴨が泳いでいる。人が通ると鯉が水面に顔を出してエサをねだる。
カクカクと曲がっている橋も良い感じ。
駐車場の南東の方角に殺生石稲荷神社があるが、お社はずいぶんと新しい。
伊佐須美神社は2008年10月の3日と29日に立て続けに二度の火災にあい、本殿・神楽殿・神饌所を焼失した。
殺生石稲荷神社もその時に焼失したのだろうか。
お社の裏手には大小2つの石があるが、これが殺生石か。
特にガスを噴出している様子はない。
ハチマキのようにぐるりとシメ縄を廻され、その妖力を封じ込められてしまったのか。
1383年(至徳2年)に源翁和尚が那須で岩石を打ち砕いた時に飛んで来たと書いてあるが、至徳2年は西暦1385年のはず。
大きな石が飛んで来るところを目撃した村人はさぞや驚いた事だろう。
それにしても、那須から飛んで来たと何故分かったのだろうか。
山門を潜る直前の左側に、別世界へ繋がっているような心惹かれる趣のある風景。
山門は「桜門」と言い、大きく立派だがまだ新しい。
仮本殿の近くには焼失した建物の基礎部分だけが残って苔が生えている。
カンボジア辺りの仏教遺跡を見るかのようで、これはこれで趣がある。
生者必滅会者定離の理を現しているようで、真新しく華奢な仮本殿よりも有難味さえ感じられるようだ。
仮本殿の右手を抜けて奥に行くと天海大僧正手植桧木と縁結びの紅葉が寄り添うように立っている。
桧木も紅葉もその由来を記した立て札などは無い。どのような謂れがあるのか。
天海僧正は1536年生まれで1643年11月13日死亡らしいが、この桧木を死ぬ間際に植えたとしても樹齢は380年ほどになっているはず。
「樹齢380年の桧ってこの程度の大きさなの?」と言うのが素直な感想でした。
東へ抜ける細道は銀杏が植えてあり、銀杏並木と言うほどではありませんが、黄金色の落ち葉が屋根やら細道やらに彩りを添えている。
伊佐須美神社から約1kmの所には、天海僧正に関わりの深い「龍興寺」がある。
そちらへもお邪魔します。

□■□神社情報□■□
名称 : 岩代國一之宮 伊佐須美神社
住所 : 福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377

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2020年11月13日金曜日

からあげ弁当 / エルちゃん弁当 日新店 (会津若松市)

しっかり味付けのエルちゃん唐揚弁当

晩秋の冷たい風が吹き始めると食べたくなるのがエルちゃん弁当の唐揚げ弁当です。

しっかりと濃い味付けの鶏唐揚げが白いご飯に合う合う。
昔はフタが閉まらないほど唐揚げがたくさん入ってましたが、今は適量です。
オカズとご飯の量のバランスが丁度良い。

からあげ弁当 / エルちゃん弁当 日新店 (会津若松市)

ご飯なんですが、以前は米粒の一粒一粒を感じるほど固めに炊かれてましたが、今日はけっこう柔らかめ。
ご飯は少し柔らかめの方が甘みが出て美味しい。
味が染みている唐揚げとご飯の相性がとっても良い弁当でした。

からあげ弁当 / エルちゃん弁当 日新店 (会津若松市)

ただ、漬け物があまり美味しくないかなぁ。
棄てるのはもったいないし⋯⋯。

エルちゃん弁当のメニュー表

メニュー / エルちゃん弁当 (会津若松市)


■□■店舗情報■□■

店名 : エルちゃん弁当

住所・電話 :

<日新店>

福島県会津若松市日新14-17
TEL:0242-29-3751

<飯寺店>

福島県会津若松市門田町大字飯寺字村東383-4
TEL:0242-23-7790
営業時間 : 11:00~15:00 17:00~19:00
定休日 : 毎週水曜日
駐車場 : 4~5台
※​年末年始は休業

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