2007年6月24日日曜日

ラーメン / みずほ (喜多方市)

人間はとんでもなく腹が減ると世の中の事なんかどうでも良くなる物だ。

たとえ自民党と公明党によるタッグ独裁悪政に国民が喘いでも、社保庁の不手際で年金がどうなるかの不安が有っても、女性が子供を生む機械であったとして、腹が減っている時にはそんな事はどうでも良くなってしまう。

何でもイイから何か食べたいと思いつつも、どうせ食べるなら美味い店で食べたいと思う。

そんな時には、安部総理が偏った危険思想の持ち主であろうが、憲法が改悪されて多くの若者たちが犬死しようが、日本がアメリカの属国に成ろうが構った事ではないと言う気持ちに成る。

今日は“みずほ”でラーメンを食べる事に決めた。


人口に対しラーメン屋が異常に多い喜多方には、休日ともなると店の前に長蛇の列を作る有名店が何件も有る。 しかし本当に美味い店は極わずかである。

そういう中で、さほど待つ事も無く美味いラーメンを食べられる店を見つけた時は、店側には気の毒だが嬉しいものである。

“みずほ”はそんな店の中の1軒だと思っている。


昨今子育てや学校教育問題などで「個性を伸ばす」と言う言葉を頻繁に耳にする。

「個性」と言う物は、周りが寄ってたかって誉めそやして伸ばしてあげる物では無い。ましてや『これが私の個性でゴザイ』などと自らひけらかす物でもないと思う。

芸事・習い事・武術などに於いては、「型」と言う物を確実に身に着ける事が基本中の基本である。そこには個性が我が物顔で入り込む隙は無い。

長い修練の間、押さえても潰しても知らず知らずに顔を出し、それが結果的に良いと評価された物が、後々「個性」であると認められるものだと考える。

基本に忠実である事もまた個性の一つだと思う。 それは食べ物の世界でも言える事だ。

“みずほ”のラーメンを食べていると、そんな事を考えてしまう。


以前食べた時の麺は、やや黄色みがかったサクリとした歯ざわりの一風変わった食感の物だったが、ポピュラーな麺に変わったような気がする。

茹で加減はもう少し硬くても良いかなぁ。

スープは文句の付けようの無い、バランスの取れたクセの無い味に仕上がっている。“正統派”と言った印象。

ひとくちサイズの冷奴と漬物が付き、食後にはコーヒーが出る。価格面でも味の面でも申し分が無い。

『ここのご主人は、きっと誠実な人柄なんだろう』と思ってしまうラーメンでした。


□■□店舗情報□■□

店名 : みずほ

住所 : 福島県喜多方市寺町4753

電話 : 0241-24-5156

定休日 : 火曜日

営業 : 11:00~19:00

駐車場 : 3台位


※写真は「ラーメン」500円(税込み)

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