喜多方レトロ横丁も回を重ねて今年で第6回となった。
残念なことに、回を追う毎に祭りらしい活気が薄れ、商店街や青年会のシガラミから来る渋々感の様なものを強く感じるようになってきた。
力を抜いたゆるい出し物が多いなか、一際興味を引いたのが薬の金看板展示である。
看板一つひとつに丁寧な説明書きが付けられていて、看板の重厚で丁寧な作りと相まって、ホホ~と感じ入らずには居られなかった。
会津若松市にも金看板資料館があるので、近々行ってみようと思う。
他には農機具や日用品の展示会場も有ったが、展示物の説明が全く無く、品物がただ置かれているだけなので、見る側は消化不良のような変な気持ちで会場を後にすることになってしまう。
ビクターの犬の置物などは、若い人達には何なのかさっぱり解らないはずである。
これには聞くも涙、語るも涙のいい話が有るのだ。
その顛末を知らなければ、ただの犬の置物でしかなくなってしまう。
せっかく展示するのだから、いつ頃の物なのか、どんな由来の物なのかの説明文を添えて頂きたい。
また、喜多方は何故にラーメンと蔵のまちに成り得たのか、その歴史を紹介する物があっても良いのではないか。むしろ無いのがおかしい。
全体的にやる気と丁寧さが欠けていると言う印象だ。
喜多方レトロ横丁はこのままでは、商店街の客寄せほどの機能さえ持ち得ない貧弱な催し物になり、いつの間にか消えて行きそうで心配だ。
■□■ 催し物情報 ■□■
催し物名 : 第6回喜多方レトロ横丁
住所 : 福島県喜多方市
電話 : 0241-24-3131 喜多方レトロ横丁実行委員会(会津喜多方商工会議所)