2009年7月20日月曜日

ソースカツ丼 / 若竹 (喜多方市)

 “若竹”がある場所は以前は耶麻郡塩川町と言ったが、現在は吸収合併されて喜多方市になっている。


11:30頃入店した時は客は皆無だったが、昼前にはあっと言う間にほぼ満席状態になった。

孫たちを連れたお年寄りや、作業着姿の客が目立つ。地元に愛されていると言う事だろう。


ソースカツ丼文化圏内に在りながら、煮込みカツ丼がオススメ品という少し変わった店だ。

しかしながらソースカツ丼を注文。

7分ほどで運ばれて来たのは巨石墓ドルメンを連想させるようなカツ丼だった。

普通サイズのカツを複数枚使った紛い物ではなく、“一枚物”の巨大トンカツを大胆にカットした物が載ったソースカツ丼である。

ソースカツ丼 / 若竹 (喜多方市)

写真を見ると小さな器に盛られている様に見えるが、まぎれも無く普通サイズの丼だ。

メニューを見ても、“ジャンボ”とか“ドカ盛り”などの巨大さを表す言葉は全く記載されていない。

「これ、ウチの標準だから。肉はこのくらいの厚さが無いと旨味が逃げちゃうからね」的な豚肉に対する思いと、美味い物を提供したいという志が伝わって来るような気がする。

肉厚は30mm強。肉質は上質な鶏胸肉を思わせるサクリと噛み切れるもので、硬い部分などは全く無く、脂身がほとんど無い。


ソースは市販のトンカツソースに酸味を加えたような味で、甘味が抑えられていて最後まで飽きずに食べられる。

わかめスープと漬物が付いて900円は良心的過ぎる価格設定だ。感服致しました。

電話番号はメニュー表の片隅には0120-27-4169と記載されているが、0120-27-5169が正しい。



■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 若竹 【わかたけ】

住所 : 福島県喜多方市塩川町小府根字畑ケ田1

電話 : 0120-27-5169

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~20:30位

駐車場 : 10台位

写真 : ソースカツ丼 900円(税込み)

2009年7月13日月曜日

会津味噌らーめん / 味噌蔵 小豆屋 (会津若松市)

 “味噌蔵 小豆屋”は、おそらく会津地方で唯一の味噌ラーメン専門店である。

もともとは喜多方市に在ったが2004年の夏頃閉店し、いつの間にか会津若松市に移転していた。


メニューは次の5種類が基本形。

1. 会津の赤味噌を使用した辛めの肉味噌の会津味噌らーめん。

2. 揚げねぎと揚げにんにくがトッピングされた仙台味噌らーめん。

3. 炒りごまと擂りごまを使用した白味噌の信州味噌らーめん。

4. 五種類の合わせ味噌と鰹節のトッピングでコクを醸し出す別撰味噌らーめん。

5. ガツンと来る辛さが特徴の辛し味噌らーめん。

更にこの5種類を基に、野菜や炙りチャーシューのバリエーションメニューが用意されている。

また、夏場のみの特設メニューに“冷たい味噌らーめん”が有り、興味をそそられる。


今回は会津味噌らーめんをお願いした。

赤味噌と言うと素朴で単調で、どこか田舎臭いイメージが有るが、肌理が細やかで滑らかなスープに仕上がっていた。

少し辛味の有る肉味噌が良く合い、とても美味しく頂いた。

ただ、麺の茹で加減が柔らか過ぎたのが残念だった。

極太のメンマが印象的。

会津味噌らーめん / 味噌蔵 小豆屋 (会津若松市)


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 味噌蔵 小豆屋 (みそぐら こまめや)

住所 : 福島県会津若松市東千石1-3-3

電話 : 0242-28-0615

定休日 : 火曜日

営業時間 : 11:00~20:30

駐車場 : 5台位

写真 : 会津味噌らーめん 730円(税込み)

2009年7月8日水曜日

桜ソースカツ丼 / 桜鍋 吉し多 (会津若松市)

 “桜鍋 吉し多”は、会津若松市役所の東隣りに在る馬肉料理専門店である。

「桜肉も有ります」ではなく「桜肉しか有りません」と言う所がいさぎよい。

ラーメンなども、「醤油も味噌も塩もとんこつもなんでもやってます」と言う店よりも、「ウチは醤油しかやってません」という頑なな店の方が好感と期待が持てるのと同じで、“桜鍋 吉し多”にも同様の強い期待を勝手に抱いて鼻息も荒く店内に突入した。

カウンター席と一枚板の天然長テーブル席と座敷がある。

桜さしみ定食や桜すし定食にも気持ちが惹かれたが、他の店ではお目に掛かった事の無い“桜ソースカツ丼”に決定した。


桜ソースカツ丼は、直径4cm程の棒状のカツを一口大にカットしたのが載った物で、鼻息を荒くして入店しただけの甲斐が有る想像以上に美味いカツ丼だった。

肉は外側だけに火が通ったカツオのたたきの様な状態。

薄く付けられた衣のサクサク感と、刺身に近い食感の肉との相性がとても良い。

これはハイボールウイスキーにきっと合う。

桜カツを肴にハイボールを飲む事を想像して、鼻息は更に荒くなった。

桜ソースカツ丼 / 桜鍋 吉し多 (会津若松市)

厚焼き玉子と湯通しした野菜、それに漬物が付いてランチタイムには850円だが、夜の営業時間帯には1,200円になってしまう。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 桜鍋 吉し多 (さくらなべ よした)

住所 : 福島県会津若松市東栄町5-14

電話 : 0242-28-5533

定休日 : 不定休(主に日曜日)

営業時間 : 11:00~14:00/17:00~22:00

駐車場 : 10台くらい

写真 : 桜ソースカツ丼 850円(税込み・ランチタイム価格) 夜:1200円

2009年7月6日月曜日

中華そば / ハトヤ食堂 日新町本店 (会津若松市)

大町四つ角から七日町駅方向へ向かう途中、左へ折れた所に在る。

店内はだいぶ油などで汚れていて、椅子やテーブルも油でベトベトしている。久し振りにこういったタイプの店に入った。

今ではこういう店はずいぶんと珍しくなってしまい、探してもなかなか見つからない。


子供の頃、休日に家族そろって買い物などに出かけた時など、昼食はその辺の食堂で済ませる事がしばしば有った。

当時は客も保健所も、衛生面に関してそれほどやかましく考えていなかったようで、テーブルも椅子も油分でベトベトしている店が結構在った。

そんなテーブルにはピーナツの販売機が据え付けられている事が多かった。

販売機と言っても、現在ファミレスやラーメン屋などで時々見かける100円コインを入れる星座別おみくじ販売機があるが、丁度そのような形と大きさだったように覚えている。

ピーナツの料金は5円とか10円位だったように思う。

今のように個々に包装されている訳ではなく、レバーを引くと油で汚れたテーブルの上にピーナツがバラバラと飛び出してくるのだ。

受け皿が用意されているでも無く、ボックスティシュなどが無かった時代なので、ただバラバラと撒かれたものを大人も子供も摘んで食べていた。

ハトヤ食堂本店は、そんな大らかな時代を思い出させる店である。

中華そば /  ハトヤ食堂 日新町本店 (会津若松市)

さて、肝心のラーメンだが、スープは煮干の香りがするものの魚系スープと言い切れる程の主張は無く、穏やかと言えば穏やかだが、ボンヤリと言えばボンヤリした味だ。

麺は手打ち風で、所々に茹できれていない粉っぽい所が有り、モソモソとした風変わりな食感だ。

ハトヤ食堂は会津若松市に3軒あるが、日新町に在るのが本店で、他には鶴ヶ城近くの城前店と七日町のハトヤ分店が有り、それぞれ親戚関係にあるという。


■□■ 店舗情報 ■□■

店名 : 日新町本店 ハトヤ食堂

住所 : 福島県会津若松市日新町14-14

電話 : 0242-27-2138

定休日 : 不定休

営業時間 : 11:30~20:00

駐車場 : 3台

写真 : 中華そば 500円(税込み)