2010年8月4日水曜日

ロースかつ丼(ソース) / お食事処 むらい (会津若松市)

日本列島は連日暑い日が続いているが、雪国会津も例外ではない。

毎日毎日30℃を越えていて、かなりゲンナリしている。

1年を通しての気温を均して、過ごしやすい温度にできないものかと思う。『どうにかしろよ、気象庁!』と八つ当たりをしたくなるほどの暑さである。

こう暑い日が続くと食欲も衰え、キュウリとか素麺とかばかりを食べるようになるが、ここはひとつトンカツでも食ってみっかと思い立ち、超ビッグサイズのソースカツ丼で全国的にも有名な“お食事処 むらい”に行ってみた。

店内はクーラーが寒いくらいにギンギンに効いている。


ロースかつ丼をお願いして待つこと暫し。人間用の食事とは思えないほどのドカ盛りカツ丼が運ばれてきた。

1枚物の巨大トンカツの最大肉厚は35mmくらい。齧り付くのも一苦労の厚みだ。

ロースかつ丼(ソース) / お食事処 むらい (会津若松市)

肉質が均一でなく、硬いところや脂身もあり、「私は今、豚の一部を喰っている」と言うワイルドな気持ちになる。

ソースは突出した部分がない均整のとれた食べやすい味。

しかし、この膨大な量のカツ丼を食べきるには、もっとスパイシーなソースの方が良いのではないか。

ご飯は丼の底に申し訳程度に敷いてある。“トンカツを安定させる台”程度の扱いである。

邪魔なトンカツを一時仮置きする器が付いてくるので、数切れをそちらに移動しなければ、ご飯を食べる事ができない。

食事と言うよりも、土木工事に近い感覚がある。

ロースかつ丼(ソース) / お食事処 むらい (会津若松市)

意を決して食べたソースかつ丼だが、暑さのせいなのか年の加減なのか、完食する事ができなかった。

凄まじい敗北感を感じる。

“むらい”では過去に数回食事をしているが、完食できなかった事は無かったのに。若竹でも十文字屋でも全て完食したのにぃ。

なんだかとっても虚しい。

食べ切れなかった物を持ち帰れるように、レジの所に持ち帰り用のパックが10円で売られている。

高校球児が甲子園の砂を持ち帰るように、残ったトンカツ2切れをパックに入れて、うな垂れて店を出た。

“お食事処むらい”に有って欲しい物は、試合終了のサイレントと練り芥子だと思った。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : お食事処 むらい

住所 : 福島県会津若松市門田町大字中野字屋敷107-1

電話 : 0242-26-1037

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~14:00 / 17:30~20:00

駐車場 : 3ヶ所(計30台くらい)

写真 : ロースかつ丼(ソース) 1,150円(税込み)

2010年7月26日月曜日

中華そば / 食事処 おふくろ (会津若松市)

近頃、「食事処 おふくろ」という名前を観光ガイドや広告などで頻繁に目にするようになった。

万世楼飯店から南へ500m程の斎藤ビルの1階に在るのだが、駐車場が非常に利用しにくい。第2駐車場もあるようだが、結構離れているようだ。


店内はまだ新しく、木の香りがしてきそうだ。

メニューを見ると、酒の肴が充実している。しかし、営業時間は11:00~21:00。腰を落ち着けて飲むには早すぎる閉店時刻だ。

中華そば / 食事処 おふくろ (会津若松市)

フロア係りの女性が「丼が熱いので気を付けて下さい」と言いながら運んで来た。

本当に熱くて、いつまでも冷めなかった。寒い時期ならば何よりのサービスに違いない。

スープはきりりとシャープで、やや塩辛い。麺はかなり柔らかめだ。

厚焼き玉子をスライスしたものが載っているのは珍しい。

薄くて小さめなチャーシューは、少し獣臭が残っていたのが残念。

店主はこのラーメンで何を伝えたいのか、どんなラーメンを目標に作っているのかが伝わって来難いラーメンだった。


営業時間といい、ラーメンといい、「食事処 おふくろ」をどんな店にしようとしているのかが解らず、なんだかモヤモヤとした気持ちで店を出た。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 食事処 おふくろ

住所 : 福島県会津若松市東千石2-1-18 斎藤ビル1F

電話 : 0242-88-0638

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~21:00

駐車場 : あり(台数未確認)

写真 : 中華そば 550円(税込み)

2010年7月19日月曜日

第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

喜多方レトロ横丁も回を重ねて今年で第6回となった。

残念なことに、回を追う毎に祭りらしい活気が薄れ、商店街や青年会のシガラミから来る渋々感の様なものを強く感じるようになってきた。


力を抜いたゆるい出し物が多いなか、一際興味を引いたのが薬の金看板展示である。

看板一つひとつに丁寧な説明書きが付けられていて、看板の重厚で丁寧な作りと相まって、ホホ~と感じ入らずには居られなかった。

会津若松市にも金看板資料館があるので、近々行ってみようと思う。

金看板 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

金看板 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

金看板 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

他には農機具や日用品の展示会場も有ったが、展示物の説明が全く無く、品物がただ置かれているだけなので、見る側は消化不良のような変な気持ちで会場を後にすることになってしまう。

ビクターの犬 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

ビクターの犬の置物などは、若い人達には何なのかさっぱり解らないはずである。

これには聞くも涙、語るも涙のいい話が有るのだ。

その顛末を知らなければ、ただの犬の置物でしかなくなってしまう。

せっかく展示するのだから、いつ頃の物なのか、どんな由来の物なのかの説明文を添えて頂きたい。


また、喜多方は何故にラーメンと蔵のまちに成り得たのか、その歴史を紹介する物があっても良いのではないか。むしろ無いのがおかしい。

オート三輪車 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

オート三輪車 第6回喜多方レトロ横丁 / 喜多方市

全体的にやる気と丁寧さが欠けていると言う印象だ。

喜多方レトロ横丁はこのままでは、商店街の客寄せほどの機能さえ持ち得ない貧弱な催し物になり、いつの間にか消えて行きそうで心配だ。


■□■ 催し物情報 ■□■

催し物名 : 第6回喜多方レトロ横丁

住所 : 福島県喜多方市

電話 : 0241-24-3131 喜多方レトロ横丁実行委員会(会津喜多方商工会議所)

2010年7月12日月曜日

西山温泉山村公園 せいざん荘 / 河沼郡柳津町

福満虚空蔵尊・粟まんじゅう・斎藤清美術館などで知られる河沼郡柳津町。

柳津町役場から約12kmほど山間に入った所に“西山温泉山村公園 せいざん荘”がある。


10年ほど前、プレイステーション用ゲームソフトに『ぼくのなつやすみ』というのが有ったが、あのノンビリした虚空間と共通のものを感じてしまう。

まるで夏休みに田舎のおばあちゃんの家を訪ねたような気持ちになる。

周りを取り囲む鬱蒼とした緑。里山の細道をトボトボと歩く老猫。川遊びを思い出させる露天風呂。ロビーにある囲炉裏。田舎風の蕎麦。

どこを切り取ってみても懐かしさを覚える。

真夏に、音の壁のようなセミの鳴き声を聞くと、益々“田舎のおばあちゃんの家”度数はアップする。


“西山温泉山村公園 せいざん荘”は町中から離れているせいか、いつ行っても客がほとんど居ない。

山の緑を眺めて湯を独り占めできる。

西山温泉山村公園 せいざん荘 / 河沼郡柳津町

西山温泉山村公園 せいざん荘 / 河沼郡柳津町

湯質はナトリウム泉で、滑りを感じる。

滑りは内湯よりも外湯の方が強く、石鹸の泡を洗い流すのを忘れてしまったかと思わせるほどだ。

その外風呂は小さな岩山を飛沫をあげて湯が落ちてくる。太陽の光が湯の底をゆらゆらと照らしているのを見ていると、川遊びをしているような楽しい気分になる。

湯質のせいだろうが、湯から出た後もいつまでも冷めずにぽかぽかと暖かく、夏場の暑い時期はなかなか体温が下がらず切ない気持ちになる。エアコンががんがんと効いた部屋を用意して頂くと助かる。


脱衣所には枡目に切られた棚が有るだけなので、貴重品などの持込には十分注意が必要。

館内には食堂があり、蕎麦などが楽しめる。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 西山温泉山村公園 せいざん荘

住所 : 福島県河沼郡柳津町砂子原字長窪921

電話 : 0241-43-2727

定休日 : 月曜(祝日の場合は翌日)

営業時間 : 9:00-21:00

入湯料 : 300円

駐車場 : 50台

写真 : せいざん荘 内湯・露天風呂

2010年7月5日月曜日

富士の湯 / 会津若松市

会津若松駅前の日帰り温泉「富士の湯」へは、去年の暮れに行った以来なので、約半年振りという事になる。

露天風の風呂だった所が幾らか狭くなり、その奥に一人用の小さな浴槽が沢山ある部屋が作られていた。


富士の湯は、かなりのスペースが半透明の屋根に覆われていて、太陽光が差し込む明るい浴室になっている。

寒い時期などは日光が当たりポカポカと実に気持ちが良いのだが、今のような暑い時期はこれが裏目に出る。

まるで温室の中で湯に浸かっているようで、暑さのあまりボーとして来るのである。

私は耐え切れず10分ほどで出てしまった。

ロビーの自販機でノンアルコールビールを飲むのを心の支えにしていたのに売り切れ!

バテバテで帰宅したのであった。


秋風が吹く頃になったらまた行ってみようと思う。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 富士の湯 (ふじのゆ)

住所 : 会津若松市駅前町2-13

電話 : 0242-32-1126

定休日 : 年中無休

営業時間 : 10:00~24:00 (最終受付 23:00)

入湯料 : 390円(税込み)

駐車場 : 500台


2010年6月28日月曜日

ラーメン / きぬ多 (喜多方市)

きぬ多には「チャシュウ麺」を食べて以来になる。

私としてはたいそう気に入っているラーメン店の一つなのだが、なかなか食べる機会に恵まれないで居る。

ラーメン / きぬ多 (喜多方市)

スープはしつこさは全く無いが、怒涛のように押し寄せる圧倒的な旨味がある。

麺は太目の縮れ麺。もちもちとした食感がとても良い。

具は、チャーシュー・メンマ・海苔・ねぎ・モヤシ。

モヤシはごま油でさっと炒めてあり、仄かにごま油の香りがする。このごま油の香りがするあたりが、一般的な喜多方ラーメンとは少しばかり趣が違っていて面白い。

どこからどこまでも丁寧に作られていて、本当に良い一杯だった。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : きぬ多(きぬた)

住所 : 福島県喜多方市字通船場2

電話 : 0241-23-3168

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~18:00頃

駐車場 : 4台くらい

写真 : ラーメン 500円(税込み)

2010年6月21日月曜日

モツ炒め定食 / 中華飯店たつみ (郡山市)

中華飯店たつみは以前、時々通っていた店だがモツ炒め定食以外はほとんど食べた事が無い。

大小腸は固く調理に手間がかかる分、その店の仕事の丁寧さが顕著に現れる。

中華飯店たつみのモツ定は味付けが良いうえに柔らかく食べやすい。

ボリュームもかなりのもので、他の店だったら2人前位は十分にある。

これに納豆と一口サイズの冷奴と漬物が付いて780円は安い。

以前は17:00から20:00までの夕方の部もあったが、現在は11:00に開店し14:00で閉めているようだ。

モツ炒め定食 / 中華飯店たつみ (郡山市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 中華飯店たつみ

住所 : 福島県郡山市安積町荒井字弁天6

電話 : 024-945-4796

定休日 : 日曜日

営業時間 : 11:00~14:00

駐車場 : 5台程度

写真 : モツ炒め定食 780円(税込み)

2010年6月14日月曜日

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市

岩角山岩角寺【いわつのさん がんかくじ】は、福島県本宮市和田に在る慈覚大師が開基した霊場で、正式名称は和田山常光院岩角寺【わでんさんじょうこういんがんかくじ】と言うらしい。

本宮市は2007年に本宮町と白沢村が合併して誕生したまだ新しい市だ。

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市

岩角山の山中には、いたる所に巨石が点在し、そのほとんどに観世音や菩薩の姿が線刻されている。

その数は808体にも上るとのこと。岩角山全体が福島県名勝天然記念物指定されている。

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市

岩角山岩角寺 / 福島県本宮市


■□■ 仏寺情報 ■□■

山号寺号 : 岩角山岩角寺 (いわつのさん がんかくじ)

住所 : 福島県本宮市和田字東屋口84

電話 : 0243-44-3354

参拝時間 : 8:30~17:00

参拝料 : 無料

駐車場 : あり

写真 : 岩角山の巨石・石仏

2010年6月7日月曜日

高柴デコ屋敷 / 福島県郡山市

暖かくなって来ると、どうした訳か高柴デコ屋敷の景色を見たくなる。

田舎道を車で進むと、周りの雰囲気にそぐわない茶店「おいち茶屋」が忽然と現れる。

茶店には“ほうろく焼き”の看板がある。食べてみたかったが焼いている様子は無く、焼きあがるのを待つのも嫌なので諦めた。

高柴デコ屋敷 / 福島県郡山市

茶店脇の細道を少し登った所に、張子の面や人形などの民芸品を作る民家が数軒集まっている「高柴デコ屋敷」と呼ばれる小さな集落がある。

デコとは木偶【でく】が訛った言葉らしい。

高柴デコ屋敷 / 福島県郡山市

昔話などに、ひょんな事で桃源郷のような場所に迷い込んだ話があるが、高柴デコ屋敷地域はそのような異境的雰囲気が其処彼処に溢れている。

現実離れした長閑な世界に居ると、このままこの集落から出られなくなるような、変な気持ちになって来る。


■□■ 地域情報 ■□■

店名 : 高柴デコ屋敷 (たかしばでこやしき)

住所 : 福島県郡山市西田町高柴字舘野

駐車場 : あり

写真 : デコ屋敷彦治民芸

2010年5月24日月曜日

三春三角揚げうどん / ばんとうプラザ (福島県三春町)

磐越東線の三春駅舎内で地場産品などを売っている“ばんとうプラザ”の一角に、軽食を扱っている所がある。

予め食券を購入し、係りの方にお願いしてしばらく待っていると「三角揚げうどんのお客さ~ん!」と大声で呼ばれる。

麺はスーパーなどで売っているような在り来たりの茹でうどん。

しかし油揚げは美味い。

暑さ2cm程の分厚い油揚げで、外見は厚揚げのようだ。これが煮汁をたっぷりと吸っていて、齧り付くとジュワ~と染み出てくる。

三春三角揚げうどん / ばんとうプラザ (福島県三春町)

ところで、油揚げと厚揚げと生揚げとがんもどきの違いをご存知だろうか?

厚揚げと生揚げは同じ物で、豆腐を厚めに切り、中が豆腐の状態を保ったまま外側に揚げ色が付く程度に揚げた物。

これに対し油揚げは、中まで充分に熱が通るように、低温と高温の油で2~3度揚げた物だ。どんなに厚みがあっても、中が豆腐の状態でなければ油揚げなのである。

がんもどきは豆腐に山芋や人参・胡麻・椎茸などを混ぜ合わせて丸く形を整えて揚げた物である。


三春の三角揚げは、“ほうろく焼き”という食べ方もあるらしい。

三角揚げの長辺に切り込みを入れ、小口切りにした葱を詰め、こんがりと焼き、季節によりフキノトウ味噌や山椒味噌や柚子味噌などを付けて食べるらしい。

なんともまあ、酒の肴に打ってつけではないか!

この“ほうろく焼き”は、三春町の“ホテル八文字屋”の先々代社長の考案との事。ホテル八文字屋には“ほうろく亭”なる食事処が在り、ほうろく焼きがセットとなったメニューが各種用意されている。

今年の冬は家でほうろく焼きを焼きながら、焼酎をグヒグビってやってみっか!

まだ夏も来ていないのに冬の話かよ。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : ばんとうプラザ

住所 : 福島県田村郡三春町大字平沢字担橋165-2 三春駅舎内

電話 : 0247-62-8080

定休日 : 無休

営業時間 : 9:00~17:30

駐車場 : 無し(三春駅駐車場を利用)

写真 : 三春三角揚げうどん 450円(税込み)