2010年2月22日月曜日

らーめん / ほおずき (喜多方市)

 一口にラーメン屋と言っても、フランチャイズ展開をして経済的に成功を修める事を目標にしている店もあれば、金銭的な面には無頓着でひたすらラーメンの完成度を高める事にのみ力を注いでいる店もある。

どうせ食べるなら後者の高みを目指した美味いラーメンを食べたいのは誰でも同じ事だろうが、店主のそのひたむきな思いが余りにも伝わって来るものには、ちょっと重苦しさを感じて敬遠したい時も往々にして有るものだ。

マンガや雑誌を読みながら呑気に食べたい時のラーメンはもちろん不味くては嫌だが、美味すぎても宜しくない。良くも悪くも心を掻き乱さないものが適している。

ほおずきにはマンガがズラリと並んでいる。近くの会社員や通りがかりの営業マンが貴重な昼休み時間をゆるりと過ごすのに適した店なのである。

私は気持ちが疲れない食事をしたいと思った時に真っ先に思い浮かぶのがこのほおずきだ。

スープは優しく穏やかで、どこか儚げである。

麺はどこかの製麺所の物なのだろうが麺の香りが良かった。もう少し硬めに茹でて頂けるとなお良い。

らーめん / ほおずき (喜多方市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : ほおずき

住所 : 福島県喜多方市字常盤台119

電話 : 0241-22-7940

定休日 : 不定休

営業時間 : 11:00頃~17:00頃

駐車場 : 5台くらい

写真 : らーめん 550円(税込み)

2010年2月12日金曜日

カツ丼 / 若竹 (喜多方市)

 若竹では以前、ソースカツ丼とカツカレーを食べた。

どちらも満足感と言うよりウンザリ感のような物が食後に襲って来るほどの巨大なトンカツが載っている。

しかししばらく経つと、『喉元過ぎれば熱さを忘れる』の例えのように、また若竹のトンカツメニューを食べたくなるのが不思議なところ。

若竹のメニューにはカツ料理が、カツ丼・カツ重・ソースカツ丼・鶏カツ丼・カツカレーライスの5種類がある。

カツ丼には「おすすめ品」と朱書してある。何がどうおすすめなのかは書いてないが、とにかくおすすめなのだそうだ。

ソースカツ文化圏に在りながら煮込みカツ丼をおすすめ品にするには、余程の自信が有るに違いないと見たので、早速注文。

カツ丼 / 若竹 (喜多方市)

程なくカツ丼が登場。

いつもながら巨大だ。

私は、若竹のカツ丼がいかに巨大かを予め承知しているので然程驚きもしないが、その巨大さを知らずして目の前に運ばれた初めての客はたいそう驚くに違いない。

客がビックリしてバカに成って座りしょんべんをしてしまっても、それは店側の責任とされても仕方がない。と思う。

カツ丼 / 若竹 (喜多方市)

溶き玉子で閉じた煮込みカツ丼という物は、トンカツと玉ねぎという生まれも育ちも違った輩を、心の広い溶き玉子が「ここに居る限り皆は家族なんだよ」的に一つ所帯にまとめた物でなくてはならない。

しかし若竹のカツ丼の玉子にはそのような余裕は微塵も無く、モンゴル力士“朝青龍”のように傍若無人なトンカツと、漫才師“中川家”の兄の方のようにしょげ返った玉ねぎに翻弄され、命からがらトンカツにしがみ付く見るも無残な姿を呈している。

津波が去った後の海草が岩礁にまとわり付いているような、途方にくれる風景にも似ている。

芭蕉の句「むざんやな 冑の下の きりぎりす」をそっと添えてあげたい。

煮込みカツ丼文化圏で生まれ育った私には、会津地方の煮込みカツ丼からは満足できる物を余り感じることが出来ない。

会津地方で食べるなら、やはりソースカツ丼だ。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 若竹

住所 : 福島県喜多方市塩川町小府根字畑ケ田1

電話 : 0120-27-5169

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~20:30位

駐車場 : 10台位

写真 : カツ丼 900円(税込み)

2010年1月25日月曜日

ソースカツ丼 / よつかど老麺 角膳 (会津若松市)

 会津若松では、曜日にかかわらず毎年1月10日に「十日市」が催される。

会津若松駅から南へ延びる通りでは風車や起き上がり子法師などの縁起物や、たこ焼き・お好み焼き・焼き鳥・ポテトフライなどを売る露店がずらりと並ぶ。

今年はその日が日曜日だったこともあり、大変な人出だった。

昼時をだいぶ過ぎた頃、腹が減っていた事に気づき、大町一丁目の“よつかど老麺 角膳”へ向かった。


以前ここではチキンカツ定食を食べて大変満足したことが有る。

今回はソースカツ丼を食べてみた。

ソースは甘味が抑えられた酸味が強くスパイシーなもので、有無を言わせない「ごり押し系ソース」に分類される。

トンカツは衣がボロボロと剥がれ易く、ちょっと食べにくい。

全体的に非常にワイルドだ。映画「荒野の用心棒」の中で、クリント・イーストウッドがこのカツ丼を食べていても違和感を感じないくらいにワイルドだ。


根菜類の煮物とスープが付いて850円。

角膳はご飯物が美味い。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : よつかど老麺 角膳

住所 : 福島県会津若松市大町1-8-5 カネマンビル1階

電話 : 0242-33-6577

定休日 : 不明

営業時間 : 11:30~15:00 / 17:00~21:00

駐車場 : 無し(食事金額により向いの有料駐車場補助券がもらえる)

2010年1月18日月曜日

醤油らーめん / 会津藩 (会津若松市)

49号線から南へ折れた、以前は「富士通通り」と呼ばれたが、富士通が撤退してからは「千石通り」と名を変えた通りに面して在る。

この通りは、飯盛山・東山温泉・鶴ヶ城・芦ノ牧温泉・大内宿・塔のへつりなど会津の主要な観光地へ続く。

気が付いたらいつの間にか「会津藩」というラーメン屋が出来ていたので入ってみた。

醤油らーめん / 会津藩 (会津若松市)

少し甘味の有る、角の取れた優しい味のスープ。

喜多方ラーメンファンには、喜多方市役所近くの「ちよもと」を想起させる味と言えばハハ~ンてな具合にお分かり頂けるだろう。

手打ち風のもちっとした麺がまた良い。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 会津藩

住所 : 福島県会津若松市一箕町亀賀字藤原162番1

電話 : 0242-25-1889

定休日 : 月曜日

営業時間 : 11:30~15:00 / 17:00~20:30

駐車場 : 有り

写真 : 醤油らーめん 550円(税込み)

2010年1月11日月曜日

サイゼリヤ郡山並木店 / 郡山市

 サイゼリヤは国内に803店舗のチェーン展開しているイタリアン激安レストランだが、残念なことに会津には1軒も無い。

全国に803店舗も有って郡山市には5店舗も在るのに、会津には1軒も無いのだ。

会津若松市は郡山市の1/3位の人口数。しかも、若い人が極端に少ない。

これじゃ外食産業が出店を躊躇するのも無理は無い。


野暮用で郡山に行く機会があったので、昼食をサイゼリヤでとることにした。

メニューを見ると全メニューがとても安いのに驚く。

ハンバーグとウインナソーセージと厚切りベーコンと目玉焼きがセットになった“ミックスグリル”と、“エスカルゴのオーブン焼き”と、ライスをお願いした。

エスカルゴ サイゼリヤ郡山並木店 / 郡山市

ミックスグリル サイゼリヤ郡山並木店 / 郡山市

合計額は1,117円だ。しかも税込価格。安い。

他のファミレスの半分強ほどの値段ではないだろうか。

エスカルゴを食べたのは人生初めての経験だ。

サザエのような食感と、草や土の匂いを想像していたが、マッシュルームのスライスのような情け無い歯応えで、これと言った匂いも味も無かった。

カタツムリ料理が日本に根付かないのは、この特徴の無さにあると思う。

ミックスグリルの厚切りベーコンは美味かった。

薄く切ったベーコンを、油をひかずにフライパンでカリカリに焼いたものも実に美味いが、厚切りの物を角や縁が軽く焦げる程度に焼いた物も本当に美味い。

全体的に油が多く使われていて、くどいかなぁと思わなくもない。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : サイゼリヤ郡山並木店

住所 : 福島県郡山市並木3-2-15

電話 : 024-925-5457

営業時間 : 11:00~翌2:00

駐車場 : 有り

写真 : エスカルゴのオーブン焼き 399円(税込み)・ミックスグリル 559円(税込み)・ライス 159円(税込み)


2010年1月4日月曜日

雪見漬 / 福島県会津美里町

納豆の漬物「雪見漬」

現在は美里町と町名が変わってしまったが、以前の会津高田町で造られている納豆の漬物である。

私がこれを見つけたのは、COOP相生店の納豆売り場だった。

パッケージにある説明を読むと、「納豆に糀を入れて漬け込んだ商品」とある。そして商品名が「雪見漬」なので、納豆の茶褐色と糀の白色が入り混じり、雪解け時の泥道のような状態を創造して、なかなか買う気が起きなかった。

ある時、意を決して買ってみた。

雪見漬 / 福島県会津美里町

どこが雪見漬なんだよ!と言いたいくらいに白色の部分は全く無く、全体が濃い茶褐色である。

そして強烈な納豆臭。

大雑把な言い方をすれば、「匂いは納豆で、味は味噌」と言ったところ。

雪見漬 / 福島県会津美里町

口に入れてみると強烈な納豆臭はほとんど感じなくなるのが不思議。

荒く刻んだ長ネギを多めに入れてみたら実に美味!

塩辛・酒盗・焼き味噌などの、いわゆる“なめもの”の仲間に入れてあげてもイイかなぁ、と思えるほど酒に合う。

酒が進むうちにイタズラ心が起きて、チーズを細かく刻んで混ぜてみた。

これがまた美味い。

納豆もチーズも発酵食品同士で互いに気が合うのか、どこまでが納豆の味で、どこからがチーズの味なのかが判然としない混沌とした味わいを醸す予想以上の好結果と成り、我輩は大満足の境地を得、焼酎をもう一杯飲むのであった。

説明書きには「生ねぎ、大根おろし、唐辛子、ミョウガ等香辛料を添えれば一層美味」とある。

ミョウガかぁぁ! ミョウガも合うだろうなぁぁ!

それにしても、私は「美味」の二字につくづく弱い人間だなぁと思った。


■□■ 雪見漬情報 ■□■

品名 : 雪見漬

店名 : 会津高田納豆 新田商店

住所 : 福島県大沼郡会津美里町字高田甲2914

写真 : 雪見漬 250円(税込み)

2009年12月31日木曜日

じぇんとる麺(醤油) / こうへい (喜多方市)

 世の中のラーメンには背脂を散らすサービスがある。

いわゆる「背脂チャッチャ」だ。

このサービスはほとんど場合、50円~150円程度の追加料金が徴収される。

私はこの追加料金が妥当なものなのか判断できず、いつも悶々とする。


   チャッチャ料金=背脂材料費+光熱費+チャッチャ技術料


このチャッチャ公式により追加料金は算出されているはずだ。

光熱費は知れた物である。

チャッチャ技術料も知れた物である。と思う。

『俺っちはよぉ、チャッチャ2級技術士の資格もってっから、お天道様の下で堂々と、何はばかる事なくチャッチャできんだぜい』などと言っているラーメン屋を見た事が無いから、特殊な技術ではないはずだ。

チャッチャ悶々問題の根本原因は背脂材料費が幾らなのか解らない所にある。

近所の肉屋に「背脂あります」等と書かれたノボリが立てられているのを見たことも無ければ、スーパーの精肉売り場に背脂が並んでいる所も見た事が無い。

だから値段が判らない。

チャーシュー麺なんかのチャーシュー乗っけ料は、材料費も光熱費も手間代もおおよそ見当が付くので、「この店のチャーシュー麺はお徳な感じだなぁ」とかの感想が出てくるのだ。


このチャッチャ悶々問題を一気に解決してくれる店が喜多方に在る。

以前、漆黒ラーメンで紹介した“こうへい”である。

全てのラーメンメニューに無料でチャッチャしてくれる。

で、チャッチャした物を「じぇんとる麺」と呼ぶ。

『タダでチャッチャすんだから、名前くらい好きに付けさせてくれよ』と言わんばかりの傍若無人的命名である。

初めて「じぇんとる麺」と聞いただけで、背脂を散らしたラーメンを的確に思い浮かべる人間がどれだけ居るだろうか。

私なんかの俗人は、“スッキリとしたスープに細目の麺”という正反対のアッサリ系ラーメンを思い浮かべてしまう。

背脂がジトジトと浮いているラーメンの姿は、私的には「田吾作どん」って感じである。

チャッチャ悶々の金銭面の問題は解決したものの、新たに命名問題が生まれてしまった。

生まれいずる悩み。


今回は醤油ラーメンのじぇんとる麺をお願いした。

メニューには、「すべてのラーメンにジョイント OK」とだけしか書かれていないので、各ラーメンと組み合わせたときの呼び名が判らない。

注文の際、どのように伝えれば良いものかと熟考に熟考を重ねた結果、『醤油ラーメンのじぇんとる麺ひとつ、お願いします』と長々と言うと、オバちゃんは厨房に『しょうゆじぇんとる いち~!』と端的に伝えた。

じぇんとる麺(醤油) / こうへい (喜多方市)

アッサリした物を瞬時にコッテリ系に変貌させる霊験あらたかな背脂だが、その活躍の場はなぜかラーメンだけに限られている。

様々な料理がそのご利益に与っても良さそうなものだが、チャッチャ飯やチャッチャ味噌汁やチャッチャ鍋やチャッチャサラダなどの存在は風の噂にも聞いた事が無い。

なろう事ならば、私のこのパサパサした人生にもチャッチャして頂けないだろうか。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : こうへい

住所 : 福島県喜多方市字沼田6981

電話 : 0241-22-4328

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~20:00

駐車場 : 無し

写真 : じぇんとる麺(醤油) 550円


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2009年12月21日月曜日

富士の湯 / 会津若松市

 会津若松駅から南へ300m程の所に在る日帰り温泉施設で、交通の便が良いのと、料金が格安なためか、入り口付近には開店時刻の10時前から数人の客が待っている。

湯船の種類は多く、大浴場の他に、天然の生薬が配合された“薬湯”、高温サウナとスチームサウナの2種類の“サウナ”、気泡によるマッサージ効果がある“ジェットジャグジー”、背中から足先へぬるま湯が流れる“足湯・座り湯”、半透明の屋根が掛かった“露天風呂”、信楽焼きの壷で微温湯に漬かる“壷湯”、寝湯などが有る。

大浴場は、石の湯と木の湯が有り、1週間交代で男女入れ替わる。

どの湯も熱くはないが、上がった後もいつまでもポカポカと温かい。流石は天然温泉100%の掛け流しだ。


壷湯は、ちょうど人一人が入れるほどの焼き物が二つ並んでいて、温めの湯がチョボチョボと流れ込んでいる。

たいていお年寄りが入っていて、傍の通路を誰かが通る度に壷の上に出た首がそろってそちらを向くのが奇妙で面白い。


露天風呂は、屋根が有るので正確には露天風呂ではないが、それ風の造りになっている。

半透明の屋根が有るので全天候型ではあるが、開放感に乏しく、野趣を全く感じられないのが残念だ。


富士の湯入浴を観光コースの一部に組み込み、ノンビリと過ごすのも面白い観光プランではないでしょうか。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 富士の湯 (ふじのゆ)

住所 : 会津若松市駅前町2-13

電話 : 0242-32-1126

定休日 : 年中無休

営業時間 : 10:00~24:00 (最終受付 23:00)

入湯料 : 390円(税込み)

駐車場 : 500台

2009年12月13日日曜日

昭和ゴールデン / アジアン食堂 (喜多方市)

 老舗「上海」の隣にいつの間にか出来ていた新しいラーメン屋。

新しいラーメン屋だが、レトロっぽい。

昭和の雰囲気が有るのだが、架空の空間っぽい。

ドラマのセットとかイベントの模擬店のような、現実味の無い懐かしさを感じる。

アジアン食堂という店名も、“喜多方マーケット銀座”という狭い路地に在る事も、店内にセピアがかった古い写真が掛けられている事も、どれも仮想空間っぽい。

昭和ゴールデン / アジアン食堂 (喜多方市)

店内ではFM喜多方の放送が流れているが、ここはそれらしく気張って、西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」とか、菊池章子の「星の流れに」とかを丁度良い悪い音質で流して欲しいものである。

園まりの「逢いたくて逢いたくて」もいいな。


メニューは3種。どれも名前がふるっている。

 ・あっさり系の“昭和ゴールデン”。

 ・背脂こってり系の“平成チャッチャ”。

 ・濃厚コクうま系の“平成ガッツ”。これは1日20食の限定らしい。

昭和の頃には頻繁に使われて今は然程でもなくなった言葉に“ゴールデン”とか“デラックス”とかがある。

“デラックス”は車でもチョコレートでも家電品でも何でもかんでも、ちょっと良い物にはデラックスと付いていた。

せっかく昭和ゴールデンなどという古臭いネーミングにしたんだから、チャッチャとかガッツとか興ざめするような事は言わずに、“平成デラックス”とか“平成ロイヤル・デラックス・ハイ”とかにして欲しかった。


この店の基本形かなぁと思われる“昭和ゴールデン”を注文。

厨房とフロアがカウンターで完全に仕切られていて往来が出来ないので、厨房から離れた奥のテーブル席に座ると、「お待ちぃ」とカウンターに置かれて、自分で席まで運ぶ事になる。

ラーメンの丼って熱くて思いのほか重かった。正直めんどくさい。

食べ終わったら自分で食器を返却しなきゃならないのかと心配をしたが、それはしなくてもいいらしい。

昭和ゴールデン / アジアン食堂 (喜多方市)

鶏の割合が大きいスープで、醤油少なめ塩多めの味付けをしている。

あっさり系と言うことだったが、鶏油の粘りつくようなコクがある。

会津地方のラーメンスープはやや塩辛いのが特徴だが、ここのスープはかなり塩辛い。

《スープを飲み干して完食とする》と言う鉄の掟(自分で勝手に決めたんだけどサ)を破ってしまい、半分ほどズルルゥと飲んだだけで残してしまった。

麺はやや太めの中太縮れ麺だが、茹で加減が柔らかい。も少し硬いほうがスープに合うような気がする。

チャーシューは良く味が染みたやわやわのバラ肉。煮崩れる寸前と言ってもいいほどのやわやわ。美味い。

ネギがたっぷりなのが良かった。鶏系スープにはネギが物凄く合う。


いわゆる喜多方ラーメンとは方向性が違っているような気がするが、これからが楽しみな店だと思う。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : アジアン食堂

住所 : 福島県喜多方市二丁目4650-29 喜多方マーケット銀座内

電話 : 0241-23-6161

定休日 : 未確認

営業時間 : 11:00~15:00 / 18:00~22:00

駐車場 : 無し

写真 : 昭和ゴールデン 550円(税込み)

2009年11月16日月曜日

チャシュウ麺 / きぬ多 (喜多方市)

 時々無性に食べたくなるのが喜多方市の“きぬ多”のラーメンだ。

お年寄り夫婦が作っているので、勢いの有る今風のラーメンなどではない。

マー油を入れたり、醤油を焦がしたり、チャーシューを炙ったり等はせず、当たり前のラーメンを当たり前に作っている。

風変わりな小手先の調理法を施さなくても美味いものは美味いのである。

全体的に丁寧な仕事が施してありながらも、押し付けがましさや不必要な自己主張などは全く無く、優しい仕上がりに成っている。

一杯のラーメンが持っている物静かで落ち着きが有って優しい感じが、無性に食べたくなる原因なのでないかと思う。


今回頂いたのは“チャシュウ麺”だ。チャーシューではなくチャシュウと言う所がニクイと言うか変だなぁと言うか。

このチャシュウ麺は以前は“やきぶたそば”という名前で出ていたはずだが、いつの間にか名前を変えていた。

チャシュウ麺 / きぬ多 (喜多方市)

“やきぶたそば”の頃は、ばら肉のともも肉の叉焼が載っていたが、今はばら肉叉焼だけであるが、これはばら肉をタコ糸などで巻いて調理した物で、脂身近くはホロホロと柔らかく、赤身の部分は肉の食感が残る理想的なバランスの物で、とても美味い。

チャーシュー以外にも麺やスープにも変化が見られた。

麺は以前よりも少し太くなり硬めに茹で上げられていてとても良い。

スープは少し塩辛いが、どっしりと落ち着いた更に深い味になっていてこれもまた良い。


世間のラーメン店は小麦などの材料費が高くなったのを期にメニューを幾らかずつ値上げしたが、こちらでは昔と変わらない値段で賞味できる。

こういう店を大切にしないと後々に我々が泣く事に成るのである。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : きぬ多(きぬた)

住所 : 福島県喜多方市字通船場2

電話 : 0241-23-3168

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~18:00頃

駐車場 : 4台くらい

写真 : チャシュウ麺 650円(税込み)