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2010年2月12日金曜日

カツ丼 / 若竹 (喜多方市)

 若竹では以前、ソースカツ丼とカツカレーを食べた。

どちらも満足感と言うよりウンザリ感のような物が食後に襲って来るほどの巨大なトンカツが載っている。

しかししばらく経つと、『喉元過ぎれば熱さを忘れる』の例えのように、また若竹のトンカツメニューを食べたくなるのが不思議なところ。

若竹のメニューにはカツ料理が、カツ丼・カツ重・ソースカツ丼・鶏カツ丼・カツカレーライスの5種類がある。

カツ丼には「おすすめ品」と朱書してある。何がどうおすすめなのかは書いてないが、とにかくおすすめなのだそうだ。

ソースカツ文化圏に在りながら煮込みカツ丼をおすすめ品にするには、余程の自信が有るに違いないと見たので、早速注文。

カツ丼 / 若竹 (喜多方市)

程なくカツ丼が登場。

いつもながら巨大だ。

私は、若竹のカツ丼がいかに巨大かを予め承知しているので然程驚きもしないが、その巨大さを知らずして目の前に運ばれた初めての客はたいそう驚くに違いない。

客がビックリしてバカに成って座りしょんべんをしてしまっても、それは店側の責任とされても仕方がない。と思う。

カツ丼 / 若竹 (喜多方市)

溶き玉子で閉じた煮込みカツ丼という物は、トンカツと玉ねぎという生まれも育ちも違った輩を、心の広い溶き玉子が「ここに居る限り皆は家族なんだよ」的に一つ所帯にまとめた物でなくてはならない。

しかし若竹のカツ丼の玉子にはそのような余裕は微塵も無く、モンゴル力士“朝青龍”のように傍若無人なトンカツと、漫才師“中川家”の兄の方のようにしょげ返った玉ねぎに翻弄され、命からがらトンカツにしがみ付く見るも無残な姿を呈している。

津波が去った後の海草が岩礁にまとわり付いているような、途方にくれる風景にも似ている。

芭蕉の句「むざんやな 冑の下の きりぎりす」をそっと添えてあげたい。

煮込みカツ丼文化圏で生まれ育った私には、会津地方の煮込みカツ丼からは満足できる物を余り感じることが出来ない。

会津地方で食べるなら、やはりソースカツ丼だ。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 若竹

住所 : 福島県喜多方市塩川町小府根字畑ケ田1

電話 : 0120-27-5169

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~20:30位

駐車場 : 10台位

写真 : カツ丼 900円(税込み)