2010年10月25日月曜日

福島稲荷神社 / 福島市

安倍晴明由来の神社が福島市に在ると聞いていたが、機会に恵まれて訪ねてみた。

勝手に晴明神社のように五芒星があちらこちらに配置されているものとばかり思い込んでいたが、安倍晴明を連想させるものは何も見当たらなかった。

福島稲荷神社 / 福島市

福島市のホームページを拝見すると、「987年に安倍晴明が奥州に下って創建したと伝えられ云々」との記載がある。

当時66歳になっていた安倍晴明が何をしに奥州まで来たのかネットで調べてみたが、手がかりは何も見つからなかった。それどころか、安倍晴明は987年には現在の名古屋辺りに一種の流刑になっていたのではとする説さえある。

福島稲荷神社では、全国的にも珍しい「競馬勝守り」や、魔除けの「桃守り」が売られているらしいのだが、伺った時には社務所が閉まっていて入手できなかった。

魔除けに桃を使うところには陰陽道の気配が感じられるが、福島稲荷神社には安倍晴明が創建に大きく関わったとされる痕跡は見受けられなかった。


■□■ 神社情報 ■□■

社名 : 福島稲荷神社

住所 : 福島県福島市宮町1-29

電話 : 024-522-2702

写真 : 福島稲荷神社

2010年10月18日月曜日

みそラーメン / じんべい食堂 (喜多方市)

“じんべい食堂”は、磐越西線山都駅の真ん前に在る食堂で、メニューはラーメン中心で品数は多くない。

駅前などには、立地条件の良さにアグラをかいた独善的で横柄な態度の店がよくあるものだが、この“じんべい食堂”にはそんな物は微塵も感じられない。丁寧な接客態度には感服する。


じんべい食堂と言えば味噌ラーメンがお勧めメニューらしく、以前から気にはなっていたが、山都町にはなかなか行く機会が無く、延ばし延ばしになっていた。


件のみそラーメンを注文。

みそラーメン / じんべい食堂 (喜多方市)

スープは白っぽい色で、甘みが強い。

味噌が持っている甘味以上の甘さなので、味醂や砂糖などの甘味料を加えているのかも知れない。

白濁している事から、酒粕を溶かし込んでいる可能性も考えられる。

その甘みに最初は面食らったが、食べ進むうちにその穏やかな味に引き込まれ、スープを飲み干し完食となった。

トッピングのもやし炒めの火の通り具合が絶妙で、シャキシャキとした歯応えと香りがとても良かった。

麺はやや細めの縮れ麺。喜多方ラーメンにジャンル分けをするには少し無理を感じる。


後で地図を見て気が付いたが、店のすぐ近くを阿賀川が流れている。

阿賀川の雪景色を眺めながら、この穏やかな味の味噌ラーメンを食べたらどんなに美味い事だろう。


山都町は2006年に喜多方市に合併されたが、以前は耶麻郡に属する蕎麦で有名な一つの町だった。

じんべい食堂のラーメンは、地理的には喜多方ラーメンだが、歴史的文化的には喜多方ラーメンとは別物だと思う。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : じんべい食堂

住所 : 福島県喜多方市山都町字西原2880

電話 : 0241-38-2456

定休日 : 木曜日

営業時間 : 11:00~19:30頃

駐車場 : 未確認

写真 : みそラーメン 750円(税込み)

2010年10月12日火曜日

ふれあいランド高郷 / 喜多方市

「ふれあいランド高郷」は喜多方市の山間部にある日帰り温泉施設である。以前は耶麻郡高郷村だったが、現在は吸収合併され喜多方市高郷町となった。

温泉施設は、大浴場・露天風呂・泡風呂・薬草風呂・水風呂・うたせ湯・サウナと色々揃っているが、湯の温度はどれもぬるめ。薬草風呂だけが42℃とやや高め。

打たせ湯はボタンを押すと湯が落ちる仕組みだが、1分ほどで止まってしまうので頻繁に押しに行かなくてはならず煩わしい。

露天風呂には半分ほどに簡単な屋根が架けられている。遠くの山々が見渡せて、気持ちが良い。

露天風呂 ふれあいランド高郷 / 喜多方市

露天風呂 ふれあいランド高郷 / 喜多方市

建物内には、手打ち蕎麦が味わえる食堂や、数々の化石が置かれてある展示室がある。また、パークゴルフ施設も併設されており、1日のんびり遊べる温泉施設だ。


■□■ 温泉情報 ■□■

店名 : ふれあいランド高郷 (たかさと)

住所 : 福島県喜多方市高郷町揚津字袖山甲3054-9

電話 : 0241-44-2888

定休日 : 毎週火曜日(祝祭日の場合は翌日) 1月1日

営業時間 : 9:00~21:00

入湯料 : 500円

駐車場 : 約100台

写真 : ふれあいランド高郷露天風呂

2010年9月28日火曜日

ソースかつ丼(ソース少なめ) / とん八 (会津若松市)

以前「とん八」でソースかつ丼を食べた時は、ソースがタップリと使われていて器の底にソースが溜まり、ズスズスと啜るように食べた。

食後の印象は只々塩辛いソース浸しのご飯を啜り食べたという事しか残らなかった。

そこで今回はソース少なめで注文。

ソースが足りなかったらテーブルに備えられているのを掛け足せば良いと思っていたが、丁度良い分量だった。


「とん八」は流石にとんかつ専門店だけあって、文句の付けようのない完璧なトンカツを食べられた。

肉は柔らかく脂身は甘く、衣はサクサクと軽やか、揚げ油はしっかりと切れている。

ソースかつ丼(ソース少なめ) / とん八 (会津若松市)

■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : とん八

住所 : 福島県会津若松市扇町80-2

電話 : 0242-22-1078

定休日 : 第1水曜日

営業時間(平日) : 11:08~23:08(平日のみ休憩15:08~17:08)

営業時間(土日祝) : 11:08~22:08

駐車場 : 8台くらい

写真 : ソースかつ丼 924円(880円+外税)

2010年9月21日火曜日

豚バラチャーシュー麺 バラ1枚 / さくら亭 (喜多方市)

 “さくら亭”は喜多方市の中心地から外れた場所にあるので、公共の交通機関でお越しの方々には少し便利が良くないかと思う。

今まで春の桜の時期になると、“さくら亭”の「さくら咲くラーメン」を食べるのが毎年の恒例だったが、今年はその時期には何やかにやと所要が集中し、さくら咲くラーメンを食べ損ねてしまった。

「さくら咲くラーメン」は別に季節限定商品ではないので、いつ食べても良さそうなものだが、雪が解けて花が咲き、万物が蠢動する頃の季節にピッタリの味なので、その時に食べなくてはならないような気持ちに成ってしまっているのだ。


今回は以前から気になっていた「豚バラチャーシュー麺」を頂く事にした。

豚バラチャーシュー麺にはトッピングのバラチャーシューが1枚で850円のと、2枚乗せで1,000円のと2種類のメニューがある。

どんな感じなのか様子見ということで、1枚ものを注文。

豚バラチャーシュー麺 バラ1枚 / さくら亭 (喜多方市)

チャーシューは1cmほどの厚さで、脂身の部分も薄い褐色になっていて味がしっかりと付いている。咀嚼筋をほとんど煩わせる事の無いほどの柔らかさだ。

トロッと口中に滑り込み、口蓋と舌の間で滋味を広げながら消えて行き、赤身の繊維質が少し残る。

「お見事!」とか「あっぱれ!」とか叫んでしまいたいほどに美味い。


煮干の香りがするスープと僅かに硬めに茹でられた麺との相性がとても良い。

標準でトッピングされている小振りの煮玉子も嬉しい。


さくら亭はいつ伺っても店内は清潔に保たれている。

ホール係のお嬢さんはどなたもマナーが良い。店の教育の賜物なのだろうが、それだけとは思えない小さな心遣いが随所に感じられる。

従業員のマナーの良さと店内の綺麗さは喜多方で一番だと思う。これで全面禁煙になれば言う事は無い。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : さくら亭

住所 : 福島県喜多方市押切南1-169

電話 : 0241-23-0757

定休日 : 無休

営業時間 : 11:00~20:00 (木曜日…14:00まで)

駐車場 : 10台くらい

写真 : 豚バラチャーシュー麺 バラ1枚 850円(税込み)

2010年9月13日月曜日

旬菜工房 かあちゃんのまんまや / 河沼郡柳津町

会津にも半田屋のような飯屋は無いものかと検索していたら、沼郡柳津町に「旬菜工房 かあちゃんのまんまや」という家庭料理バイキングの店が在ることを知った。

旬菜工房 かあちゃんのまんまや / 河沼郡柳津町

外観はペンションのようで、一歩中に入ると日帰り温泉施設のような造り。

入り口で履物を脱ぎ、ホールの入り口で料金を支払う。

11時から14時までに入店すれば780円で1時間の食べ放題で食事ができるシステムだ。

地元で採れた野菜中心のメニューとの説明をいただいた。

旬菜工房 かあちゃんのまんまや / 河沼郡柳津町

カウンター大きな皿が何枚も並んでいて、それぞれに天ぷら・サラダ・煮浸し・一口トンカツ・ソーメンカボチャなど色々な惣菜が盛られている。

天ぷらは、かぼちゃ・獅子唐・玉葱・青紫蘇など。冷めていても衣がパリパリサクサクとしていて美味い。

一口トンカツは出汁で煮込んだ物も用意されていた。

ポテトサラダが実に美味かった。このポテサラを食べられただけでも柳津町まで行った甲斐が有るというもの。

ソーメンカボチャの料理は、酢の物と胡麻ドレッシングサラダの2種類があった。

実はソーメンカボチャを食べたのは初めて。

カボチャとは思えないシャキシャキとした食感は、夏場に食べるサラダに最適な食材ではないだろうか。

旬菜工房 かあちゃんのまんまや / 河沼郡柳津町

「旬菜工房 かあちゃんのまんまや」では四季折々季節ごとの食材を調理するので、春は山菜、秋はキノコなどの料理が楽しめるとの事。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 旬菜工房 かあちゃんのまんまや

住所 : 福島県河沼郡柳津町大字柳津字金谷沢乙1795 

電話 : 0241-42-2007

定休日 : 月曜日

営業時間 : 11:00~14:00

料金 : 780円 (バイキング1時間)

駐車場 : 15台くらい

2010年9月8日水曜日

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町 (2010)

鮭立磨崖仏【さけだちまがいぶつ】は“民宿・食堂 おふくろ”から252号線を南下し352号線に入った所に在る。

案内板によれば、天明の頃大飢饉が有り、この地に住んでいて痛ましい状況を見た法印宥尊という修験者が作り始め、その志を継いだ法印賢誉が完成させたらしい。

岩壁には屏風に見立てたように大きな凹みがある。

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町

左端の面には磨崖仏らしいものは見当たらないが、風化した跡のようにも見える。

右端の面の一部には彩色された痕跡が見受けられるが、完成当時を想像できるほどではない。

像はどれも素朴なデザインで、頭部が大きめに作られているせいか稚拙な印象を受ける。

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町

中央付近に彫られた不動明王は、炎の形の窪みを彫り更にその中に像を彫り組む凝った造りなっている。

鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町

周りには人家が疎らに在るものの神社や寺らしき建物は無い。

磨崖仏の周辺は畑と藪なので、夏の時期はアブが多い。

車にバチバチと当たってくるし、ドアを本の一瞬開けただけで6匹ほどのアブが車内に飛び込んできた。

修験道は元々は原始神道を源としながらも、平安時代頃には仏教の一派として扱われるようになり、明治の初めには禁止令が出るなど、紆余曲折の道程を辿った宗教である。

江戸時代の修験者、法印宥尊と法印賢誉はどんな生活をし、どんな生涯を送ったのだろう。

来る日も来る日も岸壁に仏を彫り続けるような生活は、想像しただけでウンザリしてしまう。


■□■ 磨崖仏情報 ■□■

磨崖仏名 : 鮭立磨崖仏 (さけだちまがいぶつ)

住所 : 福島県大沼郡金山町山入鮭立居平

駐車場 : 特に無し

写真 : 鮭立磨崖仏

2010年9月7日火曜日

辛口冷し中華 / 民宿・食堂 おふくろ 大沼郡金山町

“おふくろ”は金山町役場近くの252号線沿いにある大衆食堂だ。

メニューを見ていたら「辛口冷し中華」という文字が目に入ったのでそれを注文。

出来てくるまでの間、店内を見回していたら、壁に貼られたサイン色紙に『高遠ラーメンが美味かった』というフレーズがちらほらと見える。

「うっ!高遠ラーメンにすればよかった!」と思ったが、厨房では既に辛口冷し中華を調理し始めた様子なのでオーダー変更は諦めて、メニュー表をもう一度見渡してみた。

どこを見ても“高遠ラーメン”なんて書いていない。

そうこうする内に辛口冷し中華が運ばれて来た。

女将さんに高遠ラーメンの事を尋ねると、雑誌やら写真やらを引っ張り出してきて、“高遠ラーメンについてとうとうと語り出した。

高遠ラーメンに使われる大根は“アザギ大根”と言う手の平程度の大きさで、ヒゲ根が多く辛味の強い大根だそうだ。

金山町の特産品で商標登録されているらしい。

夏の時期には大根は品切れで、秋の収穫時期になれば再開すると言う。だから、今の時期は高遠ラーメンは出来ないのである。

女将さんの熱のこもった説明を聞いているうちに、何が何でも“高遠ラーメン”を食べなくてはという気持ちになった。

辛口冷し中華 / 民宿・食堂 おふくろ 大沼郡金山町

“辛口冷し中華”は、普通の冷し中華にキムチの素を入れたような味だった。

味が染みたチャーシューが馬鹿に美味かったが、キムチ味のタレに浸っていたスイカは変な味に成ってしまっていた。

私の気持ちは完全に未だ見ぬ“高遠ラーメン”の方へ行ってしまい、目の前の“辛口冷し中華”はどうでも良く成ってしまったのであった。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 民宿・食堂 おふくろ

住所 : 福島県大沼郡金山町川口字下町601

電話 : 0241-54-2429

定休日 : 不定休

営業時間 : 11:00~19:00

駐車場 : 未確認

写真 : 辛口冷し中華 790円(税込み)

2010年9月6日月曜日

沼沢湖 / 大沼郡金山町

沼沢湖は福島県大沼郡金山町にある面積約3.1km2、水深約96mの2重カルデラ湖である。

面積は猪苗代湖の約33分の1と小さく、交通の便があまり良くないため、夏休みの時期でも人が少なく、ノンビリとした雰囲気が漂っている。

沼沢湖 / 大沼郡金山町

沼沢湖にはヒメマスが生息していて、この辺ではヒメマス定食が名物との事。

大蛇伝説が残っているらしいが、湖水にも周辺の森にも不気味さは無い。

近くには妖精に因んだ美術品をコレクションした「妖精美術館」がある。


■□■ 店舗情報 ■□■

景勝地名 : 沼沢湖

住所 : 福島県大沼郡金山町

駐車場 : あり

写真 : 沼沢湖

2010年8月31日火曜日

半田屋 郡山東口店 / 福島県郡山市

10代の終わり頃、頻繁に仙台へ行っていたが、その頃昼飯によく利用していたのが“シェーキーズ”と“めしのはんだや”だった。


シェーキーズはランチタイムには450円でピザが食べ放題で、店頭でソフトドリンクの無料券を配っていた。

今はもう仙台店は無くなってしまい、東北では盛岡店のみである。


“めしのはんだや”は当時仙台市内に3店舗ほど有ったように記憶している。

当時のはんだやのシステムは、お盆を持ちケースに並べられた惣菜やご飯などを自由に選び席に着いて食べる。店員のオバちゃんがそっと背後から近付き、食べている物をチェックし伝票に書き込み、お盆の脇に置いて行く。店を出る時にその伝票で清算するという具合だった。

壁にはご飯の料金が書かれた紙が張ってあり、大盛りの金額の所には「とても食いきれません」と言った内容の文言が書かれてあったように思う。

当時、400円も有れば歩けなくなるほど満腹になれ、とても重宝したものだった。


その“めしのはんだや”が“半田屋”として生まれ変わり、直営とフランチャイズ併せて44の店舗が北海道から九州までに展開している。。

福島県内には、福島本内店・郡山東口店・いわき駅ビル店の3店舗がある。

昔の“覗き見チェック清算方式”は姿を消し、惣菜を選び取って好みの量のご飯と味噌汁を注文した直後に清算する形になった。

メニューは豊富で、主食はカレー類・そば・うどん・ラーメン類。惣菜は煮物・焼き物・炒め物・揚げ物、納豆やキムチなどの各種小鉢類がある。


この日は遅めの朝食を摂ったっきり、ようやく食事の時間が出来たのが22時頃だった。郡山に居たので半田屋郡山東口店で晩飯を頂く事にした。

空腹のあまり、考えもしないで惣菜に手を伸ばしたら、ジャンボチキンカツ・鶏の唐揚・茄子味噌炒めの油っこい物ばかり3品を取ってしまった。

飯は中サイズを注文。

総カロリーは1,853kCal。金額650円。当然満腹。

半田屋 郡山東口店 / 福島県郡山市

半田屋の魅力は美味過ぎない所に有る思う。完全無欠の味では無いところに気軽さを感じる。その魅力と低料金の相乗効果で、また食べたくなるのである。

会津にも半田屋のような店が現れないものだろうか。そして福島県内にもシェーキーズができないものだろうか。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 半田屋 郡山東口店

住所 : 福島県郡山市横塚2-1-6

電話 : 024-953-8835

営業時間 : 24時間営業

駐車場 : あり(台数未確認)

写真 : ジャンボチキンカツ・鶏の唐揚・茄子味噌炒め・めし(中) 650円(税込み)