暖かくなって来ると、どうした訳か高柴デコ屋敷の景色を見たくなる。
田舎道を車で進むと、周りの雰囲気にそぐわない茶店「おいち茶屋」が忽然と現れる。
茶店には“ほうろく焼き”の看板がある。食べてみたかったが焼いている様子は無く、焼きあがるのを待つのも嫌なので諦めた。
茶店脇の細道を少し登った所に、張子の面や人形などの民芸品を作る民家が数軒集まっている「高柴デコ屋敷」と呼ばれる小さな集落がある。
デコとは木偶【でく】が訛った言葉らしい。
昔話などに、ひょんな事で桃源郷のような場所に迷い込んだ話があるが、高柴デコ屋敷地域はそのような異境的雰囲気が其処彼処に溢れている。
現実離れした長閑な世界に居ると、このままこの集落から出られなくなるような、変な気持ちになって来る。
■□■ 地域情報 ■□■
店名 : 高柴デコ屋敷 (たかしばでこやしき)
住所 : 福島県郡山市西田町高柴字舘野
駐車場 : あり
写真 : デコ屋敷彦治民芸