喜多方ラーメンの特徴を挙げれば「新しい冒険的な味に出会うことは無いが、安定した老舗の実力的な味わいがある」と言えないだろうか。
その代表的存在が“あべ食堂”である。
先代のご主人が亡くなられてからは伺った事が無く、今回はおよそ2年振りに「中華そば」を頂いてみました。
名前通りの素朴で飾り気の無い物で、チャーシューと刻みネギとメンマのシンプルなトッピング。
以前に比べ、各素材の持ち味が荒々しく出ているスープに成ったような印象。
喜多方には「朝ラー」と言う言葉が有りまして、朝食としてラーメンを食べる事なんですが、それほどにラーメンが生活に根付いている土地柄です。
こちらの“あべ食堂”はその朝ラーが出来る店で、開店は朝7時半です。
休日の朝などは地元の朝野球チームらしい集団が小上がりを占領し飲酒を続け、遠方から来たと思われる家族連れの客がラーメンを食べられずに待っている光景を何度も見る事が有った。
混んでいる飲食店での長っ尻は野暮で見っとも無い。
また、喫煙の有害性が叫ばれる昨今、子供からお年寄りまでが行く飲食店に灰皿を置くのは考え物である。
せめて朝・昼・夕の一般的な食事時間帯は全席禁煙にする位の姿勢が有っても良いと思う。
喜多方市にとってラーメンや観光関連の税収は決して小さな額では無いはず。
観光客に対してもっと思いやりを持たなくては、近い将来、閉店したラーメン屋が立ち並ぶ寂しい町に成って、大変な事に成りますよぉぉ。
□■□店舗情報□■□
店名 : あべ食堂
住所 : 福島県喜多方市緑町4506
電話 : 0241-22-2004
定休日 : 水曜日
営業 : 7:30~18:00
駐車場 : 10台位
※写真は「中華そば」550円(税込み)