2007年5月23日水曜日

ジャンボカツ丼 / ラーメン処 天神 (会津若松市)

店内の座敷は、一般家庭のお茶の間に予告も無く突然お邪魔をしたかの如く少し雑然とした佇まいである。

無料サービスのフルーツ類や還元水が置かれている。

“ナントカ還元水”に年間508万円もの謎の巨額光熱水費を費やした松岡農水相に、『無料で飲めますよぉ』と教えて上げたいくらいである。

お通しにミニトマトと漬物が出てきたが、ジャンボカツ丼がどの位ジャンボなのかが分からないので、迂闊にトマトなんかを食べる訳には行かず、ジッと我慢をする。

10分ほどでジャンボカツ丼が到着。ほうれん草のおひたしと小さな冷奴、それに味噌汁が付く。

分厚く巨大なカツを想像していたが、実体は10mm厚位の普通の大きさのトンカツが二枚分載っている物であった。天辺にはパセリが載っているが、ただのお飾りと軽んじてはいけない。後々重要な働きをするのである。

カツは幅10mm位の細めの短冊に切られている為、実に食べ易い。良い料理と言う物は味は勿論大切だが、“食べ易さ”と言う要素も決して軽んじられるべき物ではないと思う。

肉は柔らかくて食べ易く、揚げ油のクドさは全く感じられない。

ソースはこってりマイルドタイプで、中盤以降少し飽きを感じてしまう。そこで前述のパセリが大いに活躍をする。

漬物や冷奴などよりも、少々クセのあるパセリの青臭さが、減退しかけた食欲を呼び起こしてくれるのである。

ジャンボカツ丼にはパセリ主体のグリーンサラダをつけてくれるよう強く希望する。

ご飯が柔らか過ぎるのが残念だった。

ジャンボカツ丼 / ラーメン処 天神 (会津若松市)


■□■店舗情報■□■

店名 : ラーメン処 天神

住所 : 福島県会津若松市天神町26-51

電話 : 0242-27-0004

定休日 : 第3火曜日

営業 : 11:00~20:00

駐車場 : 15台以上可


※写真は「ジャンボカツ丼」 1,100円(税込み)

2007年5月14日月曜日

ソースかつ丼 / ドライブインあいづ (会津若松市)

「ドライブイン」と言う言葉は、1970年頃の「Oh!モーレツ」というコピーで記憶に残る小川ローザによる丸善石油(現コスモ石油)のCMや、故鈴木ヒロミツ氏がガス欠の車を押す青年を演じた、「のんびり行こうよ」のモービル石油のCMを思い出させてくれます。

あの頃は子供ながらにも「日本の未来は明るいかも…」と感じるほどに、社会全体が躍動していた。

Beatlesが解散して、雨後の竹の子のように様々なバンドが現れたのもこの頃である。 T.rexやSLADEなどは未だにポピュラー音楽に強い影響を与え続けている。 音楽のほかにも、強烈な個性の文化が怒涛のように押し寄せて過ぎて行ったのが1970年代である。


前回はネット上の情報を鵜呑みにして芦ノ牧ドライブインに行ったが、デミカツ丼を食べる事が出来ずに虚しく帰宅した。

今回は、隣接する「ドライブインあいづ」こそがデミカツ丼の店に違いないと目星を付けた次第である。

ところで、“デミグラス”と言うのは誤ったローマ字風読み方で、現地語に近い発音は“ドゥミグラス”だそうです。日本語表記では“ドミグラス”が一般的だと言う事なのでそれに倣います。


店の入り口には「名物ソースカツ丼」の看板が堂々と出ており、芦ノ牧に来た人々は当店のソースカツ丼を食べるのが当然の成り行きであると言わんばかりの勢いである。

ソースかつ丼 / ドライブインあいづ (会津若松市)

実食してみると、ドミグラスソースとは程遠い酸味が強烈なトマトソースである事に酷く落胆する。

一緒に出される辛子味噌がソースに全く合わない。 ミートソースやナポリタンに辛子味噌が合わないのと同じ理屈である。

カツの外見は十分インパクトのある大きさだが、肉の厚さはせいぜい15mm程度で、コロモがかなりの厚みを稼いでいる。

コロモが厚い分揚げ油のしつこさが残っていて、食べた後しばらくは気持ちが悪かった。

ご飯と上物の量的バランスは良いが、全体的に多目。

失礼だが、このカツ丼には改善の余地が随所に残されていると私は思う。

あ~、本当のドミグラスソースカツ丼が食べたい。

■□■店舗情報■□■

店名 : ドライブインあいづ

住所 : 福島県会津若松市大戸町小谷湯ノ平88

電話 : 0242-92-3750


※写真は「ソースかつ丼」 950円(税込み)

2007年5月12日土曜日

ソースカツ丼 / 卯之家 (会津若松市)

東山温泉足湯の道を挟んだ反対側の短い階段を登った奥まった所に在る。

車で行くには、東山パークホテル前の路地を行き、羽黒神社を過ぎた左手にある駐車場に停めて少し歩く事になる。

いずれにしても、客商売には有利な場所とは思えない。

そのためか仕出し配達等の外商に重きを置いているようで、開店時刻になっても暖簾を出さないなど、昼間の来客には余り期待をしていない様子が感じられる。


肉はサクッとした感触で、硬い部分は無く食べ易い。しかし、カツが小さ過ぎてご飯が余ってしまう。

巨大カツ丼に悪戦苦闘するのも辛いが、カツが小さすぎるのも困り物である。

ソースは甘さを抑えたサラリとしたタイプ。

味噌汁と漬物が実に美味く、料理店としての実力が窺がえた。

ソースカツ丼 / 卯之家 (会津若松市)


■□■店舗情報■□■

店名 : 卯之家

住所 : 福島県会津若松市東山町大字湯本字寺屋敷40

電話 : 0242-27-2067

定休日 : 不定休

営業 : 11:00~14:00/17:00~22:00


※写真は「ソースカツ丼」 780円(税込み)

2007年4月25日水曜日

唐揚弁当 / 五百渕亭 (郡山市)

唐揚弁当で有名なホカ弁屋さんです。

唐揚の量が膨大で、子供のゲンコ程の大きさの物がゴロゴロと入っており、重量400gを軽くクリアしております。

唐揚弁当 / 五百渕亭 (郡山市)

“五百渕亭”は、私が子供の頃からの生活エリア内に在るため、その弁当を口にする機会が何度も有った。

この唐揚弁当も何度も食べて親しんでいたので、総じて唐揚弁当と言う物は、フタが閉まらないほどおかずが入っているものと思い込んでいた。

唐揚弁当 / 五百渕亭 (郡山市)

社会に出てからは他のホカ弁屋さんの弁当を食べる事も多くなったが、唐揚弁当を食べると、おかずの少なさに逆に驚いたものです。

この店は従業員の接客マナーの悪さにも定評があり、けっこう無愛想なおばさん達により運営されています。 どうにか成らないものか…。


■□■店舗情報■□■

店名 : 五百渕亭 ㈱ダイシン

住所 : 福島県郡山市菜根屋敷22-5

電話 : 024-933-3480

年中無休


※写真は『唐揚弁当』 460円 (おかずのみ 300円)

2007年4月19日木曜日

鶴ヶ城で夜桜 / 会津若松市

鶴ヶ城の桜も満開の時期を過ぎてわずかに散り始めました。


桜や梅は、この散り始めがとても美しい。

見惚れておりますと、近くに遠くに選挙カーの騒音が聞こえてきました。

政策を述べるでもなく、ただ候補者名を連呼するだけの選挙カーに何の意味が在るんでしょう?

市民が寛いでいる場所付近は遠慮するくらいの気遣いは無いのでしょうか。

こんな無粋な野暮天連中には投票しない積りです。

鶴ヶ城で夜桜 / 会津若松市



■□■鶴ヶ城情報■□■
名称 : 鶴ヶ城 (若松城跡)
住所 : 福島県会津若松市追手町1-1
電話 : 0242-27-4005

2007年4月4日水曜日

ロースかつカレー / お食事処 むらい (会津若松市)

以前、この“むらい”でソースカツ丼を食べた時、隣りのテーブルの方がカツカレーを食べていたのが何とも美味そうだった。

世間の常識を外れた量のカツ丼に悪戦苦闘しながらも、『次回はカツカレーを喰ったろ…ふん!』と決意したのである。


“お食事処 むらい”は11時開店で、開店後間も無く満員に成ってしまうと言う話を聞いていたので、お昼には少し早い11:15に入店した。

私が最初の客になったが、すぐに次々と来客が有りフロアーはたちまち満員になった。


オーダーから15分ほどでロースかつカレーが到着。

ロースかつカレー / お食事処 むらい (会津若松市)

カツは30mm位の厚さがあり、細めの短冊に切ってある。 ソースカツ丼に比べると、カツが幾らか小さく感じる。

やや揚げ過ぎでコロモが少し焦げ臭いが、肉自体はスプーンでもサクリと切れる柔らかさ。

“むらい”のトンカツは、そんなに良質の肉を使っている様子ではないが、肉に合った調理によってその美味さが最大限に引き出されているように思う。

肉汁が染み出てくる断面を見ていると、豚に対して一種の征服欲の様な物が涌いてきます。

カレールーの中にも大き目の肉がゴロゴロと入っております。

ハウスジャワカレー中辛が好みの私には、残念ながらルーがあまり美味く思えなかった。

ご飯は少なめなので軽~く完食!!


今回、臨席では2人のサラリーマンが「ロースかつ定食」と「唐揚定食」を食べていた。

どちらもスンゲェ美味そうである。 次回はそのどちらかを食すつもりです。 こう言うのを「隣りの芝生は…」と言うんでしょう。


肉を柔らかくする為に執拗に叩いたり繊維をズタズタに切断する店があるが、そんな限りなくミンチに近い状態では肉本来の美味さは味わえない。

そんな姑息な手段に頼る事の無い躍動的で力強いトンカツが、“お食事処 むらい”のファンを生み続けているのだと実感した。


■□■店舗情報■□■

店名 : お食事処 むらい

住所 : 会津若松市門田町大字中野字屋敷107-1

電話 : 0242-26-1037

営業 : 11:00~14:00 / 17:30~20:00

定休日 : 木曜日

駐車場 : 15台位


※写真は「ロースかつカレー 」 1,050円(税込み)

2007年4月2日月曜日

ソースカツ丼 / よしのや食堂 (会津若松市)

会津東山温泉街の足湯のすぐ近くに在ります。

観光地や温泉街の食堂と言うと、一見さん相手のいい加減な商売をしている店を連想しがちですが、この「よしのや食堂」はその丁寧な仕事振りで地元民の間にクチコミで知れ渡った店です。

ソースカツ丼 / よしのや食堂 (会津若松市)

ここのカツ丼の器はドンブリではなく、大きく薄い塗り物に盛られていますので、軽くて大変食べ易いです。

ソースはウスターソースのようにサラリとしたもので、あっさりしています。

わかめスープと漬物が付く。

私的には満足の一杯でした。


駐車場は狭く、普通車ならば縦列駐車で2台がやっと。


■□■店舗情報■□■

店名 : よしのや食堂

住所 : 福島県会津若松市東山町大字湯本字居平113

電話 : 0242-27-2341

定休日 : 不定休

営業 : 11:00~15:00 / 17:00~22:00


※写真は「ソースカツ丼」850円(税込み)

2007年3月29日木曜日

煮込みソースカツ丼 / なかじま (会津若松市)

ソースカツ丼の本場である会津でも珍しいソース味の煮込み玉子とじカツ丼。

煮込みソースカツ丼 / なかじま (会津若松市)

食べるまでは『ソースで煮込んで玉子でとじるってかよ?』と、味が想像できないが故の不安は有りました。

食べてみてその相性の良さには驚きました。 玉子が固めの完熟に成っているところがミソなんでしょう。

半熟玉子だったらやっぱり醤油味のほうが合うと思います。

これはこれで一つの完成した形だとは思いますが、残念ながら今ひとつ印象に残るインパクトが足りない気がします。


■□■店舗情報■□■

店名 : なかじま

住所 : 福島県会津若松市上町2-39

電話 : 0242-24-5151

定休日 : 火曜日

営業 : 11:00~14:30

駐車場 : 10台以上可


※写真は「煮込みソースカツ丼」 900円(税込み)

2007年3月27日火曜日

かつ丼 / 芦ノ牧ドライブイン (会津若松市)

とある掲示板に「デミグラスといえば… 芦ノ牧ドライブインのソースカツ丼はソースがデミグラスなんだよな」との発言があったのを見た私は、『おっ、デミカツ丼かぁ、イイんじゃね!?』と早速出かけました。

会津若松市街から118号線をおよそ20km程南下しますと芦ノ牧温泉街が見えて来ます。

阿賀川に掛かる橋の手前右側に件の“芦ノ牧ドライブイン”はあります。

さっそく店に入りメニューを見ると“かつ丼”を発見したものの、「デミグラス」とも「ソース」とも書いてない。

まっイイか、と“かつ丼”をオーダーすると、4分強でカツ丼が運ばれて来ました。 

早やっ!! こう言うのをファーストフードと言うんですな。 カツは予め揚げてあるんでしょうか?

はやる心を抑えながらワクワクと丼の蓋を取ると、…デミじゃねえべした?

醤油味とダシで煮込み、玉子でとじた普通の「煮込みカツ丼」でした。

かつ丼 / 芦ノ牧ドライブイン (会津若松市)

でも、郡山で生まれ育った私には、母の手料理を久振りに味わうような懐かしさを感じました。

やっぱ、カツ丼は醤油味だよぉ。 

会津のソースカツ丼を食い尽くすと言う壮大な志は早くも崩れ始めました。

家に帰ったら野口英世博士に倣い、『志を得ざれば 再びこの地をふまず』と柱に刻まねばなりません。


肉が無闇に硬いのと、味噌汁のダシが効いていないのを除けば、まあまあのお味でした。

隣りに「ドライブインあいづ」ってのが在りますが、デミカツ丼はそっちのメニューなんじゃねぇの?


橋を渡った温泉街には「金精神社」と言う小さなお社が在り、側から温泉が流れ出して足湯用の腰掛が備えられてあります。 風変わりな神社です。

金精神社 / 芦ノ牧 (会津若松市)


■□■店舗情報■□■

店名 : 芦ノ牧ドライブイン

住所 : 福島県会津若松市大戸町小谷湯ノ平91 

電話 : 0242-92-2429 


※写真は『かつ丼』 750円(税込み)

2007年3月23日金曜日

ソースカツ丼 / 寿 治左エ門 (会津若松市) 

入店するとお店の人達は“相手が客なんだか借金取りなんだか判らなくて挨拶に困った”と言うような顔をして、元気の良い『いらっしぇ~い!』が無い。 なにやらドンヨリした雰囲気が漂っている。

ソースカツ丼 / 寿 治左エ門 (会津若松市)

丼ではなくお重に入ってくるが、かなりの上げ底でご飯は極少量だしカツもやや小さめ。

お重の縁にはトマトや缶詰の果物や燻玉が盛られ、見た目をかなり重視しているようである。

満足感はかなり薄いものの、味的にはまあまあだった。 肉は結構柔らかい。

味噌をブレンドしたソースを使用しているらしいが、味噌が前面に出る事はなく、予め知らなければ気付かずに食べ終えてしまう。

今どき消費税が外税なのがどうも嫌ですね。 税別価格は850円です。

“伝統会津ソースカツ丼の会”のパンフには、駐車スペースが10台以上とありますが、客が一人も居なかったのに1台分しか空いていなかった。 実際の収容能力がどの程度なのかは不明。


■□■店舗情報■□■

店名 : 寿 治左エ門【ことぶき じざえもん】

住所 : 福島県会津若松市追手町7-23

電話 : 0242-28-3985

定休日 : 不定休

営業 : 11:00~15:00/17:00~21:00


※写真は「ソースカツ丼」850円(税別価格)