2021年5月6日木曜日

磐椅神社 / 耶麻郡猪苗代町

大鹿桜で知られる磐椅神社

Google Mapでは辿り着けない磐椅神社【いわはしじんじゃ】

土津神社近くの町営無料駐車場から、土津神社を左手に見ながら坂道を登って行くと[➔ 磐椅神社 0.5km]の標識が有るので、それに従い、車1台分程度の幅の道を水路に沿ってクネクネと林の中を暫く
進むと辿り着く。
Google Mapにはこの道が表示されず、磐椅神社北側の雑木林の中をかき分けて進むようなルートが示される。
参拝の際はYahoo Mapのご利用をお薦めします。
この道を歩くと所々に[熊出没注意!]の看板が有る。
磐椅神社の前のロータリーのように成っている所で、ヒヅメが付いた鹿の脚と思われる骨が落ちていた。
熊に襲われたのだろう。本当に熊が出没するようです。くれぐれもご注意下さい。

途中、田中正玄の墓が在る。
田中正玄とは保科正之の時代の家老で、会津を離れがちな保科正之に代わり執政した人物とのこと。


磐椅神社の桜と湧き水

4世紀後半頃、伝説上の人物である武内宿禰が磐椅山(現在の磐梯山)の山頂に祭神を祀り、8世紀前半に現在の場所に移されたようである。
その祭神は民話に登場する足長と手長という魔物で、大山衹神【おおやまずみのかみ】と埴山姫命【はにやまひめのみこと】の事。
また別の言い伝えでは、磐梯山は昔から度々噴火し、麓の村々に大きな被害を与えるために病悩山【やもうさん】と呼ばれていた。その山頂に棲み悪行を繰り返す手長足長を弘法大師が磐梯明神として封印した。それを祀ったのが磐椅神社の始まりという話もあるようだ。
歴史が古く格式の高い神社なのだが、残念な事に現在はだいぶ見すぼらしくなってしまっている。
境内には会津五桜の一つである「大鹿桜」と、樹齢800年以上の鳥居杉に根付いた寄生木「えんむすび桜」がある。
「えんむすび桜」には良縁を願ってか、5円玉が幾枚も括り付けられてあった。
この杉の木、元々は通りを挟んで左右に対で生えていたが、落雷や長雨の影響で左側の杉の木は倒れてしまった。
「宝の水」と名付けられた湧き水は、日本テレビ「嵐にしやがれ」内の企画で相葉と小峠の両氏がコーヒーを淹れる際に使用した。

保科正之との関係

磐椅神社は会津藩祖である保科正之公が深く信仰した神社で、死んだら磐椅神社の近くに葬ってほしいとの遺言通り、1673年に磐椅神社から北西へ約500mの見祢山の麓に葬られた。
それから2年後の1675年、保科正之の墓から南へ400m強の場所に造営されたのが土津神社で、磐椅神社の末社となっている。


磐椅神社【いわはしじんじゃ】

住所 : 福島県耶麻郡猪苗代町西峰6199
駐車場 : なし (土津神社近くの無料町営駐車場を利用)

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