2010年12月13日月曜日

河井継之助記念館 / 南会津郡只見町

河井継之助記念館は、新潟県長岡市と福島県只見町の2箇所に在るようだが、今回訪れたのは只見町に在る方だ。

私は河井継之助なる人物を全く知らなかった。 司馬遼太郎著『峠』の主人公として知られるようになったが、それまではほとんど知る人が無かったようだ。


河井継之助は越後長岡藩の家臣であった。

会津藩討伐の為に新潟県小千谷市に居た新政府軍本陣を訪ね、会津藩をはじめとする奥羽への侵攻の停止を交渉。しかし新政府軍監の岩村精一郎が余りにも無知で狭量だっため、話し合いは僅か30分ほどで決裂したと言う。これにより長岡藩は奥羽越列藩同盟に加わった。

河井は左膝へ敵弾を受けのがもとで重篤な状態になり、只見町の矢沢宗益宅で死去。

長岡藩士である河井継之助の記念館が只見町にも在る訳が分かった。


当時長岡藩が所有していたガトリング砲のレプリカが展示されている。

尚、“継之助”の読みは【つぐのすけ】か【つぎのすけ】か不明との事。

ガトリング砲 河井継之助記念館 / 南会津郡只見町


■□■ 記念館情報 ■□■

館名 : 河井継之助記念館

住所 : 福島県南会津郡只見町大字塩沢字上ノ台850-5

電話 : 0241-82-2870

休館日 : 木曜日 (冬季休館 : 11月末から4月中旬)

営業時間 : 10:00~16:00

入館料 : 300円

駐車場 : 3台程度

写真 : 河井継之助記念館 ガトリング砲レプリカ

2010年12月6日月曜日

滝沢川のおう穴 / 大沼郡金山町

「滝沢川のおう穴」は大塩の天然炭酸水の井戸からさほど離れていない、滝沢川にある甌穴【おうけつ】群だ。

甌穴とは、川床の岩のくぼみ等に小石が入り込み、水流で回転して深く削られたものを言う。“ポットホール”とか“かめあな”などとも呼ばれる。

栃木県の121号線沿いの龍王峡にも同じようにして出来た“かめ穴”がある。

水流で削られ滑らかになった大小様々な穴が幾つも繋がり、まるでウォータースライダーのようだ。

滝沢川のおう穴 / 大沼郡金山町

滝沢川のおう穴 / 大沼郡金山町


■□■ 甌穴情報 ■□■

甌穴名 : 滝沢川のおう穴

住所 : 福島県大沼郡金山町大塩 滝沢川

駐車場 : あり

写真 : 滝沢川のおう穴

2010年11月29日月曜日

天然炭酸水の井戸 / 大沼郡金山町

金山町会津大塩駅近くの国道252号線沿いに「天然炭酸水」と書かれた看板がある。

行ってみると、国道から少し入った空き地の隅に唐突に井戸がある。

天然の炭酸水が湧き出る珍しい井戸なのだから、もっと仰々しくしめ縄が張ってあったりするのかと思っていたが、普通の井戸より粗末に扱われているようだ。

天然炭酸水の井戸 / 大沼郡金山町

覗き込むと水が盛り上がるように湧いている。その様は滾々と言うよりは隆々と言った方が合っているほどだ。

汲み上げポンプが設置されているが、汲み上げ口が水面に届いていない。今は水位が低い時期なのだろうか。

薬缶に紐が括り付けられたのがあったので、それを井戸に投げ入れ汲み上げて飲んでみると紛れも無く炭酸水である。

錆び臭くてあまり美味くはないが、舌先にチリチリと刺激を感じつつ飲む湧き水は面白い。

井戸の壁面も薬缶の内部も茶褐色になっている。よほど鉄分が多いのだろう。

天然炭酸水の井戸 / 大沼郡金山町

この天然炭酸水は昔から薬効の有る水として知られていたらしい。

明治10年に慢性胃腸病や便秘などの妙薬「太陽水」として白磁の壜に詰めて販売され、明治36年には「岩代天然炭酸鉱泉株式会社」が設立され、「芸者印タンサン・ミネラルウォーター」としてドイツなどへ輸出された。国内では「万才炭酸水」の商標で販売された。しかし、輸送コストが想像以上だった事が原因で休業。

現在は加熱処理をせずに、特殊濾過殺菌を施した上で市販している。

“芸者印”とは、どんなデザインだったのだろう。


■□■ 湧水情報 ■□■

湧水名 : 天然炭酸水

住所 : 福島県大沼郡金山町大塩

駐車場 : 特になし

写真 : 天然炭酸水の井戸

2010年11月22日月曜日

妖精美術館 / 大沼郡金山町

妖精美術館は沼沢湖畔に在り、妖精に因んだ絵画・絵本・人形などを展示している。

「シャーロック・ホームズ」の作者、アーサー・コナン・ドイルの父である“チャールズ・アルタモント・ドイル”がアルコール中毒で精神病院に入院中に描いた絵が展示されている。

これが秀逸な作品で、描かれている人物などは妖精とは大分かけ離れたイメージだが、作品全体に漂う雰囲気は妖精が現れるような環境はこんなだろうと思わせる一種の不条理の世界観を醸している。

チャールズ・アルタモント・ドイルの父や兄は画家で、彼らの作品も展示されている。


展示スペースのほとんどを創作人形が占めているので、民俗学的な視点から興味をお持ちの方々には些か物足りなさを感じるのではないかと思う。

アーサー・コナン・ドイルが深く関わった、二人のイギリス人少女が撮った妖精の合成写真を巡る“コティングリー妖精事件”に関する資料なども展示されていると、一段と面白みが増すのではないだろうか。

妖精美術館 / 大沼郡金山町

美術館館長を務める井村君江氏は、日本での妖精文学研究の先駆者であり、比較文学者としての功績は大きい。

栃木県宇都宮市には井村君江氏が名誉館長を務める“うつのみや妖精ミュージアム”が在る。


館内では写真撮影が禁じられているのが残念。


■□■ 美術館情報 ■□■

館名 : 妖精美術館

住所 : 福島県大沼郡金山町大字大栗山字狐穴2765

電話 : 0241-55-3180

休館日 : 水曜日(水曜日が祝日の場合は木曜日)

営業時間 : 9:00~17:00

営業期間 : 4月29日~11月9日(11月10日~翌年4月下旬は冬季閉館)

入館料 : 300円

駐車場 : 5台位

写真 : 妖精美術館

2010年11月15日月曜日

ラーメン / 大黒天 喜多方市

大黒天は喜多方駅から一番近いラーメン屋だ。

ずいぶんと年期の入った建物で、入り口の引き戸にはめられた青い色ガラスが何とも言えず良い。

今時分は板ガラスの製造技術も進み、板ガラスと言えば真っ平いらが当たり前だが、私が子供の時分には、安い板ガラスは凸凹と波打っていたものだ。

大黒天の色ガラスは凸凹と波打っていて、見ていると何だか子供の頃を思い出す。

店内も外観同様に味わいが有る。カウンターには寿司屋にあるようなケースがある。この店舗は以前は寿司屋だったのだろうか。

小上りでダラダラと酒を飲みたくなる雰囲気だ。

ラーメン / 大黒天 喜多方市

さて、ラーメンだが、麺は中太の平打ち縮れ。 茹で具合が丁度良い。

スープは整っていて密な味。この隙間の無い味は恐らくは化学調味料によるものなのだろう。

昨今は無化調を無闇に有り難がる風潮が有るが、私としては、無化調のスカスカとした物足りない味に比べたら、例え化学調味料が入っていても美味い方がずっと良いと思っている。

チャーシューは味が十分に染みていて、ご飯に合いそうな味付けになっている。

大黒天のラーメンは、昼間より夜中に食べると一段と美味さが増しそうな気がする。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 大黒天

住所 : 福島県喜多方市町田8272-1

電話 : 0241-23-0770

定休日 : 不定休

営業時間 : 12:00~

駐車場 : 4台くらい

写真 : ラーメン 600円

2010年11月9日火曜日

とんこつ醤油(太麺) / とんこつらーめんHAJIME 猪苗代店 耶麻郡猪苗代町

とんこつらーめんHAJIMEはとんこつ専門店という事で、ガツンと来る強烈なラーメンを想像していたが、癖の無いマイルドなラーメンだった。

スープは味が薄かったが、紅生姜を入れるといい塩梅になった。

喜多方の太目の縮れ麺に慣れてしまったせいか、細めでボソッとした感じの麺はちょっと…。

とんこつ醤油(太麺) / とんこつらーめんHAJIME 猪苗代店 耶麻郡猪苗代町


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : とんこつらーめんHAJIME 猪苗代店

住所 : 福島県耶麻郡猪苗代町字新町4915

電話 : 0242-62-3310

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~20:00

駐車場 : 10台以上

写真 : とんこつ醤油(太麺) 680円(税込み)

2010年11月1日月曜日

旧堀切邸 / 福島市

福島稲荷神社を拝見した後、飯坂町の鯖湖湯付近ををぶらぶらと歩いていたら、「旧堀切邸」と書かれたノボリが矢鱈と目に付いた。

興味を引かれ探して行ってみると、立派な門構えの家を見つけた。

旧堀切邸 / 福島市

旧堀切邸は、豪農・豪商として知られた堀切家の旧屋敷で、2010年5月1日にオープンしたばかりだそうだ。

そもそも堀切家は1578年に梅山太郎左衛門が現在の福井県から移り住んだのが始まりだそうだ。

敷地はなんと4,084平方m。明治14年に建てられた主家や蔵などが拝見できる。

主家には部屋が幾つもあり、その贅沢さには驚かされる。欄間に施された彫刻が見事だった。

旧堀切邸 / 福島市

旧堀切邸 / 福島市

敷地内には車椅子でも利用できる手湯足湯があり、タオルが無料で貸して頂ける。

手湯・足湯 旧堀切邸 / 福島市

夜はライトアップされるらしい。


■□■ 史跡情報 ■□■

史跡名 : 旧堀切邸

住所 : 福島県福島市飯坂町字東滝ノ町16

電話 : 024-542-8188

定休日 : 年中無休

利用時間 : 9:00~21:00

入館料 : 無料

駐車場 : なし (鯖湖湯駐車場を利用 40分/100円)

写真 : 旧堀切邸 (表門・主家玄関・手湯足湯)

2010年10月25日月曜日

福島稲荷神社 / 福島市

安倍晴明由来の神社が福島市に在ると聞いていたが、機会に恵まれて訪ねてみた。

勝手に晴明神社のように五芒星があちらこちらに配置されているものとばかり思い込んでいたが、安倍晴明を連想させるものは何も見当たらなかった。

福島稲荷神社 / 福島市

福島市のホームページを拝見すると、「987年に安倍晴明が奥州に下って創建したと伝えられ云々」との記載がある。

当時66歳になっていた安倍晴明が何をしに奥州まで来たのかネットで調べてみたが、手がかりは何も見つからなかった。それどころか、安倍晴明は987年には現在の名古屋辺りに一種の流刑になっていたのではとする説さえある。

福島稲荷神社では、全国的にも珍しい「競馬勝守り」や、魔除けの「桃守り」が売られているらしいのだが、伺った時には社務所が閉まっていて入手できなかった。

魔除けに桃を使うところには陰陽道の気配が感じられるが、福島稲荷神社には安倍晴明が創建に大きく関わったとされる痕跡は見受けられなかった。


■□■ 神社情報 ■□■

社名 : 福島稲荷神社

住所 : 福島県福島市宮町1-29

電話 : 024-522-2702

写真 : 福島稲荷神社

2010年10月18日月曜日

みそラーメン / じんべい食堂 (喜多方市)

“じんべい食堂”は、磐越西線山都駅の真ん前に在る食堂で、メニューはラーメン中心で品数は多くない。

駅前などには、立地条件の良さにアグラをかいた独善的で横柄な態度の店がよくあるものだが、この“じんべい食堂”にはそんな物は微塵も感じられない。丁寧な接客態度には感服する。


じんべい食堂と言えば味噌ラーメンがお勧めメニューらしく、以前から気にはなっていたが、山都町にはなかなか行く機会が無く、延ばし延ばしになっていた。


件のみそラーメンを注文。

みそラーメン / じんべい食堂 (喜多方市)

スープは白っぽい色で、甘みが強い。

味噌が持っている甘味以上の甘さなので、味醂や砂糖などの甘味料を加えているのかも知れない。

白濁している事から、酒粕を溶かし込んでいる可能性も考えられる。

その甘みに最初は面食らったが、食べ進むうちにその穏やかな味に引き込まれ、スープを飲み干し完食となった。

トッピングのもやし炒めの火の通り具合が絶妙で、シャキシャキとした歯応えと香りがとても良かった。

麺はやや細めの縮れ麺。喜多方ラーメンにジャンル分けをするには少し無理を感じる。


後で地図を見て気が付いたが、店のすぐ近くを阿賀川が流れている。

阿賀川の雪景色を眺めながら、この穏やかな味の味噌ラーメンを食べたらどんなに美味い事だろう。


山都町は2006年に喜多方市に合併されたが、以前は耶麻郡に属する蕎麦で有名な一つの町だった。

じんべい食堂のラーメンは、地理的には喜多方ラーメンだが、歴史的文化的には喜多方ラーメンとは別物だと思う。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : じんべい食堂

住所 : 福島県喜多方市山都町字西原2880

電話 : 0241-38-2456

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~19:30頃

駐車場 : 未確認

写真 : みそラーメン 750円(税込み)

2010年10月12日火曜日

ふれあいランド高郷 / 喜多方市

「ふれあいランド高郷」は喜多方市の山間部にある日帰り温泉施設である。以前は耶麻郡高郷村だったが、現在は吸収合併され喜多方市高郷町となった。

温泉施設は、大浴場・露天風呂・泡風呂・薬草風呂・水風呂・うたせ湯・サウナと色々揃っているが、湯の温度はどれもぬるめ。薬草風呂だけが42℃とやや高め。

打たせ湯はボタンを押すと湯が落ちる仕組みだが、1分ほどで止まってしまうので頻繁に押しに行かなくてはならず煩わしい。

露天風呂には半分ほどに簡単な屋根が架けられている。遠くの山々が見渡せて、気持ちが良い。

露天風呂 ふれあいランド高郷 / 喜多方市

露天風呂 ふれあいランド高郷 / 喜多方市

建物内には、手打ち蕎麦が味わえる食堂や、数々の化石が置かれてある展示室がある。また、パークゴルフ施設も併設されており、1日のんびり遊べる温泉施設だ。


■□■ 温泉情報 ■□■

店名 : ふれあいランド高郷 (たかさと)

住所 : 福島県喜多方市高郷町揚津字袖山甲3054-9

電話 : 0241-44-2888

定休日 : 毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日) 1月1日

営業時間 : 9:00~21:00

入湯料 : 500円

駐車場 : 約100台

写真 : ふれあいランド高郷露天風呂

2010年9月28日火曜日

ソースかつ丼(ソース少なめ) / とん八 (会津若松市)

以前「とん八」でソースかつ丼を食べた時は、ソースがタップリと使われていて器の底にソースが溜まり、ズスズスと啜るように食べた。

食後の印象は只々塩辛いソース浸しのご飯を啜り食べたという事しか残らなかった。

そこで今回はソース少なめで注文。

ソースが足りなかったらテーブルに備えられているのを掛け足せば良いと思っていたが、丁度良い分量だった。


「とん八」は流石にとんかつ専門店だけあって、文句の付けようのない完璧なトンカツを食べられた。

肉は柔らかく脂身は甘く、衣はサクサクと軽やか、揚げ油はしっかりと切れている。

ソースかつ丼(ソース少なめ) / とん八 (会津若松市)

■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : とん八

住所 : 福島県会津若松市扇町80-2

電話 : 0242-22-1078

定休日 : 第1水曜日

営業時間(平日) : 11:08~23:08(平日のみ休憩15:08~17:08)

営業時間(土日祝) : 11:08~22:08

駐車場 : 8台くらい

写真 : ソースかつ丼 924円(880円+外税)

2010年9月21日火曜日

豚バラチャーシュー麺 バラ1枚 / さくら亭 (喜多方市)

 “さくら亭”は喜多方市の中心地から外れた場所にあるので、公共の交通機関でお越しの方々には少し便利が良くないかと思う。

今まで春の桜の時期になると、“さくら亭”の「さくら咲くラーメン」を食べるのが毎年の恒例だったが、今年はその時期には何やかにやと所要が集中し、さくら咲くラーメンを食べ損ねてしまった。

「さくら咲くラーメン」は別に季節限定商品ではないので、いつ食べても良さそうなものだが、雪が解けて花が咲き、万物が蠢動する頃の季節にピッタリの味なので、その時に食べなくてはならないような気持ちに成ってしまっているのだ。


今回は以前から気になっていた「豚バラチャーシュー麺」を頂く事にした。

豚バラチャーシュー麺にはトッピングのバラチャーシューが1枚で850円のと、2枚乗せで1,000円のと2種類のメニューがある。

どんな感じなのか様子見ということで、1枚ものを注文。

豚バラチャーシュー麺 バラ1枚 / さくら亭 (喜多方市)

チャーシューは1cmほどの厚さで、脂身の部分も薄い褐色になっていて味がしっかりと付いている。咀嚼筋をほとんど煩わせる事の無いほどの柔らかさだ。

トロッと口中に滑り込み、口蓋と舌の間で滋味を広げながら消えて行き、赤身の繊維質が少し残る。

「お見事!」とか「あっぱれ!」とか叫んでしまいたいほどに美味い。


煮干の香りがするスープと僅かに硬めに茹でられた麺との相性がとても良い。

標準でトッピングされている小振りの煮玉子も嬉しい。


さくら亭はいつ伺っても店内は清潔に保たれている。

ホール係のお嬢さんはどなたもマナーが良い。店の教育の賜物なのだろうが、それだけとは思えない小さな心遣いが随所に感じられる。

従業員のマナーの良さと店内の綺麗さは喜多方で一番だと思う。これで全面禁煙になれば言う事は無い。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : さくら亭

住所 : 福島県喜多方市押切南1-169

電話 : 0241-23-0757

定休日 : 無休

営業時間 : 11:00~20:00 (木曜日…14:00まで)

駐車場 : 10台くらい

写真 : 豚バラチャーシュー麺 バラ1枚 850円(税込み)

2010年9月13日月曜日

旬菜工房 かあちゃんのまんまや / 河沼郡柳津町

会津にも半田屋のような飯屋は無いものかと検索していたら、沼郡柳津町に「旬菜工房 かあちゃんのまんまや」という家庭料理バイキングの店が在ることを知った。

旬菜工房 かあちゃんのまんまや / 河沼郡柳津町

外観はペンションのようで、一歩中に入ると日帰り温泉施設のような造り。

入り口で履物を脱ぎ、ホールの入り口で料金を支払う。

11時から14時までに入店すれば780円で1時間の食べ放題で食事ができるシステムだ。

地元で採れた野菜中心のメニューとの説明をいただいた。

旬菜工房 かあちゃんのまんまや / 河沼郡柳津町

カウンター大きな皿が何枚も並んでいて、それぞれに天ぷら・サラダ・煮浸し・一口トンカツ・ソーメンカボチャなど色々な惣菜が盛られている。

天ぷらは、かぼちゃ・獅子唐・玉葱・青紫蘇など。冷めていても衣がパリパリサクサクとしていて美味い。

一口トンカツは出汁で煮込んだ物も用意されていた。

ポテトサラダが実に美味かった。このポテサラを食べられただけでも柳津町まで行った甲斐が有るというもの。

ソーメンカボチャの料理は、酢の物と胡麻ドレッシングサラダの2種類があった。

実はソーメンカボチャを食べたのは初めて。

カボチャとは思えないシャキシャキとした食感は、夏場に食べるサラダに最適な食材ではないだろうか。

旬菜工房 かあちゃんのまんまや / 河沼郡柳津町

「旬菜工房 かあちゃんのまんまや」では四季折々季節ごとの食材を調理するので、春は山菜、秋はキノコなどの料理が楽しめるとの事。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 旬菜工房 かあちゃんのまんまや

住所 : 福島県河沼郡柳津町大字柳津字金谷沢乙1795 

電話 : 0241-42-2007

定休日 : 月曜日

営業時間 : 11:00~14:00

料金 : 780円 (バイキング1時間)

駐車場 : 15台くらい

2010年9月8日水曜日

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町 (2010)

鮭立磨崖仏【さけだちまがいぶつ】は“民宿・食堂 おふくろ”から252号線を南下し352号線に入った所に在る。

案内板によれば、天明の頃大飢饉が有り、この地に住んでいて痛ましい状況を見た法印宥尊という修験者が作り始め、その志を継いだ法印賢誉が完成させたらしい。

岩壁には屏風に見立てたように大きな凹みがある。

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町

左端の面には磨崖仏らしいものは見当たらないが、風化した跡のようにも見える。

右端の面の一部には彩色された痕跡が見受けられるが、完成当時を想像できるほどではない。

像はどれも素朴なデザインで、頭部が大きめに作られているせいか稚拙な印象を受ける。

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町

中央付近に彫られた不動明王は、炎の形の窪みを彫り更にその中に像を彫り組む凝った造りなっている。

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町

周りには人家が疎らに在るものの神社や寺らしき建物は無い。

磨崖仏の周辺は畑と藪なので、夏の時期はアブが多い。

車にバチバチと当たってくるし、ドアを本の一瞬開けただけで6匹ほどのアブが車内に飛び込んできた。

修験道は元々は原始神道を源としながらも、平安時代頃には仏教の一派として扱われるようになり、明治の初めには禁止令が出るなど、紆余曲折の道程を辿った宗教である。

江戸時代の修験者、法印宥尊と法印賢誉はどんな生活をし、どんな生涯を送ったのだろう。

来る日も来る日も岸壁に仏を彫り続けるような生活は、想像しただけでウンザリしてしまう。


■□■ 磨崖仏情報 ■□■

磨崖仏名 : 鮭立磨崖仏 (さけだちまがいぶつ)

住所 : 福島県大沼郡金山町山入鮭立居平

駐車場 : 特に無し

写真 : 鮭立磨崖仏

2010年9月7日火曜日

辛口冷し中華 / 民宿・食堂 おふくろ 大沼郡金山町

“おふくろ”は金山町役場近くの252号線沿いにある大衆食堂だ。

メニューを見ていたら「辛口冷し中華」という文字が目に入ったのでそれを注文。

出来てくるまでの間、店内を見回していたら、壁に貼られたサイン色紙に『高遠ラーメンが美味かった』というフレーズがちらほらと見える。

「うっ!高遠ラーメンにすればよかった!」と思ったが、厨房では既に辛口冷し中華を調理し始めた様子なのでオーダー変更は諦めて、メニュー表をもう一度見渡してみた。

どこを見ても“高遠ラーメン”なんて書いていない。

そうこうする内に辛口冷し中華が運ばれて来た。

女将さんに高遠ラーメンの事を尋ねると、雑誌やら写真やらを引っ張り出してきて、“高遠ラーメンについてとうとうと語り出した。

高遠ラーメンに使われる大根は“アザギ大根”と言う手の平程度の大きさで、ヒゲ根が多く辛味の強い大根だそうだ。

金山町の特産品で商標登録されているらしい。

夏の時期には大根は品切れで、秋の収穫時期になれば再開すると言う。だから、今の時期は高遠ラーメンは出来ないのである。

女将さんの熱のこもった説明を聞いているうちに、何が何でも“高遠ラーメン”を食べなくてはという気持ちになった。

辛口冷し中華 / 民宿・食堂 おふくろ 大沼郡金山町

“辛口冷し中華”は、普通の冷し中華にキムチの素を入れたような味だった。

味が染みたチャーシューが馬鹿に美味かったが、キムチ味のタレに浸っていたスイカは変な味に成ってしまっていた。

私の気持ちは完全に未だ見ぬ“高遠ラーメン”の方へ行ってしまい、目の前の“辛口冷し中華”はどうでも良く成ってしまったのであった。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 民宿・食堂 おふくろ

住所 : 福島県大沼郡金山町川口字下町601

電話 : 0241-54-2429

定休日 : 不定休

営業時間 : 11:00~19:00

駐車場 : 未確認

写真 : 辛口冷し中華 790円(税込み)

2010年9月6日月曜日

沼沢湖 / 大沼郡金山町

沼沢湖は福島県大沼郡金山町にある面積約3.1km2、水深約96mの2重カルデラ湖である。

面積は猪苗代湖の約33分の1と小さく、交通の便があまり良くないため、夏休みの時期でも人が少なく、ノンビリとした雰囲気が漂っている。

沼沢湖 / 大沼郡金山町

沼沢湖にはヒメマスが生息していて、この辺ではヒメマス定食が名物との事。

大蛇伝説が残っているらしいが、湖水にも周辺の森にも不気味さは無い。

近くには妖精に因んだ美術品をコレクションした「妖精美術館」がある。


■□■ 店舗情報 ■□■

景勝地名 : 沼沢湖

住所 : 福島県大沼郡金山町

駐車場 : あり

写真 : 沼沢湖

2010年8月31日火曜日

半田屋 郡山東口店 / 福島県郡山市

10代の終わり頃、頻繁に仙台へ行っていたが、その頃昼飯によく利用していたのが“シェーキーズ”と“めしのはんだや”だった。


シェーキーズはランチタイムには450円でピザが食べ放題で、店頭でソフトドリンクの無料券を配っていた。

今はもう仙台店は無くなってしまい、東北では盛岡店のみである。


“めしのはんだや”は当時仙台市内に3店舗ほど有ったように記憶している。

当時のはんだやのシステムは、お盆を持ちケースに並べられた惣菜やご飯などを自由に選び席に着いて食べる。店員のオバちゃんがそっと背後から近付き、食べている物をチェックし伝票に書き込み、お盆の脇に置いて行く。店を出る時にその伝票で清算するという具合だった。

壁にはご飯の料金が書かれた紙が張ってあり、大盛りの金額の所には「とても食いきれません」と言った内容の文言が書かれてあったように思う。

当時、400円も有れば歩けなくなるほど満腹になれ、とても重宝したものだった。


その“めしのはんだや”が“半田屋”として生まれ変わり、直営とフランチャイズ併せて44の店舗が北海道から九州までに展開している。。

福島県内には、福島本内店・郡山東口店・いわき駅ビル店の3店舗がある。

昔の“覗き見チェック清算方式”は姿を消し、惣菜を選び取って好みの量のご飯と味噌汁を注文した直後に清算する形になった。

メニューは豊富で、主食はカレー類・そば・うどん・ラーメン類。惣菜は煮物・焼き物・炒め物・揚げ物、納豆やキムチなどの各種小鉢類がある。


この日は遅めの朝食を摂ったっきり、ようやく食事の時間が出来たのが22時頃だった。郡山に居たので半田屋郡山東口店で晩飯を頂く事にした。

空腹のあまり、考えもしないで惣菜に手を伸ばしたら、ジャンボチキンカツ・鶏の唐揚・茄子味噌炒めの油っこい物ばかり3品を取ってしまった。

飯は中サイズを注文。

総カロリーは1,853kCal。金額650円。当然満腹。

半田屋 郡山東口店 / 福島県郡山市

半田屋の魅力は美味過ぎない所に有る思う。完全無欠の味では無いところに気軽さを感じる。その魅力と低料金の相乗効果で、また食べたくなるのである。

会津にも半田屋のような店が現れないものだろうか。そして福島県内にもシェーキーズができないものだろうか。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 半田屋 郡山東口店

住所 : 福島県郡山市横塚2-1-6

電話 : 024-953-8835

営業時間 : 24時間営業

駐車場 : あり(台数未確認)

写真 : ジャンボチキンカツ・鶏の唐揚・茄子味噌炒め・めし(中) 650円(税込み)

2010年8月23日月曜日

らーめん / 天高盛 (喜多方市)

“天高盛”は喜多方市の喜多方スターボールの向かいに在り、「てんこもり」と読む。

営業時間は11時から14時半までと短い。しかも、スープが無くなれば更に早仕舞いとなる。

店内はまだ新しさが感じられ、開店からさほど日が経っていないように思われる。

5席のカウンターと卓が4つのあまり広くは無い店内に、客が引っ切り無しに入る。

ラーメンのメニューは醤油味のみ5種類。化学調味料は使用していない旨がメニュー表に記載されている。

らーめん / 天高盛 (喜多方市)

さて、そのラーメンだが、麺は柔らかめ。

豚系の強力なスープだが些か単調。ディープ・パープルとステッペンウルフが一緒に4畳半で生活しているような印象。

塩を多めに使用しているのか、あまり醤油らしさを感じない。

分厚い煮豚(チャーシューではない)が3枚も載っているのは驚きだが、もう少し柔らかく、そしてもっと味が染みていると更に良い。

このレベルのラーメンを500円で提供している陰には、人知れず相当の努力が有る事だろうと思う。


食べている間に来店した客は、口々に「味、濃い目で」とオーダーするが、私にとっては丁度良い塩加減である。会津地方は何を食べても味付けが濃いが、天高盛のラーメンは程々の中庸だと感じた。


天高盛では土日祝日は禁煙である。とても良い事だと思う。このまま全日禁煙にしてしまえ!他のラーメン店も見習うべきである。

食事をするスペースで喫煙する人間も人間だが、それを許している店も店だ。


駐車場は線で区切られたりしていないので、停め方によっては10台程は置けそう。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 天高盛【てんこもり】

住所 : 福島県喜多方市豊川町米室アカト5246-115

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~14:30(スープ切れ次第終了)

駐車場 : 10台位

写真 : らーめん 500円(税込み)


2010年8月16日月曜日

極太手打ちラーメン / 食堂なまえ (喜多方市) 2010

佐原病院近くに在る「食堂なまえ」は、喜多方の数あるラーメン店の中でも特異な部類に入ると思う。

濁りが全く無い透明度の高いスープは、原材料が何なのか全く想像できない味だ。豚とか鶏とか煮干とかの特徴的な味とか香りが感じられない。

何かひとつの材料だけが飛び出る事の無いように、上手い具合にバランスが取られている。

極太手打ちラーメン / 食堂なまえ (喜多方市)

麺は極太手打ち麺と普通の麺とが選べる。

「食堂なまえ」と言えば極太手打ち麺である。当たり前的に「極太手打ちラーメン」をオーダー。

使い込まれた丼が店の雰囲気に合っていて良い。

極太の手打ち麺は、モチモチとした独特の食感が楽しめる。

今回は体感的にも「早過ぎんじゃね?」と思うくらいに茹で時間が短かったので、モチモチと言うよりは、ワッキラワッキラという食感だった。

ラーメンと言うよりはスイトンに近い感じだ。


店内は昭和30~40年代のままの雰囲気で、今では見かける事が少なくなったチープなテーブルと椅子が置かれている。

そんな中で液晶薄型テレビが異質なオーラを放っていた。

食堂なまえ (喜多方市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 食堂なまえ
住所 : 福島県喜多方市永久7693-3
電話 : 0241-22-6294
定休日 : 不定休
営業時間 : 10:00~19:00
駐車場 : 4台
写真 : 極太手打ちラーメン 520円(税込み)


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2010年8月9日月曜日

地域保健福祉センター 夢の森 / 喜多方市

日帰り温泉施設“夢の森”が在る熱塩加納町は、現在は喜多方市に合併され喜多方市熱塩加納町となっているが、以前は耶麻郡熱塩加納村と言い、空海由来の古刹“示現寺”や、熱塩温泉・日中温泉がある地として知られていた。


“地域保健福祉センター 夢の森”は喜多方市の中心地からは随分と外れた場所にあり、観光コースに組み込むのは些か難しい為か、あまり込み合う事の無い日帰り温泉施設である。

地域保健福祉センター 夢の森 / 喜多方市

汲み上げポンプの落下事故で1年4ヶ月ほど休業していたが、新たにボーリングし直して、2010年5月に再開。

湯量は豊富ではないが、湯温は日帰り温泉の中では熱めの方。

露天風呂は簡単な屋根が架けてあり、その周りを大きな石や樹木が取り囲んでいて、鳥の声を聞きながら入浴していると気持ちが落ち着く。

入湯料は、ポンプの落下事故以前は500円だったが、現在は300円に値下げに成っている。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 地域保健福祉センター 夢の森

住所 : 福島県喜多方市熱塩加納町米岡字下平乙609

電話 : 0241-36-3112

定休日 : 月曜日(祝祭日の場合は翌日)

入湯料 : 300円

営業時間 : 9:00~21:00

駐車場 : 30台以上可(正確な台数は未確認)

2010年8月4日水曜日

ロースかつ丼(ソース) / お食事処 むらい (会津若松市)

日本列島は連日暑い日が続いているが、雪国会津も例外ではない。

毎日毎日30℃を越えていて、かなりゲンナリしている。

1年を通しての気温を均して、過ごしやすい温度にできないものかと思う。『どうにかしろよ、気象庁!』と八つ当たりをしたくなるほどの暑さである。

こう暑い日が続くと食欲も衰え、キュウリとか素麺とかばかりを食べるようになるが、ここはひとつトンカツでも食ってみっかと思い立ち、超ビッグサイズのソースカツ丼で全国的にも有名な“お食事処 むらい”に行ってみた。

店内はクーラーが寒いくらいにギンギンに効いている。


ロースかつ丼をお願いして待つこと暫し。人間用の食事とは思えないほどのドカ盛りカツ丼が運ばれてきた。

1枚物の巨大トンカツの最大肉厚は35mmくらい。齧り付くのも一苦労の厚みだ。

ロースかつ丼(ソース) / お食事処 むらい (会津若松市)

肉質が均一でなく、硬いところや脂身もあり、「私は今、豚の一部を喰っている」と言うワイルドな気持ちになる。

ソースは突出した部分がない均整のとれた食べやすい味。

しかし、この膨大な量のカツ丼を食べきるには、もっとスパイシーなソースの方が良いのではないか。

ご飯は丼の底に申し訳程度に敷いてある。“トンカツを安定させる台”程度の扱いである。

邪魔なトンカツを一時仮置きする器が付いてくるので、数切れをそちらに移動しなければ、ご飯を食べる事ができない。

食事と言うよりも、土木工事に近い感覚がある。

ロースかつ丼(ソース) / お食事処 むらい (会津若松市)

意を決して食べたソースかつ丼だが、暑さのせいなのか年の加減なのか、完食する事ができなかった。

凄まじい敗北感を感じる。

“むらい”では過去に数回食事をしているが、完食できなかった事は無かったのに。若竹でも十文字屋でも全て完食したのにぃ。

なんだかとっても虚しい。

食べ切れなかった物を持ち帰れるように、レジの所に持ち帰り用のパックが10円で売られている。

高校球児が甲子園の砂を持ち帰るように、残ったトンカツ2切れをパックに入れて、うな垂れて店を出た。

“お食事処むらい”に有って欲しい物は、試合終了のサイレントと練り芥子だと思った。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : お食事処 むらい

住所 : 福島県会津若松市門田町大字中野字屋敷107-1

電話 : 0242-26-1037

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~14:00 / 17:30~20:00

駐車場 : 3ヶ所(計30台くらい)

写真 : ロースかつ丼(ソース) 1,150円(税込み)

2010年7月26日月曜日

中華そば / 食事処 おふくろ (会津若松市)

近頃、「食事処 おふくろ」という名前を観光ガイドや広告などで頻繁に目にするようになった。

万世楼飯店から南へ500m程の斎藤ビルの1階に在るのだが、駐車場が非常に利用しにくい。第2駐車場もあるようだが、結構離れているようだ。


店内はまだ新しく、木の香りがしてきそうだ。

メニューを見ると、酒の肴が充実している。しかし、営業時間は11:00~21:00。腰を落ち着けて飲むには早すぎる閉店時刻だ。

中華そば / 食事処 おふくろ (会津若松市)

フロア係りの女性が「丼が熱いので気を付けて下さい」と言いながら運んで来た。

本当に熱くて、いつまでも冷めなかった。寒い時期ならば何よりのサービスに違いない。

スープはきりりとシャープで、やや塩辛い。麺はかなり柔らかめだ。

厚焼き玉子をスライスしたものが載っているのは珍しい。

薄くて小さめなチャーシューは、少し獣臭が残っていたのが残念。

店主はこのラーメンで何を伝えたいのか、どんなラーメンを目標に作っているのかが伝わって来難いラーメンだった。


営業時間といい、ラーメンといい、「食事処 おふくろ」をどんな店にしようとしているのかが解らず、なんだかモヤモヤとした気持ちで店を出た。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 食事処 おふくろ

住所 : 福島県会津若松市東千石2-1-18 斎藤ビル1F

電話 : 0242-88-0638

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~21:00

駐車場 : あり(台数未確認)

写真 : 中華そば 550円(税込み)

2010年7月19日月曜日

第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

喜多方レトロ横丁も回を重ねて今年で第6回となった。

残念なことに、回を追う毎に祭りらしい活気が薄れ、商店街や青年会のシガラミから来る渋々感の様なものを強く感じるようになってきた。


力を抜いたゆるい出し物が多いなか、一際興味を引いたのが薬の金看板展示である。

看板一つひとつに丁寧な説明書きが付けられていて、看板の重厚で丁寧な作りと相まって、ホホ~と感じ入らずには居られなかった。

会津若松市にも金看板資料館があるので、近々行ってみようと思う。

金看板 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

金看板 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

金看板 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

他には農機具や日用品の展示会場も有ったが、展示物の説明が全く無く、品物がただ置かれているだけなので、見る側は消化不良のような変な気持ちで会場を後にすることになってしまう。

ビクターの犬 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

ビクターの犬の置物などは、若い人達には何なのかさっぱり解らないはずである。

これには聞くも涙、語るも涙のいい話が有るのだ。

その顛末を知らなければ、ただの犬の置物でしかなくなってしまう。

せっかく展示するのだから、いつ頃の物なのか、どんな由来の物なのかの説明文を添えて頂きたい。


また、喜多方は何故にラーメンと蔵のまちに成り得たのか、その歴史を紹介する物があっても良いのではないか。むしろ無いのがおかしい。

オート三輪車 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

オート三輪車 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

全体的にやる気と丁寧さが欠けていると言う印象だ。

喜多方レトロ横丁はこのままでは、商店街の客寄せほどの機能さえ持ち得ない貧弱な催し物になり、いつの間にか消えて行きそうで心配だ。


■□■ 催し物情報 ■□■

催し物名 : 第6回喜多方レトロ横丁

住所 : 福島県喜多方市

電話 : 0241-24-3131 喜多方レトロ横丁実行委員会(会津喜多方商工会議所)

2010年7月12日月曜日

西山温泉山村公園 せいざん荘 / 河沼郡柳津町

福満虚空蔵尊・粟まんじゅう・斎藤清美術館などで知られる河沼郡柳津町。

柳津町役場から約12kmほど山間に入った所に“西山温泉山村公園 せいざん荘”がある。


10年ほど前、プレイステーション用ゲームソフトに『ぼくのなつやすみ』というのが有ったが、あのノンビリした虚空間と共通のものを感じてしまう。

まるで夏休みに田舎のおばあちゃんの家を訪ねたような気持ちになる。

周りを取り囲む鬱蒼とした緑。里山の細道をトボトボと歩く老猫。川遊びを思い出させる露天風呂。ロビーにある囲炉裏。田舎風の蕎麦。

どこを切り取ってみても懐かしさを覚える。

真夏に、音の壁のようなセミの鳴き声を聞くと、益々“田舎のおばあちゃんの家”度数はアップする。


“西山温泉山村公園 せいざん荘”は町中から離れているせいか、いつ行っても客がほとんど居ない。

山の緑を眺めて湯を独り占めできる。

西山温泉山村公園 せいざん荘 / 河沼郡柳津町

西山温泉山村公園 せいざん荘 / 河沼郡柳津町

湯質はナトリウム泉で、滑りを感じる。

滑りは内湯よりも外湯の方が強く、石鹸の泡を洗い流すのを忘れてしまったかと思わせるほどだ。

その外風呂は小さな岩山を飛沫をあげて湯が落ちてくる。太陽の光が湯の底をゆらゆらと照らしているのを見ていると、川遊びをしているような楽しい気分になる。

湯質のせいだろうが、湯から出た後もいつまでも冷めずにぽかぽかと暖かく、夏場の暑い時期はなかなか体温が下がらず切ない気持ちになる。エアコンががんがんと効いた部屋を用意して頂くと助かる。


脱衣所には枡目に切られた棚が有るだけなので、貴重品などの持込には十分注意が必要。

館内には食堂があり、蕎麦などが楽しめる。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 西山温泉山村公園 せいざん荘

住所 : 福島県河沼郡柳津町砂子原字長窪921

電話 : 0241-43-2727

定休日 : 月曜(祝日の場合は翌日)

営業時間 : 9:00-21:00

入湯料 : 300円

駐車場 : 50台

写真 : せいざん荘 内湯・露天風呂

2010年7月5日月曜日

富士の湯 / 会津若松市

会津若松駅前の日帰り温泉「富士の湯」へは、去年の暮れに行った以来なので、約半年振りという事になる。

露天風の風呂だった所が幾らか狭くなり、その奥に一人用の小さな浴槽が沢山ある部屋が作られていた。


富士の湯は、かなりのスペースが半透明の屋根に覆われていて、太陽光が差し込む明るい浴室になっている。

寒い時期などは日光が当たりポカポカと実に気持ちが良いのだが、今のような暑い時期はこれが裏目に出る。

まるで温室の中で湯に浸かっているようで、暑さのあまりボーとして来るのである。

私は耐え切れず10分ほどで出てしまった。

ロビーの自販機でノンアルコールビールを飲むのを心の支えにしていたのに売り切れ!

バテバテで帰宅したのであった。


秋風が吹く頃になったらまた行ってみようと思う。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 富士の湯 (ふじのゆ)

住所 : 会津若松市駅前町2-13

電話 : 0242-32-1126

定休日 : 年中無休

営業時間 : 10:00~24:00 (最終受付 23:00)

入湯料 : 390円(税込み)

駐車場 : 500台


2010年6月28日月曜日

ラーメン / きぬ多 (喜多方市)

きぬ多には「チャシュウ麺」を食べて以来になる。

私としてはたいそう気に入っているラーメン店の一つなのだが、なかなか食べる機会に恵まれないで居る。

ラーメン / きぬ多 (喜多方市)

スープはしつこさは全く無いが、怒涛のように押し寄せる圧倒的な旨味がある。

麺は太目の縮れ麺。もちもちとした食感がとても良い。

具は、チャーシュー・メンマ・海苔・ねぎ・モヤシ。

モヤシはごま油でさっと炒めてあり、仄かにごま油の香りがする。このごま油の香りがするあたりが、一般的な喜多方ラーメンとは少しばかり趣が違っていて面白い。

どこからどこまでも丁寧に作られていて、本当に良い一杯だった。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : きぬ多(きぬた)

住所 : 福島県喜多方市字通船場2

電話 : 0241-23-3168

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~18:00頃

駐車場 : 4台くらい

写真 : ラーメン 500円(税込み)

2010年6月21日月曜日

モツ炒め定食 / 中華飯店たつみ (郡山市)

中華飯店たつみは以前、時々通っていた店だがモツ炒め定食以外はほとんど食べた事が無い。

大小腸は固く調理に手間がかかる分、その店の仕事の丁寧さが顕著に現れる。

中華飯店たつみのモツ定は味付けが良いうえに柔らかく食べやすい。

ボリュームもかなりのもので、他の店だったら2人前位は十分にある。

これに納豆と一口サイズの冷奴と漬物が付いて780円は安い。

以前は17:00から20:00までの夕方の部もあったが、現在は11:00に開店し14:00で閉めているようだ。

モツ炒め定食 / 中華飯店たつみ (郡山市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 中華飯店たつみ

住所 : 福島県郡山市安積町荒井字弁天6

電話 : 024-945-4796

定休日 : 日曜日

営業時間 : 11:00~14:00

駐車場 : 5台程度

写真 : モツ炒め定食 780円(税込み)

2010年6月14日月曜日

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市

岩角山岩角寺【いわつのさん がんかくじ】は、福島県本宮市和田に在る慈覚大師が開基した霊場で、正式名称は和田山常光院岩角寺【わでんさんじょうこういんがんかくじ】と言うらしい。

本宮市は2007年に本宮町と白沢村が合併して誕生したまだ新しい市だ。

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市

岩角山の山中には、いたる所に巨石が点在し、そのほとんどに観世音や菩薩の姿が線刻されている。

その数は808体にも上るとのこと。岩角山全体が福島県名勝天然記念物指定されている。

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市


■□■ 仏寺情報 ■□■

山号寺号 : 岩角山岩角寺 (いわつのさん がんかくじ)

住所 : 福島県本宮市和田字東屋口84

電話 : 0243-44-3354

参拝時間 : 8:30~17:00

参拝料 : 無料

駐車場 : あり

写真 : 岩角山の巨石・石仏

2010年6月7日月曜日

高柴デコ屋敷 / 福島県郡山市

暖かくなって来ると、どうした訳か高柴デコ屋敷の景色を見たくなる。

田舎道を車で進むと、周りの雰囲気にそぐわない茶店「おいち茶屋」が忽然と現れる。

茶店には“ほうろく焼き”の看板がある。食べてみたかったが焼いている様子は無く、焼きあがるのを待つのも嫌なので諦めた。

高柴デコ屋敷 / 福島県郡山市

茶店脇の細道を少し登った所に、張子の面や人形などの民芸品を作る民家が数軒集まっている「高柴デコ屋敷」と呼ばれる小さな集落がある。

デコとは木偶【でく】が訛った言葉らしい。

高柴デコ屋敷 / 福島県郡山市

昔話などに、ひょんな事で桃源郷のような場所に迷い込んだ話があるが、高柴デコ屋敷地域はそのような異境的雰囲気が其処彼処に溢れている。

現実離れした長閑な世界に居ると、このままこの集落から出られなくなるような、変な気持ちになって来る。


■□■ 地域情報 ■□■

店名 : 高柴デコ屋敷 (たかしばでこやしき)

住所 : 福島県郡山市西田町高柴字舘野

駐車場 : あり

写真 : デコ屋敷彦治民芸