2009年7月6日月曜日

中華そば / ハトヤ食堂 日新町本店 (会津若松市)

大町四つ角から七日町駅方向へ向かう途中、左へ折れた所に在る。

店内はだいぶ油などで汚れていて、椅子やテーブルも油でベトベトしている。久し振りにこういったタイプの店に入った。

今ではこういう店はずいぶんと珍しくなってしまい、探してもなかなか見つからない。


子供の頃、休日に家族そろって買い物などに出かけた時など、昼食はその辺の食堂で済ませる事がしばしば有った。

当時は客も保健所も、衛生面に関してそれほどやかましく考えていなかったようで、テーブルも椅子も油分でベトベトしている店が結構在った。

そんなテーブルにはピーナツの販売機が据え付けられている事が多かった。

販売機と言っても、現在ファミレスやラーメン屋などで時々見かける100円コインを入れる星座別おみくじ販売機があるが、丁度そのような形と大きさだったように覚えている。

ピーナツの料金は5円とか10円位だったように思う。

今のように個々に包装されている訳ではなく、レバーを引くと油で汚れたテーブルの上にピーナツがバラバラと飛び出してくるのだ。

受け皿が用意されているでも無く、ボックスティシュなどが無かった時代なので、ただバラバラと撒かれたものを大人も子供も摘んで食べていた。

ハトヤ食堂本店は、そんな大らかな時代を思い出させる店である。

中華そば /  ハトヤ食堂 日新町本店 (会津若松市)

さて、肝心のラーメンだが、スープは煮干の香りがするものの魚系スープと言い切れる程の主張は無く、穏やかと言えば穏やかだが、ボンヤリと言えばボンヤリした味だ。

麺は手打ち風で、所々に茹できれていない粉っぽい所が有り、モソモソとした風変わりな食感だ。

ハトヤ食堂は会津若松市に3軒あるが、日新町に在るのが本店で、他には鶴ヶ城近くの城前店と七日町のハトヤ分店が有り、それぞれ親戚関係にあるという。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 日新町本店 ハトヤ食堂

住所 : 福島県会津若松市日新町14-14

電話 : 0242-27-2138

定休日 : 不定休

営業時間 : 11:30~20:00

駐車場 : 3台

写真 : 中華そば 500円(税込み)

2009年6月29日月曜日

ラーメン / アトリエ喫茶 ホビー館 (会津若松市)

東北地方で最も古い部類の古墳に属する“会津大塚山古墳”が立地する大塚山の近くに、無線機器部品販売と漫画喫茶と居酒屋を兼ねた「アトリエ喫茶 ホビー館」が在る。

前もって相談を頂ければ、営業時間の延長や通常メニュー外の料理にも応じると言う柔軟さが有る。

ホビー館が在る付近は住宅地として開けつつある土地なので、居酒屋が何件か在っても良さそうなのだが見当たらない。

バブル崩壊後は住宅ローンが家計に重くのしかかっているので、新興住宅地ほど倹約家の家庭が多く、外での飲食を控えているのだろうか。

ラーメンを頂いた。背脂が散らしてあるが全くしつこさは無く、あっさりとしたラーメンだった。

ラーメン / アトリエ喫茶 ホビー館 (会津若松市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : アトリエ喫茶 ホビー館

住所 : 福島県会津若松市中島町3-40

電話 : 0242-93-9301

定休日 : 水曜日(水曜が祭日の場合は木曜日)

営業時間(平日) : 11:00~19:00

営業時間(土日祭日) : 10:00~19:00

駐車場 : 5台くらい

写真 : ラーメン 500円

2009年6月15日月曜日

ソースかつ丼 / とん八 (会津若松市)

会津若松市の飯盛山から來龍や大塚山の横を通り、118号線へ抜ける通りに在るとんかつ専門店が“とん八”だ。

この場所に店が出来てからはまだ数年だが、そもそもは昭和45年創業で老舗の部類に入る。

初代社長の石田八郎氏に因んで店名を“とん八”としたそうで、「8」へのこだわりはなかなかの物が有る。

例えば、多くのメニューの価格に80円の端数が付くし、電話とFAX番号の末尾にも8が付く。

極めつけは、開店時刻が11:08で閉店時刻が23:08。どんだけ“8”が好きなんだ!?


店内は琴のBGMが流れる和風な雰囲気で、4人掛けテーブル席と、奥には座敷もある。

食事以外にも宴会の会場としても十分に利用できるほどにメニューが豊富だ。

子供用・女性用のメニューも用意されている。


ソースかつ丼をお願いして待つこと15分ほど。

大衆食堂とは一味違った幾分凝った器に盛り付けられている。

味噌汁とひじきの煮物と漬物が付く。

ソースかつ丼 / とん八 (会津若松市)

丼がかなりおおきめなので中身が少なく見えるが、食べてみるとなかなかの量である。

10mmほどの厚みのロース肉で、「トンカツらしいトンカツ」と言える肉質だ。

ソースは柔らかく上品な味だが、少ししょっぱい。

このしょっぱめのソースがダバダバと惜し気も無く掛けてあるので、器の底はソース茶漬けのような有様に成ってしまっている。

提案だが、ソースかつ丼も定食などと同様に、別容器にソースを用意して頂き、個人の好みで掛けて食べるようには出来ない物だろうか。


735円の平日日替わりランチや弁当も有り、お薦めの店だ。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : とん八

住所 : 福島県会津若松市扇町80-2

電話 : 0242-22-1078

定休日 : 第一水曜日

営業時間(平日) : 11:08~23:08(平日のみ休憩15:08~17:08)

営業時間(土日祝) : 11:08~22:08

駐車場 : 8台くらい

写真 : ソースかつ丼 924円(880円+外税)

2009年6月4日木曜日

ソースカツ丼 / 來龍 (会津若松市)

白虎隊で知られる会津若松市飯盛山付近は、観光地にもかかわらず気軽に食事が出来る店があまり無い。

飯盛山から徒歩で10分ほど北へ行った所に「來龍(きりゅう)」と言う店が在る。

駐車場は10台以上駐車できるスペースがある。


町の中華屋さんと言ったところで、観光客を当て込んでの観光用郷土料理などは置いていない良心的な店だ。

会津の郷土料理というと、棒タラの煮付け・ニシンの山椒漬け・小づゆ・蕎麦などが挙げられるが、そのどれもがいちどきの食卓に並ぶことは、一般家庭ではいくら何でも無いと思う。

インド人が毎日カレーを食っているのとは訳が違うのだ。

棒タラの煮付け・ニシンの山椒漬け・小づゆ・蕎麦などをひとつの膳にこれでもかと盛り付けた観光用郷土料理を数千円も出して食べるより、ラーメンやソースカツ丼を食べた方がより現実的な会津の味を知る事になると思う。


やや強面のご主人が作る料理は、大抵のメニューが甘みを抑えてシャープに仕上げてある。

ソースカツ丼も同様で、香辛料を効かせたスパイシーですっきりとした味だ。

やや塩辛いが、これは会津地方共通の傾向のような気がする。

黒が基調の器と味のイメージが合っていて、「なるほど」とニンマリして頷いてしまう。

ソースカツ丼 / 來龍 (会津若松市)

肉は10mm程の厚さで、決して上質ではないがトンカツに合った存在感の有る物で、脂身が美味い。

この「脂身が美味い肉」にはなかなか巡り合えないもので、他には“お食事処 むらい”と“いとう食堂”くらいでしか脂身が美味いと感じたことが無い。

沢庵3切れと味噌汁、そして練り芥子が付く。

黙っていても練り芥子を付けてくれる店は無く、大抵の場合「すんませ~ん。練り芥子くださ~い!」と言わなければならない。

営業時間は未確認だが、11:00頃から20:00頃まで開いているようだ。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 來龍 【きりゅう】

住所 : 福島県会津若松市中島町2-24

電話 : 0242-22-3826

定休日 : 月曜日

駐車場 : 10台くらい

写真 : ソースカツ丼 900円

2009年6月1日月曜日

ラーメン / 大黒天 (喜多方市)

喜多方駅から一番近いラーメン屋である。

居酒屋のような小料理屋のような造作で、なんとなく居心地が良い。


以前、隣には“平和食堂”といって、店頭に巨大な招き猫が置かれ、外壁にはテレビで放映された事を殊更に強調する張り紙が張られ、店内には芸能関係者のサイン色紙がベタベタと張られた、何とも奇妙なラーメン屋が在ったのだが、いつの間にか整地されて、一部が大黒天の駐車場となっていた。

平和食堂が在った頃は、大黒天で食事をしていても、平和食堂の客呼びのアナウンスが大音量で流されているのが聞こえ閉口したものだ。

ラーメン / 大黒天 (喜多方市)

大黒天のメニューは、ラーメンとチャーシューメンの2つだけ。

それぞれ普通の麺か手打ち麺かを選べる。

スープは少し塩辛いが、バランスが取れていて美味い。

チャーシューは更に塩辛い。しかし、厚切りで柔らかく良質。

柔らかさばかりを追求して、脂身の多い肉を使う店が有るが、大黒天のは肉の旨味がしっかりと味わえる物になっている。

喜多方らしいラーメンである。


開店時刻は昼12時だが、うっかりして閉店時刻を確認するのを忘れてしまった。

以前は23:30頃までの営業だったはずだが、今は酒のつまみのメニューが無くなっているので、早めの閉店になっている可能性が有る。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 大黒天

住所 : 福島県喜多方市町田8272-1

電話 : 0241-23-0770

定休日 : 不定休

営業時間 : 12:00~

駐車場 : 4台くらい

写真 : ラーメン 600円

2009年5月25日月曜日

ジャンボカツ丼 / ラーメン処 天神 (会津若松市)

地理に不案内な方には随分と判りにくい場所に在ります。


店名に「ラーメン処」と冠が付いているが、私はいまだに天神のラーメンは食べた事が無く、ご飯物ばかりを食べている。


ここ天神のジャンボカツ丼は、ジャンボと言ってもトンカツそのものは大きくはない。

厚さ10mm程度の普通サイズのカツが二枚載っているダブルタイプである。

「ジャンボ」は、とんかつ自体が巨大であってこそ初めて名乗れるものではないだろうか。

総量としても「ジャンボ」を名乗るほどでは無く、「大盛り」程度のネーミングが妥当だと思う。

ジャンボカツ丼 / ラーメン処 天神 (会津若松市)

ソースは特に特徴の無い記憶に残りにくい味だ。

玉子でとじる煮込みカツ丼は、食べる部分によって微妙な変化が楽しめるが、ソースカツ丼の場合、丼に盛られた飯・キャベツ・トンカツを食べ続けるだけなので、ソースの味が平坦だと途中で気持ちがダレて来るのである。

トンカツの天辺に乗せられたパセリがダレ始めた気持ちを僅かに戻してくれた。

天神のカツ丼には梅干が合うような気がする。


天神の各テーブルにはバナナやオレンジなどのフルーツが籠に盛られていて、無料サービスとなっている。

ジャンボカツ丼 / ラーメン処 天神 (会津若松市)

■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : ラーメン処 天神

住所 : 福島県会津若松市天神町26-51

電話 : 0242-27-0004

定休日 : 年中無休

営業時間 : 11:00~20:30

駐車場 : 大駐車場有り

写真 : ジャンボカツ丼 1,100円

2009年5月18日月曜日

漆黒ラーメン / こうへい (喜多方市)

“こうへい”は、喜多方市立第一小学校のすぐ南、星医院の向かい側に在る。

残念なことには駐車場が無いので、近くの喜多方市厚生会館の駐車場をお借りした。

聞く所によると、この場所はフランチャイズ展開に余念の無い“来夢”が在った所で、こうへいのご主人は来夢で修行をなさったらしい。

しかし、メニュー構成も味も来夢とは全く違い、手作り感の強い味が印象的だ。

ここにはバンジーラーメンという豆板醤が効いたラーメンメニューが有る。

冬になるとそれが酷く恋しくなり、味噌バンジーをハフハフ言いながら食べるのが寒い時期の楽しみの一つである。


メニューを見る度に気になっていたのが“漆黒ラーメン”だ。

日本全国あちらこちらにたまり醤油や濃い口醤油をつかった黒いスープのラーメンが存在することは知っていたが、まだ食べた事が無かった。

今回はついにその漆黒ラーメンを食べることにした。


漆黒ラーメン / こうへい (喜多方市)


濃い口醤油を使用しているので、スープの見た目はかなり黒く、麺が褐色に染まるほどだ。

しかし、塩辛いとか醤油の匂いが鼻につくなどと言うことは全く無い。

一般のラーメンスープに比べ、旨味成分を多く含むためか、味が滑らかな感じがする。

魚系の香りと相まってとても美味く思える。


喜多方高校が近く、高校生の客が多いためなのだろうか、他店よりも麺の量が多いような気がする。

脂分が多くこってりとしているので、食べ盛りの年頃にも満足できるメニューだと思う。

見たところ家族経営のようだが、ご主人をはじめ皆さんが明るく気さくなのが印象的。

明るくハッキリした挨拶をされると気持ちが良い。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : こうへい

住所 : 〒966-0804 福島県喜多方市字沼田6981

電話 : 0241-22-4328

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~20:00

駐車場 : 無し

写真 : 漆黒ラーメン 550円


《関連記事》

2009年5月1日金曜日

大内宿 / 下郷町

大内宿は福島県会津若松と栃木県日光を繋ぐ会津西街道の宿場町だった。

参勤交代に使われた上に、山々に遮られた環境のため独自の宿場町として発展した。


大内宿全体が保存の対象となっているので、乗用車の乗り入れは規制されている。

少し離れた所に有料の駐車場があり、そこから徒歩で宿場内に入る。

宿場の通りは、一度は道路が舗装されたらしいが、一帯が国指定史跡に指定されてからは舗装は撤去され、茅葺の屋根を残す家々が増えたと言う。


大内宿 / 下郷町


メインの通りの左右には豊かな水量の堀が流れ、飲料などを冷やしている。

通りに面した家のほとんどが何らかの商売をしており、蕎麦・団子・餅・民芸品などが売られている。

運良く屋根の吹き替え現場を見ることが出来た。

2009年4月30日木曜日

塔のへつり / 下郷町 (2009)

大川に面する岩肌が侵食されてできた景勝地で、国の天然記念物に指定されている。

“へつり”とは、険しい崖や急斜面の事を指す言葉らしい。

新緑と川面の色が美しい。

つり橋で対岸に渡り、侵食されて通路のようになった所を散策することが出来る。


塔のへつり / 下郷町

塔のへつり / 下郷町

■□■ 景観情報 ■□■

住所 : 福島県南会津郡下郷町大字弥五島字下夕林5331

駐車場 : 有り

2009年4月29日水曜日

中山風穴公園足湯 / 下郷町

湯野上温泉駅からさほど離れていない国道沿いに「中山風穴」の看板が見えた。

その入り口に小さな公園があり、その片隅に足湯があった。

駐車場など無いので、路肩に駐車するしかない。

足湯が有る公園ってなんだかイイですよ。

中山風穴公園足湯 / 下郷町

足湯名 : 中山風穴公園足湯

住所 : 福島県南会津郡下郷町湯野上

駐車場 : 特に無し