以前、こちらでラーメンをご馳走になった時には若い女性の従業員がいらっしゃいましたが、今回はやや強面のご主人が一人で忙しそうにしておられました。
見ていて小気味が良い程キビキビと働くご主人で、その勢いの良さの様な物がソースカツ丼にも表れております。
器も盆も黒が基調となっておりシャープな印象を受ける。
カツをドンブリから無闇にはみ出させるような事もせず、僅かに端を覗かせる程度にしているのがイナセで良い。
ソースは甘さを押さえた幾分スパイシーなスッキリとした物で、カツ・キャベツ・飯の3要素をシッカリと一つにまとめている。
極細キャベツが熱でシンナリしていて、これはこれで美味かった。
ご飯とカツは、量的にも味的にもバランスが取れている。芥子が標準装備されているのが嬉しい。
カツは肉厚10mm位で幅広カット。硬い部分などは無く美味い。
ひとつ難点を挙げれば、衣が剥がれ易い点である。
衣が剥がれて焦げ色も無いグレーの平坦な肉片は、実に憐れな姿である。
まるで、全然盛り上がらない暗い忘年会の席で、上司の命令で唐突に始められた総務課のオッサン社員の裸踊りのようで、直視できない悲しさを感じる。
來龍のご主人には、その点を改善して頂ければと願う。
□■□店舗情報□■□
店名 : 來龍
住所 : 福島県会津若松市中島町2-24
電話 : 0242-22-3826
定休日 : 月曜日
駐車場 : 10台位
※写真は「ソースカツ丼」900円(税込み)