2007年7月4日水曜日

龍興寺と天海僧正 / 大沼郡会津美里町

徳川家康の参謀として活躍し、その後も2代将軍徳川秀忠・3代徳川家光に仕え、上野の寛永寺を創建した高僧“天海(幼名:舟木兵太郎)”の両親の墓があるのが会津美里町(旧:会津高田町)の龍興寺である。

龍興寺と天海僧正 / 大沼郡会津美里町

天海は陰陽道に基づいた江戸鎮護を構想し、日光東照宮の建築物配置には風水的論理による大きな関わりを持ったとされる。

1643年に108歳で没したとされ、その5年後に朝廷から慈眼大師号を贈られた。 日光山輪王寺慈眼堂に祀られている。

天海の前半生は謎に満ちており、小説などでは怪僧として扱われることが多い。

その為か明智光秀をはじめ歴史上の色々な人物と同一人物ではないかとする説が多い。

しかし、大正4年に歴史学者の黒板勝美・辻善之助両博士が天海の生誕地確認の為に由緒地を探していたら偶然に龍興寺墓地内から父親の名である「景光」の刻印のある五輪塔二基を発見し、両親の墓が有る事から天海の生地は高田であることが確認された。

それにより全国10ヶ所以上にある生地はいずれも間違いであることが立証された。


旧:会津高田町役場向かいのJA敷地内の一角には天海生誕の地碑が立っている。

龍興寺と天海僧正 / 大沼郡会津美里町

大正4年に生誕地と確認された割には、未だに実は足利将軍家12代足利義晴の子であるとか、本能寺の変で織田信長を討った明智光秀や、本能寺の変で先鋒を務め、琵琶湖の湖上馬越え伝説で知られる明智秀満と同一人物であるとする説が有るのは何故なんでしょう。


龍興寺駐車場の側には立派な蓮池がある。

龍興寺と天海僧正 / 大沼郡会津美里町


□■□龍興寺情報□■□

龍興寺

住所 : 福島県大沼郡会津美里町字龍興寺北甲2222-3

電話 : 0242-54-2446


□■□天海生誕地の碑□■□

旧会津高田町役場向かいのJA敷地内


※写真は…

上) 龍興寺 天海の両親の墓

中) 天海生誕地の碑

下) 龍興寺の蓮池


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龍興寺 / 大沼郡会津美里町

2007年7月3日火曜日

ソースカツ丼 / 城前ハトヤ食堂 (会津若松市)

“いとう食堂”のカツ丼を食べたくなって行ってみたら臨時休業だったので、止むを得ず街中へ走っていたら、鶴ヶ城入り口角の“城前ハトヤ食堂”が目に入った。

今まで観光客相手の店で食べて美味かった験しが無いので、かなり不安だったが試しに入ってみる事にした。


カツは、この先どういう配分で食べ進んだら良いものかと考え込んでしまうほど小さくて、しかも端の方には硬い筋がある。

ソースは首のリンパ腺がダルくなるほど甘い。

手作り感満点の地味すぎる味噌汁と、ドンブリの隅に無造作に盛り付けられた毒々しく赤い紅生姜が、嫌がうえにもチープ感を盛り上げてくれる。

落胆と憤りと悲しみと絶望が複雑に絡み合い、私は思わず『ウング~…』とウメキ声を漏らしてしまった。

ソースカツ丼 / 城前ハトヤ食堂 (会津若松市)

これで“いとう食堂”のソースカツ丼と同じ900円かよ!?と愕然とする。

「もう150円をプラスすれば“お食事処むらい”の巨大ソースカツ丼が食べられたのに」と思うと、取り返しのつかない事をした後悔の念で、腋の下や背中に冷たい汗が出た。…ような気がする。

東山温泉まで行って“よしのや食堂”で食べるって手も有ったのに!!


もし鶴ヶ城付近で観光客の誰かに「ソースカツ丼を食べたいのだが、どこか良い店は無いか?」と訪ねられたら、私は迷わず『タクシー代を使ってでも“いとう食堂”で喰らえっ! この!』と目を吊り上げてアドバイスをする。


七日町の“ハトヤ分店”は世間様では評判が良いようなのですが、こちらの“城前ハトヤ食堂”とは同系列なのでしょうか。


□■□店舗情報□■□

店名 : 城前ハトヤ食堂

住所 : 福島県会津若松市追手町3-27 

電話 : 0242-27-7360

定休日 : 不定休

営業 : 9:00~19:00


※写真は「ソースカツ丼」900円(税込み)

2007年7月2日月曜日

中華そば / あべ食堂 (喜多方市)

喜多方ラーメンの特徴を挙げれば「新しい冒険的な味に出会うことは無いが、安定した老舗の実力的な味わいがある」と言えないだろうか。

その代表的存在が“あべ食堂”である。

先代のご主人が亡くなられてからは伺った事が無く、今回はおよそ2年振りに「中華そば」を頂いてみました。

名前通りの素朴で飾り気の無い物で、チャーシューと刻みネギとメンマのシンプルなトッピング。

以前に比べ、各素材の持ち味が荒々しく出ているスープに成ったような印象。

中華そば / あべ食堂 (喜多方市)

喜多方には「朝ラー」と言う言葉が有りまして、朝食としてラーメンを食べる事なんですが、それほどにラーメンが生活に根付いている土地柄です。

こちらの“あべ食堂”はその朝ラーが出来る店で、開店は朝7時半です。

休日の朝などは地元の朝野球チームらしい集団が小上がりを占領し飲酒を続け、遠方から来たと思われる家族連れの客がラーメンを食べられずに待っている光景を何度も見る事が有った。

混んでいる飲食店での長っ尻は野暮で見っとも無い。

また、喫煙の有害性が叫ばれる昨今、子供からお年寄りまでが行く飲食店に灰皿を置くのは考え物である。

せめて朝・昼・夕の一般的な食事時間帯は全席禁煙にする位の姿勢が有っても良いと思う。


喜多方市にとってラーメンや観光関連の税収は決して小さな額では無いはず。

観光客に対してもっと思いやりを持たなくては、近い将来、閉店したラーメン屋が立ち並ぶ寂しい町に成って、大変な事に成りますよぉぉ。


□■□店舗情報□■□

店名 : あべ食堂

住所 : 福島県喜多方市緑町4506

電話 : 0241-22-2004

定休日 : 水曜日

営業 : 7:30~18:00

駐車場 : 10台位


※写真は「中華そば」550円(税込み)

2007年7月1日日曜日

唐揚げ弁当 / うまか亭 (大沼郡会津美里町)

五百渕亭の唐揚弁当の記事に関してある方からコメントを頂き、その中に、会津美里町にある“うまか亭”の唐揚げ弁当の情報がありました。

会津美里町には行く機会が無く、なかなか“うまか亭”へ行くチャンスに恵まれませんでしたが、やっと食べる事が出来ました。

唐揚げ弁当 / うまか亭 (大沼郡会津美里町)

“五百渕亭”と“うまか亭”とでは、接客や調理法などに於いて正反対の印象を受けました。

1. 先ず、混んでいるのに丁寧な応対に感心しました。

2. そしてキャベツの千切りが只の飾り物としてではなく、別の仕切りに入れられドレッシングがかけられてサラダとして存在している。

3. 油が切れていなくて少々油っぽいが、一つひとつ丁寧に揚げられたのが感じ取れる唐揚げ。

大量生産・大量消費型の五百渕亭に対し、うまか亭の物には母親が子供の為に作った弁当の様な心配りが随所に感じられました。

小さな器に無理矢理詰め込んでボリュームを演出するような事も無く、おかずの量に合った器を使用する点も衛生的で好感が持てます。

全ての点で食べ手に対する気遣いを感じる弁当でした。


□■□店舗情報□■□

店名 : うまか亭

住所 : 福島県大沼郡会津美里町字思堀32

電話 : 0242-56-2121

年中無休(年末年始を除く)

営業 : 9:00~14:00 / 17:00~19:30


※写真は「唐揚げ弁当」480円(税込み)