2021年8月6日金曜日

中華そば / あべ食堂 (喜多方市)

平日だと言うのに満席で15分ほど外で並んでから入店。
厨房を覗くと小さなお婆ちゃんたちがチョコチョコと動いてラーメンを次々と作っている。
注文後だいぶ待ってから中華そばが運ばれて来た。
小さな丼になみなみとスープが満たされている。
レンゲでスープを一口。『あれ?あべ食堂ってこんな味だっけ?』
以前食べたのは5年以上前だが、雑味の無い端正な味わいだったように記憶している。今日の中華そばは非常に雑な味がする。アク取りもいい加減で何やら泡が浮いている。

具はネギとメンマとチャーシュー。
チャーシューはバラ肉ともも肉と思われる脂身の無い肉の2種類。
どちらもとても薄くスライスされていて、まるでスライスしてから塩茹でしたかのよう。肉の旨味が抜けてパサパサだ。
これで700円は高いなぁ。

壁には今月いっぱいで閉業する旨の貼り紙が貼ってある。
また老舗が消える。
帰り道、人集りがしているので何だろうと思ったら、「うえんで」がオープンしていた。


あべ食堂

住所 : 福島県喜多方市緑町4506
電話 : 0241-22-2004
営業時間 : 7:00〜スープが無くなり次第閉店
定休日 : 水曜日
駐車場 : 店舗の裏に10台ほど

2021年8月2日月曜日

生クリーム大福 5種 / シャトレーゼ (会津若松市)

生クリーム大福

シャトレーゼの冷凍スイーツ“生クリーム大福”は、モンブラン・カフェオレ・抹茶・イチゴ・チョコの5種類がある。
「10℃以下で4〜6時間かけて解凍」して食べるようにと説明書きが有るが、室温で30分ほど放置して食べても何も問題は無かった。

断面写真は上手く切断できなかったため、シャトレーゼのHPからお借りしました。
シャトレーゼの商品一覧の中にカフェオレがなかったため、断面写真と熱量はありません。

モンブラン

栗餡と生クリームと求肥が合わさって、とてもシツコイ感じ。
170kcal
※断面写真はシャトレーゼのHPからお借りしました


カフェオレ

ほろ苦さが大福の甘さを緩和してくれ、思いのほか美味かった。

抹茶

抹茶感が少なくボンヤリした感じ。5種類の中で一番期待していただけに失望感が強い。もっと抹茶を感じるほろ苦さが欲しかった。
160kcal
※断面写真はシャトレーゼのHPからお借りしました


イチゴ

イチゴの微かな酸味は餡や生クリームとの相性抜群。種の粒々が楽しい。
イチゴが丸ごと入っているタイプの大福よりも美味いと思う。
156kcal
※断面写真はシャトレーゼのHPからお借りしました


チョコ

チョコレートの香りがほとんど感じられないのが残念。生クリームとの相性が一番良いものと期待していただけに本当に残念だった。
157kcal
※断面写真はシャトレーゼのHPからお借りしました


シャトレーゼ会津門田店

住所 : 福島県会津若松市対馬館町1−20
電話 : 0242-27-8011
営業時間 : 9:00〜20:00

シャトレーゼ 喜多方店

住所 : 福島県喜多方市関柴町上高額東原1237−4
電話 : 0241-24-3018
営業時間 : 9:00〜20:00

2021年7月26日月曜日

お好み焼きと焼きハム / まつや軽食堂 (宮城県白石市)

店内は狭く、4人がけの小さなテーブルが2つ。小上がりにも4人がけの座卓が2つ。
お婆さんが一人で切り盛りしている様子。
隅っこにある綿あめ製造機が目を引く。

やきそば

焼きそば目玉焼き付で注文。その後、お婆さんは私と世間話をしている間に、彼女の記憶が焼きそばがお好み焼きに変換されたようで、運ばれて来たのは目玉焼きが乗ったお好み焼きだった。
まぁ良いかと食べた。
「お婆さんが孫に焼いてあげたお好み焼き」と言う感じで、ビシッと締まった所の無いユル〜く穏やか〜な味わいだ。
具はキャベツ・ウインナーソーセージ・豚肉・イカ。

それにしても店内の狭さが心地良い。酒を呑みながら長居したくなるような狭さ。しかし残念な事に酒類は置いていない。
しょうが無いので焼きハムを包んでもらった。
今夜はまつや軽食堂のハム焼きを肴に焼酎を呑むとする。


やきハム

見た目は今川焼きだが、中身はハムとマヨネーズだ。
店で食べたお好み焼き同様にボンヤリした味。味塩と胡椒を少々着けながら食べると途端に味が引き締まって焼酎ハイボールが進む進む。

まつや軽食堂

住所 : 宮城県白石市延命寺北1-4
電話 : 0224-26-2460
定休日 : 第2・第4日曜日
営業時間:10:00~17:30
駐車場 : 道路を挟んだ向かい側

2021年7月21日水曜日

沢尻の棚田 / 伊具郡丸森町

「日本棚田百選」に選ばれている棚田だと言うことなので期待していたが、実にこじんまりした小さな棚田で、少々ガッカリ。
棚田と聞くと千枚田と言う言葉を連想し、小さな田んぼが無数に重なっている風景を思い浮かべていたが、10枚程度の小規模なものだった。
この程度の物ならば山間の狭い土地なら沢尻じゃなくても見かける事があるように思う。
しかし見渡す限り田や森林の緑が広がる風景は清々しくて気持ちが良い。

棚田に至る道は土砂崩れが有ったらしく、道路の両脇に大きな石がゴロゴロと転がっており、一部舗装が剥がされ水が流れていた。


沢尻の棚田
住所 : 宮城県伊具郡丸森町大張川張
駐車場 : 2台分ほど

2021年7月16日金曜日

チャーシューが劇的に美味い らーめん / 天高盛 (喜多方市) 2021

いつ行っても満席か既に終了していて、なかなか頂くことが出来なかった天高盛【てんこもり】。
開店時刻より15分ほど前に通りかかったら開店していたのですかさず入店。既に8割程の客入り。
らーめんを注文。5分ほどでホール担当のお爺さんが運んで来た。

以前頂いたのは十年以上前の新規開店間もない頃だった。その時は丼から立ち上る湯気に豚の大群が押し寄せて来るような圧倒的な豚感が有ったが、今回はそれは薄らいで落ち着いた香り。
スープを一口飲んでみるが、やはり豚感は薄れていた。しかも味が薄くてぬるい。以前お邪魔した時に、来る客たちが異口同音に「味、濃いめで」と注文していた事を思い出した。

麺は喜多方ラーメンらしい中太縮れ麺。僅かに硬めの茹で具合がちょうど良い。
具は多めの刻みネギとメンマとチャーシュー、そしてナルト。
この味の薄いスープには多めのネギは不要な気がする。
特筆すべきは薄味で厚切りのチャーシューの旨さだ。正確には叉焼ではなく煮豚だが、脂身の多いバラ肉を使っていながらしつこさが全く無い。脂身が苦手な私もこのチャーシューならワッシワッシと食べられる。
メンマも味が薄い。
何もかも薄味で、美味いのかなんなのか良く判らないのに、しばらく経つとまた食べたくなるのはチャーシューの旨さに拠る所が大きいと思う。
ご注文の際は魔法の呪文『味、濃いめで!』をお忘れなく。


天高盛【てんこもり】

住所 : 福島県喜多方市豊川町米室アカト5246-115
電話 : なし (非公開らしい)
定休日 : 火曜日
営業時間 : 11:00〜14:30
駐車場 : 約10台くらい

2021年7月11日日曜日

妖怪と弾痕の諏訪神社 / 会津若松市

会津若松市本町の諏訪神社は1294年の創建。当時の地名は“黒川”で、1593年に蒲生氏郷が“若松”と改める300年も前の事となる。
蒲生氏郷が黒川城を改築し城下町を整備した際、外堀の内側(郭内)の唯一の神社だったようだ。
社殿は戊辰戦争時に焼失し、その後は仮社殿のままだったが、1993年に本殿を含む大々的な再建が行われ現在に至る。

鳥居に残る弾痕

鳥居には戊辰戦争当時の弾痕が残っている。
新政府軍が佐川官兵衛が率いる会津軍に向って放った弾丸跡とされている。

妖怪“朱の盆”

朱の盤・首の盆などの異名が有るようだが、ゲゲゲの鬼太郎などの妖怪物の世界では“朱の盆【しゅのぼん】”で統一されているようだ。
盆のように丸くて大きく真っ赤な顔の妖怪。それが小泉八雲の“狢【むじな】”の“のっぺらぼう”ように何度も連続的に驚かせて被害者は死に至る。
以下のような話がある。

山田角之進なる若侍が諏方神社に出る妖怪の正体を確かめようと夜中に出かけ、朱の盆に遭遇し、その恐ろしさのあまり失神する。
息を吹き返し家路を急ぐ途中に再び朱の盆に出会い、やっとの思いで帰宅したが、心労の余り100日間寝込んだ挙げ句、家人に成りすました朱の盆にまたもや間近で遭遇し、ついには悶死してしまった。
http://aizuhonmachi.blogspot.com/2015/07/shunobon.html?m=1

今では妖怪もすっかり鳴りを潜め、戊辰戦争での激しい戦いが有った事さえ想像できないような静かな神社になっている。


諏訪神社

住所 : 福島県会津若松市本町10-32
駐車場 : なし

2021年7月6日火曜日

日本基督教団若松栄町教会 / 会津若松市

野口英世と山内ヨネ子

山内ヨネ子は野口英世の初恋の女性とされている。
ヨネ子は医師 山内立真の娘として生まれたが、明治22年に父親が亡くなった。この時ヨネ子はまだ7歳。山内家を再興させたいと願っていた母親の希望通り、後に若松で最初の女医となり、「三省堂」を開院する。
左がヨネ子

ヨネ子は女学生時代に日本基督教団若松栄町教会で出会った野口清作(後の英世)から執拗なストーカー行為を受ける。
その当時、日本基督教団若松栄町教会は日新町に在り、野口清作の下宿は辻向かいに在った。二階の角部屋に棲んでいた清作は教会に通うヨネ子の姿にねちっこい情念の視線を送っていた。
執拗に恋文を送り付け大問題になった事もある。
ヨネ子にしてみれば、清作などは猪苗代から出て来た田吾作野郎としか思っていなかっただろう。
確かに清作は成績優秀だったが、生まれつきの天才でもなければ、学問好きの青年でもない。学問を己の不遇な環境から脱するための手段としか考えていない所があからさまだった。
清作にとっての学問は、金満家が金に物を言わせるがごとく、ならず者が腕力に物を言わせるがごときものであり、そんな清作の卑しくさもしい部分をヨネ子は見透かしていたのだろう。
現在、山内ヨネ子の住まい跡辺りから若松栄町教会付近までの通りは「野口英世青春通り」と名前を付けられているが、実際は「山内ヨネ子受難通り」だったのだ。

後にヨネ子は年の離れた医者の後妻となる。
初婚で11歳も年上の男の後妻になってまで家の再興を計る、ある意味取り憑かれたような生き方はなんとも憐れだ。
4人の子供をもうけた後に夫は他界。
そこに又ストーカー野口が接近するが、またもや撃沈。野口英世の人の迷惑も顧みず、己の欲求を全うする事にのみ注力する姿勢には、やはり「ストーカー」という言葉以外には思いつかない。

ヨネ子は医院を一人で続け、1945年に64歳で亡くなった。
墓は会津若松市栄町の興徳寺にある。


日本基督教団若松栄町教会

藤生 金六【ふじう きんろく】が1894年(明治27年)8月に会津若松に若松栄町教会を創設。
1895年(明治28年)4月に野口清作はここで洗礼を受けた。
1911年(明治44年)に現在の地に移転。
この時期の西洋風建築物はとても面白く、中を拝見したいものなのだが、礼拝堂内の見学はできない。
日新町の教会跡地は空き地になっており、雑草が生い茂っている。ひどく狭い土地だが、どのような建物が在ったのだろう。

日本基督教団若松栄町教会

住所 : 福島県会津若松市西栄町8-36
駐車場 : なし
見学 : 随時(建物内は不可)

旧日本基督教団若松栄町教会跡地

住所 : 福島県会津若松市日新町15-51  (有)ウエキヤの裏

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