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2021年7月11日日曜日

妖怪と弾痕の諏訪神社 / 会津若松市

会津若松市本町の諏訪神社は1294年の創建。当時の地名は“黒川”で、1593年に蒲生氏郷が“若松”と改める300年も前の事となる。
蒲生氏郷が黒川城を改築し城下町を整備した際、外堀の内側(郭内)の唯一の神社だったようだ。
社殿は戊辰戦争時に焼失し、その後は仮社殿のままだったが、1993年に本殿を含む大々的な再建が行われ現在に至る。

鳥居に残る弾痕

鳥居には戊辰戦争当時の弾痕が残っている。
新政府軍が佐川官兵衛が率いる会津軍に向って放った弾丸跡とされている。

妖怪“朱の盆”

朱の盤・首の盆などの異名が有るようだが、ゲゲゲの鬼太郎などの妖怪物の世界では“朱の盆【しゅのぼん】”で統一されているようだ。
盆のように丸くて大きく真っ赤な顔の妖怪。それが小泉八雲の“狢【むじな】”の“のっぺらぼう”ように何度も連続的に驚かせて被害者は死に至る。
以下のような話がある。

山田角之進なる若侍が諏方神社に出る妖怪の正体を確かめようと夜中に出かけ、朱の盆に遭遇し、その恐ろしさのあまり失神する。
息を吹き返し家路を急ぐ途中に再び朱の盆に出会い、やっとの思いで帰宅したが、心労の余り100日間寝込んだ挙げ句、家人に成りすました朱の盆にまたもや間近で遭遇し、ついには悶死してしまった。
http://aizuhonmachi.blogspot.com/2015/07/shunobon.html?m=1

今では妖怪もすっかり鳴りを潜め、戊辰戦争での激しい戦いが有った事さえ想像できないような静かな神社になっている。


諏訪神社

住所 : 福島県会津若松市本町10-32
駐車場 : なし